見出し画像

安いサウンドバーの音質を向上するための努力【G-313】

素材となるサウンドバーについて

「2024年版仕様」G-313型 PCスピーカー 木目調10Wスピーカー

価格3,000円前後のPC用サウンドバーです。デザイン重視で選んだのですが、音質はソコソコでした。

もともとのスピーカー性能はいいけれど、内部回路で低域をカットしているのは明らかでした。

筐体サイズからいけばもっと良い低域が出ても良いと思い、アンプとケーブルを入れ替えてみました。

とりあえず分解してみる

G-313は12本の木ネジで留めてあるだけで簡単に分解でき、各ユニットにすぐアクセスできます。

中央にあるパワーアンプの回路ですが、私もあまり詳しくはないですがダイソースピーカーと大差ない作りになっていますね。

※この後の作業用の道具として、ハンダゴテとハンダが必須となり、扱ったことの無い方は火傷や火事の危険もあるので注意されてください。

変更したパワーアンプとケーブル

KESOTO デュネル PA6ステレオアンプ デジタルパワーアンプ

もともとのアンプは正直性能を出し切れていません。AmazonにてUSB電源を使えるこの製品を見つけたので実際に購入して使ってみました。

スピーカーケーブルとUSB電源用ケーブルはマイナスの小さいドライバーを使って締め付けて止める仕様です

大体のUSBケーブルでは赤=電源+・黒=電源-になっていま

USB電源には、余っているUSBケーブル(充電専用が良い)を使って5Vの電源を取ります。PCでもUSBアダプターでもOKです。

個人的にはUSBアダプターに常時接続しておく方がPCの電源ON/OFFのノイズが無くて良いと感じます。また、繋ぐ機器によってノイズが乗るのでいろいろ試すと良いかもしれません。

このパワーアンプをダイソー300円スピーカーで駆動させても、多少の変化はありましたがそもそものスピーカーサイズの限界で低音域はそこまで伸びません。

エーモン(amon) スピーカーコード 0.75sq

スピーカーケーブルは最初アンプを外に出して使うための延長用途として買ってみました。
(※正直今回の改造においてスピーカーコードを変更する意味はあまり無いかも)

スピーカーを分解し、左右スピーカーのコードを変更しました。長めにケーブルをカットして、アンプを外付け状態にして組付けました。

この場合には3.5mmピンジャックのケーブルも用意する必要があります。

この状態で低音域までしっかり再生されるようになり、ノイズも減りました。

あとはPC側でイコライザーを使って多少低域をブーストしてあげると良いバランスになりました。

強引にスピーカー内部に取り付けた

最終的に後付けのパワーアンプを内部に取り付けることもできました。内部の機構を強引に取り外して入れ替えます。

この方法を使うならKESOTOパワーアンプだけがあれば十分対応できます。

ただ、3.5mmオーディオケーブルについてはスペースの都合で、G-313の物を流用してはんだ付けしました。

左上のL(緑)・R(白)・AGND(黄)の3本線が3.5mmピンジャック用でKESOTOパワーアンプの裏側に直でハンダ付けすることにしました。

中央の2本は電源用USB端子で、5V+(黄色)、5V-(緑)となっています。

中央のボリューム部分を取り外す(破壊)

純正パーツは取り外し方がいまいちわからず、基盤を折ってボリュームノブも引っ張ると取れました。

パワーアンプ裏面の配線

KESOTO パワーアンプの裏面から純正品のL(緑)・R(白)・AGND(黄)の3本線をはんだ付けしました。(スピーカー内のスペース的にこの方法にしました)

同じく純正のUSB 5V端子:+(黄色) -(緑)ははんだ付けではなくマイナスドライバーで締め付ける方式です。

中央のG-313スピーカーのボリュームノブとKESOTOのパワーアンプのボリュームノブの取り付け部分は同じ規格なのでそのまま付きました。

そのままだとグラつくため、厚さ約1cmのスポンジ(固め)をホームセンターで見つけてきて2つ折りにしてアンプ下部に設置しています。

スピーカーケーブルは他社製に交換していますが、恐らく純正の物でも長さは十分足りそうでした。

何事もなかったかのようなG-313の姿だけど中身はゴッソリ入れ替えられていて音質は向上しています。

さらにBluetoothレシーバーで無線化

有線での接続が煩わしい感じがしたので、Bluetoothレシーバーを購入して繋げてみました。

SOOMFON BluetoothレシーバーはAmazonにて1,000円以下で買えて、最大2台まで接続できます。

これでPCとスマホ両方に繋げておいて、遠くから(10m以内)音楽再生などが可能になりました。

しかし…

結局のところ

トータル5,000円程度の費用をかけてG313を改造してみましたが、これでも最後にPC側でイコライジングしてあげないと低域は弱めです。

性能的には、その後購入した2,000円弱のFUNLOGY Speakerが上回ったため、コストパフォーマンスでは大敗を喫しました。

レビュー記事も上げましたが、とりあえず調整不要でそれなりに鳴るスピーカーとしてはFUNLOGY製で良いですね。

ただ、スピーカーの改造自体はとても楽しく、音質よりも見た目重視なG-313は素材としてはとても扱いやすいです。

値段はあまり気にせずに、おしゃれなデザインで軽くBGMを流しておくため、スピーカー弄りの実験台などにも使える製品です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?