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お金をかければ強くなる…?Bクラブの勝率と人件費の関係について。

1.はじめに

 皆さんこんにちは、+Bです。
 だんだんと気温が上がり過ごしやすい季節になってきましたね。アリーナへのお出かけ日和の天気の日も多く、Bリーグ観戦がますます捗りそうなワタクシです♪
 さて、BリーグはB3のプレイオフが早くも開始、B1B2もレギュラーシーズンがクライマックスを迎えております。あと2か月もしない内に2022-23シーズンが終わってしまうと思うと夜も眠れませんが、今回は「人件費」をテーマにnoteを書いてみましたので、よろしければ最後までお読みいただき、面白いと感じて頂けたらスキを押して頂けると大変嬉しいです!!!

2.2021-22シーズン トップチーム人件費ランキング

 ということでまずは、直近決算の各クラブの人件費を見てみましょう。以下に2期間全クラブ並べてみましたので、ご覧ください。

2021-22シーズン トップチーム人件費ランキング

①アルバルク、Bクラブ初の10億超

 ・・・。
 たしかに、宇都宮からロシター選手を獲得したり、千葉Jからサイズ選手を獲得したり、超絶大補強を敢行したオフシーズンでした。それにしても、10億超えは度肝を抜く超絶決算でしたね。
 ちなみに、2026年から始まる新B1構想では、売上が最低でも12億、平均で20億の規模感を想定されている旨、島田チェアマンからも発信されています。ここで、売上高に占めるトップチーム人件費の割合は2021-22シーズンの決算では約44%です。つまり、新B1構想では平均でも各クラブは8.8億円程度のトップチーム人件費を計上するとも考えられます。物凄く単純な計算で8.8億円を12人の選手で割ったら平均約7,000万円になります。マジでBリーグ夢ありません?

②島根、広島、群馬は前期比2億超の増額

 島根スサノオマジック、広島ドラゴンフライズ、群馬クレインサンダーズはいずれも前期比で2億円以上トップチーム人件費が増加しました。ただ、いずれのクラブもこのシーズンオフに獲得した選手たちを確認すれば納得できる数字です。島根は安藤誓哉選手、金丸晃輔選手。広島は辻直人選手、ニック・メイヨ選手。群馬はオンドレイ・バルヴィン選手、五十嵐圭選手など、名前を聞けば金額感含め理解出来る人件費の変動だと思います。

3.人件費と勝率の関係とは…?

 さて、各クラブの2期間の人件費推移を確認したところで、いよいよこの記事の本題である人件費と勝率の関係性について迫っていきたいと思います。ということで、2021-22シーズンにおける各クラブのトップチーム人件費と勝率を並べてみた図がこちらになります。

●B1 2021-22シーズン トップチーム人件費×勝率

 ★で人件費と勝率の順位の差をとっています。22クラブ中14クラブは人件費の順位と勝率の順位の差がプラマイ3以内に収まっています。このことから、人件費と勝率にはやはり一定程度の相関性があると言えそうです。
 しかしながら、例えば広島ドラゴンフライズに関しては3番目に高額の人件費を投じながらも勝率は全体12位となっています。ここに、スポーツビジネスの難しさと投資に対する重要な考え方が見られると考えています。
 ・・・何が言いたいかというと、スポーツビジネスにおける人件費に対する投資は、得られるリターンが確実ではないということです。お金をかければ確かにチーム力は上がる可能性が高い、しかしそれは確実とは言えない。そのため、短期的に集中的な投資を行うのではなく、投資体力に見合った金額で長期的に投資を行っていく、そういった戦略が重要なのだと、この結果を見たときに私は思いました(⇐それってあなたの感想ですよね?)。

●B1 2021-22シーズン トップチーム人件費×勝率(散布図)

 さて、数字を並べただけだと分かりづらいので、こちらの散布図でも確認していきましょう。太字の線は人件費と勝率の平均を表しています。つまり、22クラブ中19クラブは人件費が平均以上なら勝率も平均以上、もしくは人件費が平均以下なら勝率も平均以下、という見方が出来ます。この関係から外れたのは秋田ノーザンハピネッツ、信州ブレイブウォリアーズ、大阪エヴェッサの僅か3チームです。
 特に、秋田と信州に関しては平均以下の人件費で50%を上回る勝率を記録しており、非常に効率よく勝利を積み重ねていると言えます。どちらもディフェンシブなことで有名なチームですから、投資体力が限られているクラブについてはディフェンシブなシステムを構築することで経営陣とGM/HC間で予めコミュニケーションした上で予算を策定することが有効なのかもしれません(⇐それってあなたの感想ですよね?(2回目))。

 ちなみにB2はこちら(B2は散布図まで手が回らずにごめんなさい)。

●B2 2021-22シーズン トップチーム人件費×勝率

4.1勝当たり人件費

 さて、秋田と信州の効率性に触れたところで、今度はこの”効率性”を分析していきたいと思います。2021-22シーズンにおける各クラブの勝利数と人件費の関係を示すために、人件費を勝利数で割って1勝当たりトップチーム人件費を算出しました。なお、2021-22シーズンについてはコロナの関係で中止になった試合がありましたので、60試合換算した上で1勝当たり人件費を計算しています。

●B1 2021-22シーズン 1勝当たりトップチーム人件費ランキング

 先ほどの散布図からも分かるように信州と秋田が上位に来ました。1勝あたり1千万円を切るというhigh効率です!

「推しのチームの1勝を824万円で販売します!!」
「今年協賛金を1,000万円追加してくれたら1勝増えます!!」

 ガチ富豪の金満個人ブースター、法人ブースターにこんな営業トークが出来そうですね。

 なお、B1平均は1,779万円。つまり、B1で1勝するには平均で1,779万円かかるということになります。高いでしょうか?安いでしょうか?皆さんの感想も教えてくださいね(^^♪

 ちなみにB2はこちら。

●B2 2021-22シーズン 1勝当たりトップチーム人件費ランキング

5.まとめ

 あなたのその一つのスキが、続けるモチベーションになってます!

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