滞在先について
これを書いている今でこそ、いい感じのシェアフラットに住んでいますが、決まるまでが本当に大変でした。
そして、知らないとひっかかる罠がいくつかあります。
賃貸の種類
まずは留学生がお世話になりそうな賃貸の種類について紹介します。大まかにはこんな感じです。
大学所有の学生寮:食事つき(catered)と自炊(self-catered)
民間の学生寮
シェアフラット:いわゆるシェアハウス。一般的
スタジオ:いわゆるワンルーム。数が少なく、高い
不動産屋を介して探したり、ネットで探したりといった方法があります。ネットは詐欺も多いらしいので要注意です。
ちなみに、学生向けのところは基本は家具付き、光熱費とwifi代込みのところが多いです。このあたりはよく確認しておく必要があります。
寮はアテにならない
最初に言っておきたいのはこれです。UoCは、留学生は優先して学生寮を提供しますという触れ込みでした。そんなわけで私はのんきに構え、寮の申込締切ギリギリに登録をしました(当時私は英語のスコアがとれていなかったので、留学できるかどうか危ぶまれていました。そのため、留学生窓口に先に申し込みますね、と言って申し込んだのでした)。
しばらくして、「寮は毎年応募がたくさんあって、学部の新入生が優先になるので大学院生は民間で探すことをお勧めします」というメールがきました。留学生は優先なのでは?と私はまだのんきに構えていたのですが、学校が紹介してくれた不動産業者にとりあえずメールを打ってみました。ところが、ひと月以上返信なし。そうこうしているうちに、学校から再度「民間で探してくださいね」というメールが届きました。私は学生寮の担当にいつ学生寮の割り当て可否の連絡がくるのかと問い合わせましたが、これも一向に連絡なし。そこでようやくこれはまずいのでは?と思って、学校が紹介してくれた不動産業者に手当たり次第にメールを打ち、自分でもChester student accomodationとキーワードを入れて検索しはじめました。色々な物件が出てくるものの、どれもこれも詐欺ではないかと不安に思えてきました。そして連絡しても一向に返事はこず。何度も連絡してやっと、というようなものです。
内覧必須の罠
イギリスの家探し、内覧が必須であることを後になって知りました。日本からたやすく行けるわけがない。知り合いがイギリスにいるときはその人に頼んだりすることもあるようですが、普通はいないかと思います。業者によってはオンラインでの内覧に応じてくれるところもあるので、交渉してみましょう。ロンドンだと日系の不動産屋さんなどもあると思うので、もう少し調べやすいかもしれません。
早めに決めるに越したことはないですが、場合によってはコース開始より早めに渡英してホテルをとって、内覧行ってから決めるというのも良いかもしれません。
チェスターに限っていえば、私が渡英した9月下旬、案外To Letの看板が出ていたりするあたり、条件はわかりませんが部屋自体は空いているようです。
救いの手
このままでは家無しのまま渡英することになるのでは…と不安になっていました。学校にどこかないのかと尋ねると、シェルター(簡単に利用できるとは思えない)や、電車で1時間のところに比較的融通の利く寮のような滞在施設があると紹介され、とりあえずそこに行って探すかと思いはじめていたころでした。
見知らぬ女性の名前でメールが一通届きました。「~(連絡をしたものの返事のなかった不動産屋)から、連絡先を聞いたのですが、まだ部屋をお探しですか?もしそうなら、部屋数と場所、予算を教えてください」という内容でした。連絡先が勝手に教えられているってどういうこと?まさか詐欺では?と不安になって、送信元アドレスをgoogleに入力したところ、今お世話になっている不動産屋・La Delfa EstatesのHPにたどりつきました。顔出ししているのと、google mapでも事務所がありそうなこと、Cheshire Landlord Accreditation Scheme (認定制度)がHPに掲載されていることから大丈夫らしいと判断して、〈まだ探してます!〉と返信しました。
オーナーのGabyはレスポンスが早く、細かな疑問にもきちんと答えてくれ、なんと内覧なしで決まりました。今思えばリスキーなことをしているのでおすすめはしませんが、それくらい私は切羽詰まっていました。
時差だけでなく、イギリスの業者とのメールのやりとりはレスポンスが日本ほど早くありません。気長にいく必要があります。おまけに、いくつか質問を投げても半分くらいの項目への回答がありません。一問一答形式で尋ねる方がかえって早いこともありました。
家賃週計算の罠
日本では家賃は月いくらという形で提示されると思いますが、イギリスは週計算です。PPW (the price you pay per week)もしくはPCM (the price you pay per calendar month)という形で表示されます。私は月換算はX×4だと理解していたのですが、この計算は間違っているのです!正しくは、こう。
Xppw×52w÷12m(週の家賃×1年は52週÷12か月)
これが月の家賃です。X×4だと計算が合わなくてあせるかもしれませんが、X×52÷12で計算が合っていれば問題ありません。
家賃の支払いの罠
お金の準備の記事で書きましたが、家賃の支払いでつまずいた話をします。基本的にイギリス国内の銀行からの振込による支払いをする必要があります。イギリスに住所がないのに銀行が開けないではないか、と思われるかもしれません。日本から、イギリスのオンラインバンク(RevoltやMonzoが有名ですかね)や、大手でinternational accountも開けなくはないです。しかし、BRP(今後はeVisa?)やイギリスで使える電話番号が必要など結局開けなかったり、大金を動かさなくてはいけないので、現実的ではないように私は思います。
そういうわけで、WISEアカウントを開設しておくのがおすすめです。
しかし、私は開設せずに渡英することになってしまったので、古典的な現金銀行振込をすることになりました。Gaby(不動産屋のオーナー)に事情を説明して、振込先を教えてもらいました。
1ポンドももたずに日本を出て、チェスターについてすぐ、海外ATMで私の外貨預金口座からポンドで必要な額を引き出し、その足で銀行に行きました。イギリスといえども銀行は銀行。とりあえず、受付の人に〈I would like to transfer money to other's account… .〉とぼそぼそと言うと、窓口に案内されました。あとは、振込先を見せてここ、と言って現金を出して、領収書をもらって終了。
そして、Gabyのオフィスへ。オフィスへの道順も迷いにまよって電話をかけて、近くでうろうろしていたのを見つけてくれて、そして車で家まで送ってくれました。大きいスーツケース持ってうろうろしていたので本当にありがたかった…。渡英前に日本のお菓子(白い小枝とKitKatの宇治抹茶味)を買っていき、〈This is a small gift for you. I hope it suits your taste.〉と言ったら、いたく喜ばれてハグすることになり、欧米を感じました。
契約期間
契約は1年です。家賃はデポジット(ひと月分くらい。滞在期間などで決まっている。私はデポジットなしでした)を払って部屋を押さえ、前払いという扱いですが、私は分割払いしているような形です。契約期間の途中で嫌になっても支払いは続くことになっています。住み心地は良いのですが、7月末までの契約になるので、春になったらもう少し安いところを探してみようと思っています。今度は内覧します。笑
まとめ
大学院生は学生寮をアテにせず滞在先探しは早めにはじめる
内覧必須なのでオンラインできないか交渉する
海外送金のアカウントを開設しておく
場合によってはホテル取って内覧して決める
毎月の家賃はX×52÷12で計算する
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