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謹賀新年 (86)
これを書いている時はまだ明けていないのですが、そこを感じさせないように書くのが本来のプロなのかもしれません。しかし、そんな裏の感情もさらけ出し、その上なるべく刺激的にならないように、オブラートを何枚も重ねて書くのが、この煮込む日々なのだと思っております。
Wikipediaによると、オブラートは軽い小型のウエハースに似たせんべいなのだ。株式会社天狗堂宝船さんのベストセラー、北海道銘菓の”日本一きびだんご”を包んでいるのがオブラートであるのは有名な話だ。苦い苦い粉薬を包み込み、子供にも飲みやすくするオブラートは今やなくてはならない存在だ。補足すると”オブラートに包む”という言い回しは、武田泰淳作『異形の者』に出てきたのが初出だそうだ。
刺激的な言葉をただ並べるのは難しいことではない。まあそこに責任や説得力を乗せるとなるとまた別の話ではあるが。ともあれ現代は刺激的な言葉に敏感である。しかし例えそうでなくても、世の中が刺激で溢れたとしても、ここの文章はオブラートに包んでいこうと思っている。何でも煮込むことで柔らかく、まろやかになるものだから。今年もたくさん煮込んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。
新年明けましておめでとうございます。
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新年明けましておめでとうございます。
こちらの連載をを編集しております±3落語会事務局です。
昨年は談吉さんの「煮込む日々」及び(現在は休止中ですが)志の太郎さんの「唄う日々」の連載をお読みいただき誠にありがとうございます。
今年も楽しい連載を続けていく所存でありますので、
今年もよろしくお願いいたします。
この連載は±3落語会事務局のウェブサイトにて掲載されているものです。 https://pm3rakugo.jimdofree.com