料理は激情

どーも、出刃包丁を買おうとして10年以上経っているおれです。

というわけで、料理はその国の文化であり、特色が出てくるものだと思っている。
インドなんてクソあちー中、多少傷んだ食材も気付かず美味しくいただけるよう、スパイスをフンダンに使ったカレーが進化していったとか、地中海の方ではオリーブが取れるってんで、フンダンにオリーブオイルを使った料理になるとか、ベトナムは昔フランス人がボンジュールしてきたからフランスパンがポピュラーとか、そんなまことしやかな話を聞くと面白い。

海外に留学していた方と話してる時に、留学中どんなランチを食べていたか?という話題になった。
その方が留学していたのは、あの悪名高き哀れなるイギリスである。

「イギリスはほんとにダメです。料理は楽しみでなく、ただ腹に詰め込むだけの作業です」とその方はグレートブリテンに辛辣な意見を仰っていた。
周りにエゲレス人がいなかったことが幸いである。

また初耳で面白かったのが、イギリスは店で押し出すのは国名とのこと。(その方が留学していたのは10年以上前らしいので最近はわからん)

曰く「日本ではトンカツ屋、ラーメン屋、寿司屋…韓国ではサムゲタン屋、スンドゥブチゲ屋…イタリアではピッツェリア、ジェラッテリア…など店はメニューを掲げる。
イギリスは食に興味ないから、とりあえず国の名前入れている」と。

なるほどーと思い、自国のマズさはもちろん、他の国の料理を出す店もその程度の心持ちらしい。
※ちなみに寿司屋はパキスタン人がやっていたとのこと。

その方は続けて、イギリスで食べて美味しかったのは中華料理だけ…と仰った。
そこでおれも日頃の思いが線で繋がり、なーるほどと1人感嘆した。

全世界にいる中国の方々はすごい。
日本でもタイでも大層な中華街があるが、アメリカやらなんやらでもそこに根差し、たくましく生きていらっしゃると思う。

また、おれからは中華料理のアップデートについても語らせていただいた。
昔絶対なかったでしょ?というメニューがいつの間にか誕生し、メジャーになっていくのは中国(あと最近は韓国)だけだと思う。

エビマヨやエビチリなんかはマヨネーズやケチャップを使って、比較的新しい中華料理なのではないか。
また鶏肉のカシューナッツ炒めなんて、カシューナッツが中国で採れていると聞いたことがない(採れていたらすんません)。
トマト玉子炒めなんかも昔はなかったように思うが、このように海外の食材や調味料を取り入れて、美味く中華料理に仕上げているのは本当にすごいと思う。

日本なんてカルフォルニアロールが海外で流行って逆輸入されても、「寿司にマヨネーズなんて外道じゃー」と頑なである。
頑固親父の国である。

文化や伝統を守るのも大事なのでそれが悪いとは言わないし、伝統的な寿司はうまいので変えて欲しいとも思っていないが、中華の柔軟性と掛け合わせのクオリティは他の追随を許さない。
※韓国は「チーズ」に活路を見出したので次点である。

イギリスの中華料理で美味しかったのは?と聞いたところ、「イギリスの中華料理店ではメジャーな、牛肉と"豆"のオイスター炒め」とのことだった。
日本にも牛肉のオイスター炒めはあるが、イギリスは豆が入っているらしい。

続けて「イギリスはいろんな料理に豆を入れてるんですよ」とのことで、確かにイギリス料理を調べた時に豆を使った付け合わせなんかがあったと思う。
とりあえず豆食っときゃいいのSoulは確かに感じる。

イギリス在住の中国人は、エゲレス人に合わせて、メニューに豆を取り入れているのか!と発見だった。
もしかして、エビマヨは日本だけ?と中国4000年の歴史が作り出した重み、懐の深さを感じてしまう。

いろいろな国に行って現地の中華料理店に入ると、日本の中華料理店にはない違いを見つけられそうである。
また、それがその国の特色(嗜好)と言えるかもしれない。

それを検証しに行くために、まずは中華料理屋で皿洗いから始めたいと思う。
それかどなたか援助していただけると幸いである。
(ちなみにパスポートは切れている)

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