田舎の空気は新鮮か?

田舎に住んでいる。ラジオもあるし車もめちゃくちゃ走っているが田舎である。

「田舎の空気は新鮮でおいしい」という言葉がある。これを聞く度にいつも、美しい緑の景色に騙されてるだけじゃないのかと思う。「◯◯という地域はここに比べて臭い」というちょっとどうかという言葉も。

そもそも空気の新鮮さとはなんだろうか。
シアノバクテリアが光合成を初めておおよそ27億年、酸素はここまで重宝され現行の生物になくてはならない元素となった。しかし27億年前は酸素を使って同化する生物がほとんどいなかったろうし、毒ガス扱いであったろう。となると、構成する分子によるものではないだろう。金星のような気候になって「新鮮な硫酸の雲と硫酸の雨ですよ〜〜」とか言われても嬉しくない。みんな死ぬ。

それではやはり光合成によって生産されたてほやほやということが重要なのだろうか?二酸化炭素の割合は大気中の0.04%といわれている。それらを使って生み出された酸素は、二酸化炭素の中の酸素原子だ。これは新鮮と言えるのだろうか?そもそも新鮮さを求められるのは酸素だけ?大気中7割を占める窒素は?……窒素が新鮮でも喜ぶのは窒素同化を行う生き物だけであろう。

私は理系ではない。生物と化学を基礎の範囲から少し外れたところまでやり、地学基礎を取ってただけだ。だから私の考察はここまでが限界だ。フェルマーではないが、考察するには知識が足りない。どなたかご教授願う。

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