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#11 ”ブルーロック”に学ぶ スタートアップをチームにする方法

今回は、「”ブルーロック”に学ぶ スタートアップをチームにする方法」というテーマで漫画「ブルーロック」とスタートアップの成長における共通点についてお話しています!


ブルーロックが面白い!

はち :今日は僕が好きな漫画の話をしたいんですけど、ジョンさんは漫画読みますか?

ジョン:結構メジャーどころとか読みますよ。

はち :サッカー漫画は読みますか?

ジョン:サッカー漫画は全然読まないですね。ホイッスルが最後かも。

はち :去年アニメのリバイバルしてましたね。で、サッカー漫画って大抵主人公はフォワードかミッドフィルダーでチームに所属していてチームが成長していくじゃないですか。

ジョン:そうなんですね。

はち :そうなんですよ!で、一つの所属してるチームが勝ち上がっていくみたいな感じじゃないですか。僕が最近注目してるのがブルーロックっていう漫画なんですけど、これはもうこの後即全巻買ってくださいって言う感じなんです。僕はきっかけはアニメだったんですけど、これまずぶっ飛んでてブルーロックは登場人物が全員フォワードなんですよ。いわゆるどっかのチームに所属してるわけじゃなくて、全国から優秀な300名の高校生フォワードを集めるところから始まるんですよ、ヤバくないですか。

ジョン:ギャグ漫画ではない?

はち :ギャグ漫画ではない。で、その高校生フォワードを集めて、ブルーロックっていう施設に軟禁されて、そこで告げられるのが「ここで1位にならないと永遠に日本代表のフォワードになれません」って言われる。だからお前ら競い合って世界一のストライカーになりなさいっていうそんな話。フォワードって言うと本当にゴール前でボールもらってシュートを打つ人って思うじゃないですか。でもそれだけじゃなくて結構個性があるんですよね。それぞれ足がめちゃくちゃ速いとか、身長が高くてジャンプ力高くてポストプレイができるとか、ロングシュートが超強いとかいるわけなんですよ。そういうそれぞれの個性をぶつけ合いながら世界一のストライカーになってワールドカップ優勝することを目標にするっていう漫画なんですね。

ジョン:これはチームじゃなくて個人にスコープを当ててるってことなんですか?

はち :いい質問ですね。そうなんですよ。スタートはそうなんですけど、だからここで注目されるワードとして「エゴイズム」とか「エゴイスト」みたいなワードが結構注目されるんですけど、いかに自分のエゴを晒してゴールに貪欲になるかみたいなところを鍛えるっていうのが一番最初の名目だったんですね。ただ試練が一回一回出てきてその試練の中で成長していくんですけど、その過程で最初は個人個人の話だったのがどんどん変わっていって、即席でチームを組まされて即席のチームで勝ち上がっていかないと突破できないっていう試練とか出てくるわけですよ。でもこれがまた大変でそんな状態が詰まるというか一人一人もうエゴだらけなんですよ。もうわがままとかじゃなくて仲間同士ボール奪ったりするし、裏切って敵のチーム入ったりするし挫折してめちゃくちゃ嫉妬して睨みつけたりするし。っていう状態なんですけど、そこからお互いの個性と個性を伸ばした上で掛け合わせて化学反応することによって勝ち上がっていけるし成長していけるっていうのが描かれていくんですね。

エゴを出すことで勝ちにいく

はち :やっと本題に入るんですけど、これスタートアップにすごい似てるなって思うんですよね。架空の話だけど例えばそれぞれ癖の強い、もうめちゃくちゃこのドメインに関しては強いぞっていうPMがいたりとか、俺の言っている仕様は全部正しいみたいなPMがいたり、例えばマイクロソフトから表彰されて10年みたいなスーパーエンジニアとか、キーエンスでトップを張っていましたっていう営業がいたりみたいな。この状況に非常に似てると思っていて、なのでここにシンパシーを感じています。ここからがよりスタートアップとか組織の話になってくるんですけど、僕が感じたのが、グローバルに仕事をして海外の人と出張したり海外のPMとかエンジニアと話してると、割とみんなわがままっていう。俺はこれが正しいと思うからこれを突き通すみたいな。これめっちゃブルーロックに出てくる、登場人物と似てて。ただその中で科学反応を起こせたからこそ世界一の企業になれたりとか、よりシリコンパレーで戦っていけてるんだなと思っていて。それで言うと僕らも日本企業として、これから日本とか世界を良くするためにって考えると、チームワークは大事な大前提なんですけど、各々100%の力を出さずに慣らしていってチームとしてなんとか成立するっていう形よりも、このエゴをガーッと出した状態でチームが集まって120%、200%って上がっていくチーム作りじゃないと、世の中勝てねえなって思ったっていう。

ジョン:ちなみにこのブルーロックで300人のフォワードをまとめ上げる人みたいなのはいるんですか?

はち :まとめ上げる人はいなくて、いわゆる試験官みたいな人がいるんですよ。試験官みたいな人が指示を出していって、試練を出していって、どんどん切磋琢磨していくうちに、自分たちでどうしなきゃ勝てないかっていうのが分かっていって、そうするとチームにならなきゃいけないっていうのを自分から気づいていくっていう感じですね。

ジョン:なるほど。課題は与えられるが、達成法とプロセスとかは全部自分たち、超エゴイストたちが自分たちで見つけながら進めていくっていう感じですね。

はち :そう。それが見つからない、もしくは持っている武器が弱い人からいなくなっていくっていう。

ジョン:なるほど。じゃあこれは淘汰されていくんですか?300人いたのがいつの間にか100人になっているみたいな。

はち :そうですよ。最後の1人を決めるまでやるっていうテイスト。1人を決めるまではもう脱落者っていうのがいるんですね。いや、これを見て、だからこう自分が丸くなることだけじゃないなっていうのを思ったのと、100%同士を掛け合わせて100%に留めるんじゃなくて、200%、300%にすることで世の中変えられるんじゃねえかなと思ったっていう。

ジョン:ちょっと私、漫画を読んでないみたいですけど、課題設定を試験官がするっていうのと、課題設定を自分たちがするっていうのが若干違いがあるのかなと思った。

はち :それでいうと、試験官から与えられているのは問題なんですよ。その問題をどう解くかは結局自分たちで考えないと、どうやったら勝てるかは分からないわけで、お互い。そこは似てる気がするっていう。プロダクトで勝ちにいくみたいな世界と。そこで視座を上げていって、上げていって初めて見えてくる景色の中で自分が成長できたら勝てるみたいな。

ジョン:いやあ、そうですね。意外とそうなんですよね。国内のPMってわがままな人少ない気がしますよね。

はち :全然少ない。わがままな人に会ったことない気がする。調整役に収まりがちというか。それはあなたの100%を発揮できてるんですかっていう話。僕も含めて。だからこう、サーバントリーダーシップみたいなところと真逆に言ってるんですよね。これ多分ね。だからこれはどっちが良い悪いじゃなくて、こういうスタイル忘れてたなと思って、こういう選択肢忘れてたなと思って、最近ハッとして一気読みした漫画なので。

ジョン:全何巻なんですか?

はち :今のところ22巻。完結はまだしてなくて進行中です。

ジョン:じゃあちょっとこの話を聞いて気になった人はですね、ブルーロックを読んで、ぜひ自分のキャリアに活かしてもらえたらって感じですかね。

はち :いやもう単純に感想戦したいです。君は誰が好きみたいな話とか。

ジョン:読んで語ろうぜってやつね。スラムダンクだったら永遠で行けますけど、ちょっとブルーロックも読まなきゃですね。

はち :というわけで今日は全然PMじゃない話をしましたがまた次回お会いしましょう。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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