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【山のコト】登山を始めるためのSTEP3 最初に揃える三種の神器 靴、バックパック、レインウェア
さぁ、山が決まったところで、基本の道具の準備です。
行く山や、日帰りか泊まりかで道具も変わってきますが、まずは日帰り登山を前提として書いてみます。
【靴】
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何はともあれ、まず靴は用意して欲しいところです。街用の靴と登山靴の一番の違いは、靴底(ソール)です。登山では滑りやすい土や岩場など多様な場所を歩くので、グリップしやすいように専用のソールになっています。
一昔前は重登山靴と呼ばれる、ソールもアッパーもしっかりしたものが主流でしたが、近年は道具自体も軽量化してきたこともあって、選択肢は増えてきています。
靴選びについては、専門店のスタッフに行きたい山を伝えてお任せするのが間違い無いですが、筆者の経験からのエッセンスを幾つか。
フィット感優先
大事なのは登山の道具においては、色やデザイン優先で選ばないこと。必ずフィット感を優先してください。街用の靴ならちょっと合わなくても靴擦れ程度で済みますが、長時間歩く登山では身体に合わないものを使うのは大きなリスクになるからです。そしてこればかりは、実際に山で履いてみないと分からないのが登山靴選びの難しいところです。
トレランシューズを試してみる手も
予算が厳しいなら、まずはトレランシューズを試してみるのも一つの手です。トレランシューズなら、スニーカーと同じ感覚で履けて、グリップはスニーカーとは比べ物にならないので走らなくても登山靴として十分使えます。もし、登山には厳しいと分かってもトレランシューズなら街でも使えます。
インソールは大事
登山靴を決めたら、是非インソールも別売のしっかりしたものを入れてみてください。靴に元から入っているインソールはペラペラのものが多いですが、インソールは体軸や疲れ方などに大きく影響します。
筆者の場合
筆者の場合は、幾つかの登山靴で靴擦れに悩まされてきましたが、「スポルティバ」のアプローチシューズ「トラバース TX4 MID GTX」で脚元の不安が一掃されました。
アプローチシューズというのは、本来はクライミングの岩場まで向かうための用途なんですが、テント泊装備でのアルプス縦走でも全く問題なく使えています。筆者の山仲間でも使用者が多く、悪い評価を聞かない靴なのでフィット感が問題ないならお勧めしたい選択肢です。
【バックパック(ザック)】
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バックパックに関しては、街で使っているリュックサックがあるのであれば、日帰り程度であれば最初に無理に新調する必要はありません。防水性がなくても厚手のゴミ袋などでバックパックの中で防水すればよいです。
ただ、やはり登山用ザックは登山に特化しているので、優れている部分がたくさんあります。初めて登山をやってみて楽しい!続けたい!となったら用意することをお勧めします。
選び方
初めて登山をする人がお店でザックを買う場合は容量30Lクラスのものを勧められることが多いようです。これは、登山が楽しくなって泊まりがけ登山もやりたくなった場合にも小屋泊なら対応できるからです。「大は小を兼ねる」の考え方ですね。
日帰りだけであれば20Lでも十分なので、日帰り用とタウンユースを兼ねてお試しザックはリーズナブルな20Lクラスにしておく、というのも一つの選択肢かなと思います。
やっぱりフィット感が大事
ザックも色々な種類がそれこそ星の数ほどありますが、荷物を入れて背負うという基本機能には大差ありません。
やはり大事になるのはフィット感です。ザックもメーカー、モデルによって背負い心地が全く違うので実際にお店で背負ってみることをお勧めします。お店では重りも用意してあるので、実際にパッキングした状態で背負ってみましょう。背負い方にもポイントがあるのでお店のスタッフから教わってください。
筆者の場合
参考までに筆者の場合は、日帰り用とテント泊用を兼用してます。「山と道」のThreeという40Lクラスのザックですが、荷物を工夫すると日帰りから3泊4日くらいのテント泊縦走までこれ一つで十分対応できます。
【レインウェア】
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山の天気は変わりやすいので、レインウェアは必携と言われています。街と違って山では木が生い茂っていたり、風が強かったりで、傘をさせるとは限らないからです。
下山後に公共交通機関で移動する場合に、びしょ濡れという訳にもいきません。
雨が降らなくても標高が高いところは風が強く、夏でも寒いことがあるのでレインウェアは防風も兼ねます。
なお、靴が防水であっても、レインパンツの裾から水が侵入すれば濡れてしまいますので、そこを防水したい場合にはゲイターが必要になります。
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ゴアテックスは必須?
防水性のレインウェアというとゴアテックスが思い浮かびますが、必ずしもゴアテックスである必要はないと思います。防水でありながら通気性があるのがゴアテックスの利点ですが、行動中はどうしても自分が発する熱でウェア内は蒸れてしまいます。防水性が確保できていれば透湿性は最低限あればいいというのが筆者の見解です。
筆者の場合
筆者の場合は、「Black Diamond」 ストームラインストレッチレインシェルジャケット、「Teton Bros.」フェザーレインパンツの組み合わせ。
ジャケットはゴアテックスではなく、メーカー独自のもの。リーズナブルですが必要十分な機能を備えています。
パンツもゴアテックスではなく、レインウェアらしくないすっきりしたシルエットと驚異的な軽さがポイント。
いつの間にか、非ゴアテックス素材で揃えていますが、値段が高めになるというだけで、ゴアテックス自体を否定するものではありません。
さぁ、次はSTEP4、いよいよ具体的な準備となる「ザックに荷物を詰めるパッキングと服装(レイヤリング)」です!
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