シュレディンガーのネコイラズ

どーも、ネコ型ロボットが欲しいおれです。

というわけで、以前ネコのことを書き殴ってやろうとしたが、イヌ勢力の進撃に遭い、全く言及せぬまま終わったという悲しい事件があったことは記憶に新しい。
気合いを入れてネコについて書こうと思う。

まず、ネコは品種の名前がカッコいい。
「スコティッシュフォールド」
「ブリティッシュロングヘアー」
「マンチカン」
「ロシアンブルー」など、動物嫌いのおれでさえ、なんか高貴な耳触りが心地良く、
「チワワ」
「ダックスフンド」
「チャウチャウ」
「グレートデーン」
「プードル」といった、全体的にそこはかとなく口にしたくない気の抜けた名称とは比べるまでもない。

また、ネコを撫でながら赤ワイン?ブランデー?をクルクルするイメージがある。
グラスをクルクルしているだけであればただのクルクルおじさんであるが、ネコがセットになることでブルジョア感が格段にレベルアップし"おじさま"へとランクアップする。

無地のガウンを全裸にまとっていればなおさらである。
ぜひともクルクルする際には全裸でネコとガウンを一式揃えたい。

また、人をナメた態度で艶かしく動く様は、動物界の女王と言っても過言ではない。
手塚治虫が擬人化したら確実に色っぽく描いてくる。
まつ毛がギャンギャンに生えたつり目で流し目をしてくるカットが容易に想像できる。
おれは無事にやり過ごすことができたが、人によっては性癖を捻じ曲げられた方もいらっしゃるだろう。心中を察する。

そんなネコには一定の敬意を持っているのであるが、少し前に衝撃の事実が発覚した。

あるご家庭にお邪魔した際、その家族は無類の猫好きで、10何匹かを自宅で飼われていた。
「いっぱいいますねー」と卒なくリアクションをこなしていたのだが、なんだかいつもの調子が出ない。

しばらく経って一緒にいた方から「おれさん、さっきから目をこすったりしてますがネコアレルギーですか?」と言われた。
今までそんなことに気付きもしなかったが、たしかに目をこすったり、鼻がムズムズしたり、クシャミを必死に我慢していることに、言われてみて初めて気付いた。

おっさんになってからのネコアレルギーデビューである。
食べ物のアレルギーもないし、花粉も風邪気味の時にたまに感じるかなくらいだったので、自分にアレルギーがあったということ自体も驚きであった。

意識してしまうともうそこからは地獄で、クシャミを我慢しようとしても、目がかゆくて、鼻がムズムズして、呼吸もしづらい。
一緒に行った方に、「外に出られた方がいいのでは?」と優しい声をかけられ、猫地獄から戦線離脱した。

そこから「おれはネコアレルギー」という意識が芽生えてしまい、様々な場所でその症状が現れるようになってしまった。
ショッピングモールにペットショップがあれば、入り口の時点で違和感を感じるようになったし、動物園に行けば、ライオンやトラの檻に近付くとムズムズしてくる始末。
オオカミやタヌキなんかのイヌ科では全く平気なのが、人体の不思議である。

ここまで来ると、大いなる思い込みなのか偉大なる勘違い野郎なのか怪しくなってくるのだが、ホントにそうなのだから仕方ない。
周りにあまりネコアレルギーの知人がおらず、アレルギー持ちの皆様がどんな状態なのか教えて欲しいくらいである。

とりあえず今は、危険生物に近寄らないようにし、アレルギーが出ないように対処している。
そもそもネコと戯れる機会がなかったため、元からアレルギーだったのか、ネコお宅に踏み入れたことで一気に閾値にギューーんしてしまったのかは不明だが、これから先もネコやトラと戯れることはなさそうである。

ネコやトラを飼ってる方々の家には遊びに行けそうにもありません。
本当に申し訳ありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?