主要工程におけるミス対策のポイント

(プロマネ亭コラム#26)
 製造品質が悪い原因は、粗悪な設計書、ソースコードのレビュー不足、製造担当者のコーディングミス、単体試験仕様書の作成時期の遅れ、などが想定されますが、実際に製造品質の悪さを原因別に分析し数値化したものがなければ、何を重点的に対策しなければならないかを決めることはできません。単体テスト結果における不具合の原因を、例えば、要求仕様ミス30%、基本設計ミス(要求仕様の理解ミスも含む)20%、詳細設計書ミス30%、製造ミス20%だったとしたならば、さらにそれぞれの工程におけるミスの原因を分類して、誤記・抜け・あいまいさ・誤解・言語能力不足・論理の間違い等の詳細原因にまで分解する必要があります。これらの分析ができて初めて具体的な対策が可能となります。
 工程別のミスに対する対策を下記に示します。
□ 要求仕様ミスに対しては要求仕様書内容の正確な記述、適切な時期における凍結および効果的仕様レビューや仕様検討が必要。
□ 基本設計ミスに対しては要求仕様の理解力の向上、基本設計書記述能力の向上および効果的基本設計レビューの実施が必要。
□ 詳細設計書ミスに対しては基本設計書の理解能力の向上、詳細設計書の記述能力の向上および効果的詳細設計レビューの実施が必要。
□ 製造ミスに対しては、言語能力の向上、プログラミング技術の向上および効果的ソースコードレビューの実施が必要。

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