分厚いサイフはほぼレシート

どーも、いまだにPay系は使っていない時代遅れです。

というわけで、一昔前に比べてICカードの種類も守備範囲も広すぎてワケわからんちんなおれ。

ICカードの機能をスマホアプリに移しているサービスもあるため「今更ICカードって…」と思うかもしれないが、ポケモンカードが流行る前からガンダム、ドラゴンボールのカードを集めていた世代なので、生まれたばかりの子ヤギもしくは暖炉の前で揺り椅子に座りうたた寝するじじーの如く、優しい眼差しで見守っていただければ幸いである。
それか、必殺「戻る」ボタンを連打して欲しい。

さて、KitacaやSuica、ICOCAなど交通系ICカードがあり、電車に乗った時なんかはピッとやってササっと改札を抜けられるため、非常に便利である。
しかし、改札のゲート横にある画面に残金が表示されるのはいかがなものなのかと思ってしまう。

先ほども「324円」といった表示が出てきてしまい、後ろの人から「このオッサン、324円しか入ってねーのかよ。小学生の方がもっと入れてるぜ」と思われている気がしてしまった。
振り返って「違うんです。たまたまなんです。いつもは50万くらい入ってるんです」と言い訳したところで、「324円しか入ってない奇人に必死に言い訳された」とSNSのネタにされてしまうのがオチであり、そんなハシタナイ姿は見せられない。

とかなんとか言っている癖に、自分の前を行く人がいくら入っているか気になってしまい、つい見てしまうのである。
コレはおそらく太古から続くヒトの本能である。
※太古にICカードはないので気をつけて欲しい。

そうやってチラッと前の人の金額を見てしまった時に、
「10215円」などであると、"コイツは虚勢を張っている。こんな貧相なツラした大学生が一万円を入れる訳がない。犯罪のニオイがするぜ…"と思ってしまうし、
「118円」などであると、"もうちょい入れろや。入場料にもならんやろがい"と心配になるし、
「7円」などであると、"あと一駅も乗れなかったじゃん。コイツは1円単位で刹那を生きている"と妙に感心してしまう。

人によって入金するタイミングがあり、たまたま入っていなかっただけのことであるのは理解しているのだが、コチラも瞬間的に状況判断して生きているので、コナン君ばりにそんな邪推が止まらないのである。

なお、スマホアプリにしない理由はただ一つであって、充電切れたらどうしよという不安が付きまとうからである。
充電が切れた時点で電車やタクシーに乗ることができなくなり、見知らぬ街で1人彷徨うことになる。
「お、あそこに充電切らしてヘコんでるおっさんがいるぜ」とヤツらのカモにされてしまうことは想像に容易い。

明け方の白々としてきた街の一角で、充電が切れたスマホを握り締め、パンツ一丁に身ぐるみ剥がされたおれが発見されることになる。
そうならないためにもICカードというブツを持つ方が安心なのである。

賢明な皆さんの中には「ICカード落としたら一緒じゃん」という方もいるだろう。
落とした場合、それは自分の責任であり、身ぐるみ剥がされても文句は言えない。
自発的に脱いで、さぁさ持ってってくんなと正座して然るべきである。

しかしスマホの充電が切れるのはそんな仕様にした、売ったメーカーや通信会社にも責任を感じてしまう。
「充電が切れて身ぐるみ剥がされた場合は、ご相談ください」とショップやお客様相談センターで周知はされておらず、自己責任とされる。
「30%から落ちるの他より早くない!?」と言ったところで、「本部に上げておきます。次の方ぁー」と切り上げられるに違いない。

なので、現物を信用しているのである。

と、カッコよく自分の責任を引き合いに出しているが、要するにおっさんになってよく分からないからである。

周りのせいにしてはいけない。

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