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立川談吉の「煮込む日々」

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落語家の立川談吉さんによる、日々の気付きや頭の中で煮込みすぎてしまったことなど、心赴くままに綴る連載コラム。
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記事一覧

喜怒哀楽??(125)

涙を流すのは恥ずかしい。これはおそらく感情を表に出さないことを美徳としているからである。…

トッポ・ジージョ(124)

ようやく夏が終わりそうだ。とにかく今年は暑かった。結構早い時期から暑かったが、いつから暑…

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夏だね(122)

連日暑い日が続いている。猛暑日でもうしょうがないなどの洒落が、SNSで毎日飛び交っているく…

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カナヅチンピック(121)

蒸し暑さが続いて倒れそうだ。気温より湿度に弱い体なので、この時期は汗だくで落語をやってい…

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一票の重み (120)

巷では選挙で大変に盛り上がっている。そういったものに関心のない筆者でさえ、一体どうなるの…

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クッキング地獄(119)

ホワイトソースを作るのは難しい。いや正確にはホワイトソースをちょうど良いとろみや分量で…

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象鼻長屋 (118)

 象は鼻が長い。これは日本語研究者の中で長い間議論されているものである。あまりよくわかってないので簡単に説明すると、いやよくわかってないのに簡単には説明出来ないか。よくわかってないものをよくわかってないまま説明すると、主語が”象は”と”鼻が”のどっちなのかみたいな話。”〜は”や”〜が”みたいに主語を表す言葉が二つ入ることで、どっちが述語の表す”長い”なのかみたいな話。つまりは”象は長い”のか”鼻が長い”のかそれとも述語が”鼻が長い”なのか。よくわかってないまま説明したがおわか

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甘栗むかずに宣伝しちゃいました (117)

眠い。ここのところちょうど眠くなる室温と湿度な気がする。楽屋でも欠伸が出そうになり、気付…

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桜の散るころには(116)

自分のことは自分が一番わかってるんだよ。嘘である。この台詞を言っている時は往々にして、自…

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悲哀(115)

悲しいと哀しいはどちらもかなしい。前者の漢字はヒ、後者の漢字はアイと読む。どちらの意味…

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L (114)

サミュエルエルジャクソンと口に出して呟いた刹那、サミュエルエルジャクソンの顔を思い出すよ…

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波〜〜!! (113)

歩きながら放屁をすると、おならだけその場に罠のように留まり、自分は臭い思いをせずにその場…

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本当の天使 (112)

天使の羽、小さい。あんなに小さな翼で空を飛べるわけがない。

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みかん (111)

みかんを食べると、親指の爪が黄色くなる。これはみかんを剥く時に、親指の爪をみかんの皮に刺したことによる副産物のようなものである。とここまで書いてみたものの、ネットで改めて調べてみると、どうやらみかんの剥き方は人それぞれ違うらしく、様々な剥き方があるようだ。筆者はみかんのヘタではなくヘタの反対から指を刺す形式で剥いているが、このヘタの反対側のことを”果頂部”というそうだ。みかんのお尻のような印象を受けるが、こちらが本来は頭なのだ。何故に尻が頂なのかを簡単に説明する。ヘタの方が枝

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