出願書類

ご自身が行きたい学校のHPを参考にしていただきたいのですが、基本的なものを挙げていきたいと思います。


Personal Statement(PS)

志望動機書です。これにはじまり、これで終わると思っています。1000~1500wordsくらいだと思います。学校によって、こういうことを書いてくださいね、というお題を提示してくれるところもあります。
基本的にはどんなことをしてきて、なぜその分野に興味を持って、志望校のどういうところにひかれたのかを書くことになります。自分の経験がどのように今後の学びにつながるか、修了後のキャリアプランも含めます。

Curriculum Vitae(CV)

履歴書です。日本のように決められたフォーマットはないので、テンプレ探しから始めます。書く内容は大体こんな感じです。

  • 名前

  • 住所

  • 連絡先(電話・メール)

  • 生年月日

  • 国籍

  • 教育歴(大学院→大学の順):入学年月と卒業年月、学位、修論のタイトル、指導教員名

  • 職務経歴(新→古):職場名(都道府県、Japan)、入職年月、退職年月or現職ならpresent、ポジション(Part-time Psychologistとか)、業務内容(Counselling、Conducting Psychological Testsとか)

  • 資格(新→古):資格名(師:Certified Public Psychologist、士:Certified Clinical Psychologist)、取得年月

  • 研修歴(新→古):研修名、開催場所(online/都道府県、国)、主催団体、開催日時

  • 特技:ここは謙遜せずに、検査できます!この理論に強いです!こういう現場得意です!とか書きましょう

  • 業績:APAの文献引用と同じ形式(論文、口頭発表など)

  • 所属学会と略称:日本心理臨床学会なら、The Association of Japanese Clinical Psychology (AJCP)という感じ

IELTSのスコア

公式が送ってくるあれです。

成績証明書・卒業証明書

大学院卒の方は、学部と院の両方がいります。もちろん、英文です。

Refference Letter

推薦状です。これが一番用意に時間が必要です。大体のところは2~3通で、アカデミックポストの推薦人と、実務の推薦人が必要です。出願日のギリギリではダメなので、余裕をもってお願いしましょう

アカデミックポストは、学部や院での指導教官にお願いすることが一般的ですが、もちろん断られる場合もあるので、そのときは自分のことをよく書いてくれそうな先生にお願いしましょう。
実務は、一般的には上司になるかと思います。しかし、これをお願いするということは、退職する意思を伝えることにもなるので、強い意志でもってお願いすることになります。私の場合は勤めていたクリニックのうち、勤める前からいずれは留学も考えていますと言っていたクリニックの方の院長にお願いしました。

推薦状作成のお願いをする際は、こんなことを書いてほしいということを下書きしておくと良いと思います。英語で書いてもらえるならその方がいいですが、日本語でならOKという場合は書いてもらったものを業者に翻訳してもらうようです(留学エージェントに相談しましょう)。私の場合は、アカデミックポストの推薦人は英語で書いてくださったので、本当にありがたかったです。一方の実務の推薦人の場合は、下書き(日英)→推薦に見てもらう→訂正(日英)→OKという形をとりました。

書いてもらいたい内容は、ざっくりと以下の通りです。これも留学エージェントが相談に乗ってくれるはずです。

  • 作成日

  • 宛先:決まっているのであれば入れる、なければTo Whom May Concern

  • 推薦人と被推薦人との関係

  • 推薦人から見てどんな人物か:「この人優秀やで」アピールをしてもらいましょう

  • 被推薦人の業績や業務など

  • 推薦した理由

  • 推薦人の自筆サイン、名前、所属、所属先住所、連絡先電話番号・メールアドレス(所属先の独自ドメインのメールアドレスが望ましい

そして、推薦状にはレターヘッドが必要です。日本ではレターヘッドはなじみがないのですが、海外では一般的なようです。アカデミックポストの推薦状は大学のロゴが入ったものなど、大学が書式をもっていることもあるので、聞いてみてください。
実務の場合は一般企業でもないかぎり、レターヘッドはないだろうと思います。独自ドメインのメールアドレスが難しいこともあるでしょう。私は、両方なかったので、「As my clinic does not have a letterhead form available, I have attached my business card. Additionally, my clinic does not have its own domain email address and uses Gmail domain.」という文面に、クリニックのロゴが入った院長の名刺・院長のサインをもらうことで代用しました。

Portfolio

これが次に時間のかかるものです。アートセラピーに特有のものだと思います。アートセラピストはセラピストではあるものの、アーティストである必要もあるからです。作品数や提出形式は学校によって違います。
何も傑作をつくる必要はないのですが、日ごろから作品をつくっていること、素材に慣れていること(ちゃんと切り貼りできる、線が描けるなど)を示しつつ、作品に対する内省を説明できることが大事です。面接ではポートフォリオをめぐるプレゼンが2/3くらいを占めます。うまい英語が話せなくても、この作品はこういうことを表していて、つくっているときはこんなことを考えていて、つくった後はこんな連想をして、とか、そういう感じのことを伝えれば大丈夫です。あ、面接はオンライン(MS Teams)でしたよ!
私は絵画教室で描いたデッサン、油絵、BAATのoneweek foundation courseでつくったものなどを使いました。UoCは面接60分で、志望動機など15分、45分くらいがプレゼンでした。

余談ですが、度々書いている、BAATのoneweek foundation courseはおすすめです。費用はかかるし、英語だし、時差あるし、で大変は大変ですが。courseといっても座学というよりは、実際のワークとプレゼン、ディスカッションという感じです。foundation courseとはなっていますが、現役の院生やセラピストも参加していました。最終日には進路相談的な時間もありましたし、What's upグループを作ってくれる人が出てきて、そこに参加すると、どこに出願した?とか、面接どうだった?とか、受かったよ、とかそんなやりとりもできます。

その他

ショートエッセイを求める学校もあります。UoCはWhat is Art Therapy?(500words)というお題でした。他に受けたところは、治療という文脈や、文化という視点から見たアートや審美性、とかそういったことについてそれぞれ150wordsずつくらいで書くよう求められました。


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