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テクノロジーを活用して、世の中が楽しくなるような「ニュー・スタンダード」を生み出していきたい 原田裕生✕堀かおり✕高木僚平【+tech laboメンバー座談会】

+tech laboメンバーたちは、どんな思いで+tech laboに参加し、どんなプロダクトに携わっているのか? 本人たちの声を直接聞くため、座談会を行いました。今回集まったのは、原田裕生、堀かおり、高木僚平の3名。進行役は所長の遊佐智明です。

「クセだらけ」のメンバーたちは、なぜ+tech laboに集まったのか?

遊佐:まずは自己紹介と、+tech laboに参加した経緯について聞かせてもらいますか。じゃあ、原田君から。

原田:原田です。入社12年目になります。+tech laboに入る前は携帯キャリアや飲料メーカーなど、主に大手企業のプロモーションに携わっていました。

原田さん

原田 裕生
2009年、電通テック入社。プランニングから生産管理まで、プロモーション領域に関してはフルスタックで関わる。+tech labo では IoT デバイスを軸にしたサービス開発に取り組みながら、領域に縛られず社外含めて積極的に活動している。

原田:僕は、3年ほど前に突然役員にお声がけ頂いたのが最初のきっかけです。「新たに開発型の組織を作るけど、興味ある?」と。昔、社内ベンチャーの立ち上げを構想するようなプロジェクトに参画していたり、もともとモノ系の企画提案や開発にも注力していた携わっていたことも影響しているのではないかと思います。次は堀さんどうぞ。

堀:はい、堀です。私は入社7年目で、入社当時は外資系企業のプロモーションを担当していました。3年かけて1つのプロダクトをゼロから立ち上げる経験をして、これが自分のなかではとても大きな成功体験だったんです。

堀

堀 かおり
2014年、電通テック入社。2018年5月より +tech labo の研究員となり、“Z 世代”を軸として開発業務を行っている。Z世代男子に向けてメンズ美容の情報を発信するInstagramアカウント「Boys Beauty」のディレクター。

堀:その後、別の部門に異動しても、やっぱりゼロイチで作る面白さが忘れられなかったんですね。+tech laboが立ち上がる、メンバーを公募すると聞いて、それで応募したら通っちゃって(笑)。

高木:勢いでやりきるタイプですよね。それでいて直感が鋭いから、「堀さんが言うならなんとなく当たるでしょ」というイメージができあがっていて。

堀:私は昔から直感と勘でしか生きていなくて、なんとなく「自分の勘はあっている」という感覚はずっと持っていますね。ただ、ロジカルとか計画性とかは未だに苦手だから、+tech laboの皆さんが頭を使って動いているのが本当にすごいなと思っています。最後は高木さんお願いします!

高木:高木です。これまで長らくグロースハッカーとしてキャリアを歩んでまいりましたが、2年前くらいに「街中で好きなときに仮眠したい」というニーズが自分のなかでふつふつと湧いてきて、これを事業化できないかと思っていたんです。

高木さん

高木 僚平
サイバーエージェントでBtoCサービスのデータ分析やプロダクトマーケティングに従事。2016年に電通デジタルへ移り、グロースハックプロジェクトを立ち上げる。2019年より+tech laboに出向し、ライフハックをテーマとした新規事業開発に取り組んでいる。

高木:いろんな人に相談しているうちに、+tech labo との縁が結ばれて。

遊佐:第一印象は、僕らのチームに入ってもらっても馴染むのは難しいかもしれないな…と、実は2回くらい断ったんだけど結局入ってきてね(笑) 。今思えば、僕らのチームにとって、本当に必要なノウハウをたくさん持っている人だった。一緒に働けて、とても良かったと思っています。

堀:大企業が外部の人を入れる気持ちわかりますよね。全く違う文化を持ち込んできてほしいという、あの感じ。こんなに個性的なキャラクターが揃っていて、思ってることも全部口にするタイプばかりなのに、不思議と不快な思いをしたりすることってないんですよね。やっぱり皆さん、人間力が高いのかなって。

原田:みんなクセだらけだから、混じり合わないだけなんじゃない(笑)?

堀:それもあるかもしれない(笑)。

Boys Beauty:「もうプライベートでやろうかと思った」

Boys Beauty
メンズ美容情報を発信するInstagramアカウントとして、2018年11月に開設。10代〜20代前半の「Z世代」の男性に向け、コスメや美容法、メイク方法などのコンテンツを提供している。フォロワーは9000人を突破(2020年8月28日現在)。
https://www.instagram.com/boysbeauty_jp/
https://plustechlabo.jp/projects/boys-beauty/

遊佐:ここからは具体的なプロジェクトの話をしていきましょう。堀さんからお願いします。

堀:もともとSNSが大好きで、10代〜20代前半の「Z世代」にも興味があったんです。ただこの世代は、自分たちの世界の中で動いていて、外からは生活者としての行動がわかりづらい。会社としても課題感があったんですね。メンズ美容市場は商品提供元が個々にSNSで発信していて、情報が一元化されていませんでした。それならInstagramで何か始めようと考えたのですが、社内にSNSのノウハウを持っている人がいない。もうプライベートでやろうかなと思いました(笑)。が、インフルエンサーマーケティングの会社に飛び込みで話を持っていって、2018年11月に「Boys Beauty」をスタートしました。

遊佐:立ち上げ当初から、ほぼ1人でやってきてますよね。要所要所で高木君にサポートをしてもらったりなどはあるけど。

堀:そうですね、社内では私だけです。Z世代の男の子の話を聞いたり、検索ワードを探ったり、川上から川下まで地道にやってきました。試行錯誤しながらの運用は大変ですけど、全て自分が絡んでいるので、だいぶノウハウは溜まりましたね。

遊佐:Z世代はこれからの消費を牽引する注目の世代になっていきますよね。この世代の消費行動の特徴を「共創」ととらえ、SNSを通じて「生け簀」を作る。この取り組みは、我々のビジネスにとってこれからとても重要で、価値を生んでいくものになると思っています。

高木:僕がお金持ちなら投資したいですよ(笑)。

堀:ありがとうございます!フォロワー数も9000を越えて(2020年8月28日現在)、目標の1万人が見えてきました。引き合いも増えて、やってきたことは間違ってなかったんだと、自信になってきたところです。今後YouTubeなど、次のステップも進めていきます。

個室型スマートラウンジ(仮):モノがなくても手を動かし続ける

個室型スマートラウンジ(仮)
外出先でのパーソナルスペースを確保するため、駅やビルなどの公共スペースに設置可能な「スマートラウンジ」を提案。電源やWi-Fi、ディスプレイを備えた作業空間でもあり、リラックスできるシートや照明によって仮眠も取ることもできる。
https://plustechlabo.jp/projects/smart-lounge/

高木:僕は昼からすごく眠くなる体質で、どこでも眠れる場所が欲しかったんですよ。眠いままダラダラと午後仕事しても意味がない。僕たちは1分1秒の時間すら無駄にしたくないんです。突き詰めていくと、街中に1日の仕事場として業務も休息も取れる最適なプライベート空間があれば、僕だったらそこにお金を払うと確信したんですね。
ターゲットは、仕事を野心的に進める人。常にストレスを抱えながら生きていますから、いつでもどこでも自分だけの空間を持てたらいい。これは全く新しい領域のプロダクトなので、自分でもワクワクしています。

堀:各駅に設置されているパーソナルボックスを自らプロットして、需要を調べていましたよね。横から見ていても、ずっと手を動かされていて。

原田:高木さんは待ちの姿勢にならないんですよね。まだ物理的なモノが無い状態なのに、利用規約を決めたり、法律を調べたり、販売先を検討したり、全てを同時に進めている。よくこの段階でここまで想定を広げられるなと……。さらにちゃんと育児もしてるし(笑)。

高木:いやいや(笑)。やっぱり、前職でグロースハッカー的な立ち位置だったので、事業立ち上げを目にする機会も多かったんですね。それにたくさん失敗もしてきたので、肌感として蓄積されているところもあるのかなと。

原田:うちのプロダクトも全部やってほしい(笑)。

高木:とはいえ不安もあるんですよ。何回繰り返しても「あれが入ってなかった」というミスは絶対ありますから。できることをやる→なにか抜けてないか?→できることをやる……の繰り返しですね。

同じ思いをもつ方々と、新しいプロダクトを生み出せたら

遊佐:最後に、ここまで読んでくださった方に向けて、メッセージをもらえますか?

原田:私が携わっているプロジェクトについては、残念ながらまだお話しできないんですが、新しいチャレンジとして頑張っています。

堀:今一番ほしいのは「同志」なんです。Z世代に携わる領域で、消費行動を捉えたいとか、商品開発をしたいとか、もし興味がある方がいたら共に研究していきたい思いがあります。そこからまた、新しいプロダクトが生まれたら嬉しいですね。

高木:世の中が楽しくなるような「ニュー・スタンダード」を生み出していきたいと思っています。新たなテクノロジーの活用など、前人未踏の領域にチャレンジしていきたいですね。同じ考えを持つ方々と一緒にモノを作っていけたらと思います。

遊佐:今日はありがとうございました。