見出し画像

自作PCの価値とは?【デメリットが多いけど楽しい】

自作PCの需要は低いです。

現在パソコンジャンルで最も売れているのはノートパソコン。

次にメーカー製デスクトップの事務仕事用のモデル。

さらにBTO(Build To Order)が続いて、完全自作PCは趣味の世界に入っていきます。

では自作PCのメリット・デメリットをまとめてその価値をはっきりさせます。

自作PCのメリット(2つ)

自由度の圧倒的高さ

自作PCは好きなサイズのケースを選び、中身を自由にカスタマイズできます。

超高性能から、コストパフォーマンス重視までどんな仕様にもできます。

最近では組み立ても特に難しくなく、パーツの選択でほぼ終わりというイメージです。

PCへの理解が深まる

PCを自作すると、どんな構造や仕組みで動いているのかなどの知識が増えていきます。

基本的部分の理解が深まっていくと、どんどん応用してカスタマイズもできるようになります。

さらに、流用できるパーツも明確になっていくので、2作目以降は安く作れるようになったりします。
(必ずしも安くなるわけではない)

自作PCのデメリット(6つ)

PC1台目にはおすすめできない

いきなりパソコンを1台目で自作しようという方は少ないと思いますが、正直全くおすすめできません。

最初の一台はゲーミングだとしても、しっかりしたお店かメーカーPCを選ぶのが無難です。

1台目でもしも故障個所があったとしても、検証するにも検証用のパーツが無いです。

結果、どこから手を付けるべきか分からない危機的状況に陥る可能性があります。

故障とは別に相性の問題も起きるので、自作PCは最低でも2台目以降で挑戦するのが無難で確実で安心です。

自作PCはコスパが良くない

自分で作っているのにコスパが良くないとはどういうことなのか?なんですが、比較対象はBTOになります。

BTO(Build To Order)はオーダーメイドでPCを組んでもらうタイプです。

メーカーによって自由度は異なり、ほぼ完成したモデルを買うようなパターンもあります。

その中でLenovoなどが出しているBTOは、自作で組むよりも安い場合もあるのです。

そしてBTOなら故障や初期不良の対応も確実にしてくれます。

自作ではそうはいきません。トラブルが起きても自己責任です(パーツごとの保証はあります)。

BTOを1台目に選ぶなら何も心配ないですね(スペックが読める必要があります)。

各パーツの対応状況などが難しい

現在の自作PC界隈はCPUとマザーボード、メモリの対応状態がかなり難解なことになっています。

2021~22年にかけてIntelもAMDもなぜだかいきなりCPUの形を大きく変えてきていろいろ大変です。
(Intelは第12世代、AMD Ryzenは第5世代で大きく変化)

性能はアップしていますが、特にAMDはこれまで長く互換性があったCPUとマザーボードを一新して互換性皆無の新型CPUを発売。

Intelは、ほぼ1~2年ごとにはマザーボードごと変えないといけなかったですが、今回はCPUがいきなり縦長に。

それに加えてメモリの規格もDDR4とDDR5が混在して、マザーボードごとに刺せるメモリが違う。

さらにはPCIeレーン(グラボやSSDが関係)もGen5が登場してきて(まだ対応するパーツはほぼない)混迷を極めている状況。

とりあえず最新世代で統一して買っておけば良いという話ではありますが、IntelはCPUクーラーの規格も変化。

確認すべきことが多すぎて、自分で選ぶとなるとちゃんと合うのか怖くなりますし、相性の問題も生じたりします。

自作PCは、たとえ慣れた方が組んでいても思わぬ形でトラブルが起きることも。

「そんなに考えることがあるのか、じゃあやめよう」と思わないでください!一番安全な方法があります。

まずはBTOを買う。それからパーツを少しずつ変えていく。
最初はその順番が良い気がしますね。

もちろんいきなり自作してみても楽しいです。トラブルも趣味の一部になるはずです。(2台目以降のパソコンを推奨)

苦労して出来上がったPCが動作した時の感動は独特です。

自作PCに病みつきになったり、ジャンクPCの修理にハマったりと色々な副作用も発生します。

毎年の新作パーツで寂しくなる

私が最近感じたのが、この最新パーツ毎年出る問題。

確かにスマホだってなんだって毎年更新されますが、自作PCって大体その時できる限り一番良い構成で組みます。

でも、その一番良い!っていう時間は数か月しかないんですね。

もちろん毎年組みなおせばいいですし、流用できるパーツもあるのでバージョンアップすればいいけど、面倒だしお金がかかる。

自作PCは自分で組んだ分、最新パーツが出るとちょっと寂しくなるというか苛立たしいというか、そうなる人もいます。

Windowsだけで高い

自作PCを一から考えてパーツを選択した上で、さらにWindowsのOS代までも払う必要があります。

これが安くても10,000円は超えるため、パーツ代だけだと安く済んでもOSで一気に予算オーバーになることもあったり。

結構OS代を予算に入れないことが多くて、結局高いじゃん!ってなる一因だったりしますね。ちなみにパッケージ版は流用出来るので中古でも買えます。

メーカーPC改造は危ない

これは自作PCというジャンルなのか微妙な、大量に市場に流れる中古のメーカー製デスクトップPC(NEC Mateなど)の改造。

私は自作PCのコスパが悪く感じて、一度この中古メーカー製PC改造を行って大変な目に遭いました。

メーカー製デスクトップの中古ってOS込みでありえないくらい安いんです。ちょっと古ければ2~3万で手に入ります。

ただし、安いのには理由があるんですよね。

具体的にはメーカー製の場合、自作PCとは全く異なる独自規格であらゆるパーツが作られていて、全然思うように改造できない。

もちろんメーカー側も改造するようになんて作ってないから当然ではあります。

特に私がいじったHPのProdeskはあらゆるところにセーフティロック的なものが仕組まれていました。

また、グラフィックボードを積むために電源の交換を行いたかったのですが、変換ケーブルが見つけ出せずに断念。

結局は全パーツを入れ替えるという、完全に自作PCを組んだ状況になってしまったのはもう逆に楽しかったですね。

デメリットが多いけど楽しい自作PC

デメリットがメリットをこんなに上回ることも珍しい気がしますが、自分で組んだPCは愛着が違います。

また、デメリットの一つに相性とか対応問題をあげましたが、一度組み上がると意外と簡単だなと感じられるはずです。

さらに、自力で一から組んでいるのでどこかが故障しても交換や修理をすればちゃんと治せます。

そして、個々のパーツの耐久性の高さや、さまざまなメーカーのパーツを集めてきても結構許容してくれる対応力。

こういうところは自作PCならではの強みですね。ノートパソコンではほとんど何も変えられないですからね。

趣味としての自作PC、一度はまるとなかなか抜け出せなくなるのも魅力です。

もちろん、完全自作でしか実現できないPCもあるので、オリジナルのマシンが欲しい方には特におすすめできますね。

一台目には決しておすすめできませんが…

私のブログで以前M1 Macに勝つための自作PCを組んでみました。今読み返すとこの記事も謎です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?