ビザ申請~入国審査
イギリス大学院留学なので、学生ビザ(Tier4)の申請について書きます。ビザのルールなどは変更が多いらしく、他分野の留学をする方や、同伴者がいる方など、それぞれ必要なものが違います。申請前に必ず公式の情報を確認してくださいね。私はビザ申請がギリギリだったので、手続きに手間取りたくないと思い、beoのビザ申請サポートを利用し、かつ優先審査サービス(重課金)を利用しました。
必要なもの
パスポート
CAS
Confirmation of Acceptance for Studies(CAS)は、入学証明の番号です。これまでに納入したデポジットや授業料の金額、奨学金などについても記載してあります。これがないとTier4のビザは申請できません。
財政能力証明
ビザの申請にあたり、経済的に問題ないことを示す必要があります。滞在期間によっても違いますが、1年分の学費+1年間の生活費(ロンドンとそれ以外の地域で金額が違います)が本人もしくは保護者の名義の口座に最低28日以上入っている必要があります。デポジットや学費、寮費で使った分は領収書があれば差し引きしてくれるようですが、他の理由で引き出してこの金額を下回るとまずいです。日本は財政能力証明の提出が必須の国ではないですが、抜き打ちで求められることがあるそうです。銀行の残高証明(英文)をとっておくと良いと思います。
IELTSの証明書
結核検査の結果
日本は基本的には不要ですが、何かしらの理由で海外に滞在していた場合、ビザ申請前に検査を受ける必要があります。パスポートを預かられてしまうらしいです。しかも、(日本なら)東京に一か所しかない指定病院で、自費診療です。結果が出るのにも時間がかかるようなので、要件は公式でチェックしましょう。
英文卒業証明書
大学と大学院の両方必要です。
ビザ申請書
これはオンラインで記入していきます。結構ややこしいです。前述の通り、beoのビザ申請サポートを利用したので、マニュアル通りに記入しつつ、疑問に思うことを確認しながら記入できました。お金はかかりましたが、安心には代えられない…。
IHSの支払い
Immigration Health Surcharge、つまりNHS(National Health Service)の保険料のことです。NHSに入りたくないと思っても、半年以上イギリスに滞在する場合は加入必須です。私は£1940払いました(当時£1=¥197くらい)。年々上がっているそうです。私は大学が計算してくれたものをそのまま払いましたが、いくら必要なのかは、こちらで計算できます。
申請する
申請はVFS globalで行います。私は大阪センターの方で申請しました。東京と違って利用料が申請料に上乗せされますが、東京へ行くための新幹線代よりは安かったです。
おおまかな手順
必要なものをそろえて申請書の記入
VFS globalへの出頭日の予約
IHSの支払い:クレジット払いのみ。VISAデビットは使えました。
ビザ申請料の支払い:利用するサービスによって値段が変わります。*
VFS globalからAppoint Letterがメールで届く
Appoint Letterと申請用紙を印刷する
出頭
*課金
優先審査サービス(約10万円)
渡航までに十分余裕がある場合は不要。私のようにギリギリに申請する方は利用した方がいいと思います。窓口で漏れ聞こえた話ですと、週に1回、受理した申請を審査に回すことになっていて、そこから2~3週間かかり、繁忙期だともっと時間がかかる、といったようなことを窓口の人が話していました。また、ビザの内容が申請したものと違うこともないわけではなく、その修正にも時間が必要なので、かなり時間的に余裕がないとまずいです。
スキャンサービス(2700円)
必要なものにあげた書類は現地でスキャンしてもらうこともできますが、有料です。スキャナーがあれば簡単にできるので、自分でやると節約できます。出頭前にスキャンしてアップロードしてしまいましょう。私はもちろん自分でやりました。
郵送返却(1800円)
申請した後、とりに行く必要があるのですが、これも平日の朝に限定されているので、私はこれを使いました。大阪までの交通費より安い。
出頭したときのこと
ビルのワンフロアがセンターです。
インターホンを押すと、ガードマンが出てきて一人ずつ確認してから中に入ります。中はこじんまりとした銀行の窓口のようなしつらえです。給水機がありました。
受付で日本語での対応で良いか確認されました。〈もちろんです!〉と元気よく答えてしまいました。
その後、窓口で書類の確認をしてもらい、(郵送返却を利用したので)レターパックに住所を書き、別の部屋に移動。この部屋では顔写真の撮影とBRPに使用する指紋採取がありました。顔写真は天井にある監視カメラ?を見るよう言われ、それで撮影されます。斬新。壁に小さな鏡がかかっていたので、簡単に髪を整えるくらいのことはできます。指紋採取はスキャナーみたいなものに両手の指を押し付けてとります(BRP廃止後はどうなるのか不明)。
最後にLebraの20GBひと月無料のお試しSIMカードをもらって帰りました。今、これをとりあえず使ってます。混んでいるところなどでは電波がつながりにくくなりますが、wifiもあるのであまり困っていません。SIMの話はまた別の記事で。
受理したよメールと、審査終わったよメールが届きました。その後数日して(課金しているので)レターパックで届きました。申請に行ってから1週間ほどでした。
中にはシールで貼られたビザ(Visa vignettes)があり、パスポートの裏表紙にも色々シールが貼られています。剥がさずにそのままにしてしています。
学校からはビサの申請時に面接があるかも、と想定問答集のようなハンドアウトが届きました。かなり身構えていたのですが、そういった面接はありませんでした。ただ、学校の留学生オリエンテーション(オンライン)で、他国ではその面接日程がとれなくてビザの取得が遅れている、といったコメントがいくつかありました。国によって違うのかもしれません。
eVisaの登録とシェアコード
eVisaとは
要するに、イギリスへの入国と滞在許可に関する移民ステータスの電子データです。BRPは2024年12月に廃止され、eVisaに移行予定らしいです。登録の費用は無料ですよ!
手続きは公式にも載っていますが、このサイト↓がわかりやすかったです。
日本にいる間も、パスポートとスマホがあれば登録できます。電話番号などはとりあえず日本のものにして、ワンタイムパスワードはメールの方で受け取れば問題ありません。渡英後にUKVIアカウントから変更できます。
IDチェックはUKVIのアプリから行うことになります。このとき、登録にセルフィが必要なのですが、普段自撮りをする習慣がなく、どう頑張っても写真写りが冴えない感じに(目が半開きとか)なりました。15分くらい格闘し、結局家族に撮ってもらいました。それを除けば、登録自体は簡単でした。
シェアコード(Share code)
雇用主だけでなく家主に、自分の移民ステータスを証明するのにも使います。私もシェアフラットの契約をするときに取得しました。生活や英語に今より慣れたらバイトをするつもりですが、その時にも必要になるはずです。UKVIアカウントが必要です。
入国審査
入国審査も根掘り葉掘り聞かれるのではないかと恐々としていたのですが、e-gateの機械にパスポートを通すだけでした。でも、入国スタンプはもらえるならもらった方がいいと思います(後述)。
列に並んでいる間に〈ビザがあるのですが、この列で良いですか?〉と尋ねたところ「どこのパスポート?」〈日本です〉「この列で良いよ」とのことでした。機械にパスポートを通した後、やっぱり不安になって、空港の職員に拙い英語で〈さっきパスポートを機械を通しました。(vignettesのページ見せながら)私はビザをもっているので、スタンプがいるんじゃないかと思います。パスポートを機械に通すだけでいいんですか?〉と尋ねました。「どこのパスポート?あ、日本ね、ちょっと待ってて」と、審査官に確認してくれて「機械通したならいらないよ」とのことでした。日本のパスポート強いです。先人たちのおかげだと思うので、私もちゃんと生活しようと思います。
しかし!今日、学校でBRPカードを回収する際に、入国スタンプが確認できないので、代わりに航空券の控えなどはないかと尋ねられました。私は航空券を既に捨ててしまっていたので、頭が真っ白になってしまいました。係の人は「後で航空券の控えのスクショとかをメール送ってくれたらいいし、他のことは大丈夫だからね、心配いらないよ」とBRPカードを渡してくれました。面目ない。
BRPはで廃止予定とはいえ、入国スタンプはできるだけもらっておく方が良いと思います。あと、入学手続きが終わるまでは航空券も捨てずに取っておくのが良いと思います。私は泣きながらeチケットのメール控えを探しだし、メールしました。
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