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酉の市 (20)

さて、冒頭に書かせて頂くと

熊手デビューした。という事である。

なんとなく毎年毎年、酉の市のニュースや酉の市に行った人達のsnsなどを見ていて来年から買ってみようかな〜。と思いつつそんなこんなで数年過ぎていたものだ。

今年も実は「一の酉」に気が付かず、ニュースを見て、しまったと思ったものだ。
今年は「三の酉」がないので残るは「ニの酉」の一回のみであった。

買うきっかけとしては少し早めの大掃除の第一段として玄関を綺麗にしたことに始まる。
綺麗になった玄関をみて、何か縁起の良いものを一つ、と考えた時に酉の市が頭によぎったのである。

ちょうど、というかあまり褒められた事ではないが11月21日の「ニの酉」の日が仕事もなかったもので、酉の市と手帳にメモした。

さて、どこの酉の市に行こうかと考えたのだが同じ店で買い続けるのが原則という話を聞いた事もあり、1番近い目黒の大鳥神社に向かったのだが、やはりぶったまげるぐらい大勢の人と賑々しさ。

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そこにいるだけでなんとなく来年が良い年になるであろうと感じる活気。

コロナ禍の時はどうだったのだろうな、と頭によぎりつつ、境内をぐるっと時間をかけて一周。

買ったの店は三輪さん。
もちろん私のデビュー熊手3000円は恐らく同じようなものが何処にも売ってるのだろうが、その店の1番高額であろう大きな熊手が非常に凛とした雰囲気に惹かれた。
(ここまで書いといてその大きな熊手の写真がない失態、、、。)

だんだん大きく高額の熊手にしていくものだと言われている。

ちらほら周りを見ていると、かなり大きな熊手を買ってる人達、その熊手を担いで歩いている人達を何組もみた。

相当、出世なさったのだろう。

誰もが色んな苦労や辛さがあったここ数年。
もちろんまだその疫病がもたらした影響から完全に抜け出せてない業界しかり、人々もいるであろう。

私もその1人である。

「落語家さんなの!?そらここんとこ大変だったでしょ〜。これで大丈夫!!これからも毎年よろしくね!!!それじゃ皆さん、手締めをお願いします〜。 いよーっ!!シャシャシャンシャシャシャンシャシャシャンシャシャシャン」

あちこちから聞こえる明るい未来を願った手締めに胸を躍らせつつ、2021年を振り返る時期にも来たんだな、と大鳥神社を後にした。

皆様に良いことがありますように〜。

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この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com