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動画視聴をよりリアルに!プラス「触覚」を実現するデバイスづくり 〜試作品制作編〜

こんにちは。+tech laboの小山です。

小山さん

小山 貢弘
2007年、電通テック入社。様々な業種の小売・流通業のプロモーション・マーケティング業務に従事。小売マーケティングのスペシャリストとして外部講師なども担当。+tech labo主任研究員として「ニューリテール」「感覚化」をキーワードに研究を重ねる。

前回の記事でご紹介したように、+tech laboではプラス「触覚」による新しい動画視聴体験の社会実装に向けたプロジェクトに取り組んでいます。

この記事ではこれまでに行った試作品づくりや社内での体験会の模様をお伝えします。

今回の試作品づくりと体験会の目標は2つあります。

①様々な動画コンテンツの中から、「触覚」をプラスすると新しい動画視聴体験がもたらされるようなコンテンツカテゴリの選定

②プラス「触覚」で新しい視聴体験をもたらすデバイスの素材の選定

①に関して、動画共有サイトには、音楽・映画・ASMR(※聞いていて気持ちいいと感じる音や映像のこと)等の様々なコンテンツが掲載されています。それらの動画コンテンツの中からいくつかのカテゴリの動画を抽出、編集3分程に編集したものを体験会で視聴してもらいます。

②に関して、デバイスは以下のような形状のものを想定しています。体験会では、このデバイスの下にイスを用意して、直接座って体感できるようにしています。できるだけ小型の形態にすることで、実用化された際にお家にあるクッション等を組み合わせて気軽に使えるようにしています。

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このデバイスは、ケーブルを直接パソコンやテレビなどの音声プラグに差し込んで動画の音声を取得します。そして、その音声を以下のような小型のスピーカーで音声を響かせて、天面全体を振動させることで、「触覚」を感じることができる構造になっています。

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この天面がいかに振動するかで、感じる「触覚」が変わってくるため、天面の素材選びが重要になってきます。
そこで、木材・金属・樹脂等の様々な素材の厚みを変えながら試作品を制作していくことになります。

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今回、メンバーでパソコンで動画を流しながら、様々な素材を試してみました。

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そこで、全般的に「触覚」(振動)を感じやすい以下の素材が選出されました。
■アクリル板(樹脂)3mm
■ベニヤ板 0.5mm
■ステンレス 0.8mm・1mm
それぞれ、高い音と低い音で感じ方に違いがあるなど、一長一短ありますので、どの素材が最も良いのかを体験会でアンケートを取って、決定していきます。

次回は、この素材のデバイスと編集した動画を組み合わせて実施する予定の社内体験会の模様をレポートします。

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