【対談コラム】vol.1 眠剤使用率の高い、眠れぬナースに届けたい。 寝る前のボディスキャン。
株式会社+baseのさくら(ウィム)とよしの(ジーコ)が不定期でお届けするヘルスケアコラム!
今回は、ナースの睡眠の現状や、眠剤に頼らない睡眠法について話しました。
ナースは薬を使わないと眠れない人が多い
よしの(ジーコ):昨日(3/19)は世界睡眠デーだっけ。
さくら(ウィム):そうそう。昨日は、睡眠協会の定める睡眠デーだった!
※世界睡眠デーとは:「Regular Sleep, Healthy Future(規則正しい睡眠、健康な未来)」をスローガンに睡眠啓発が世界各地で行われる日。
私たちが開発している+Nurseのコンテンツのために、ナース700人にアンケートを取ったら、6割が睡眠に問題を抱えていた。
しかも、そのうちの4割が薬を飲んだり、サプリを使っているんだよね。
よしの(ジーコ):薬を使わないと眠れないのが深刻だね。
さくら(ウィム):そう。アンケートから、一般の人たちと比べて、ナースは薬を使わないと眠れない人が多いことを知った。改めて、私たちナースの睡眠の問題に取り組みたいと思ったの。
自律神経自体を自分でコントロールできるようになれば、薬に頼らなくても眠れる
よしの(ジーコ):薬に頼らずに改善する方法はある?
さくら(ウィム):一般的なのは、日中運動したり、お風呂に入ること。これらは自律神経を整える行為で、特にお風呂に入ると副交感神経というリラックスの神経が優位になる。体温が下がるときに眠くなる作用を利用しているの。
ただ、お風呂は手軽でいいけど、病院の夜勤中には入れないよね。
そこで、「自律神経自体を自分でコントロールできるようになればいい」ということで、自律神経訓練という治療法がある。
例えば、手に意識を向けたり、手の感覚に集中するといった意識のトレーニングを行うと、副交感神経と交感神経の両方を優位にできる。
さらに、自律神経訓練を利用した睡眠改善法もあるの。座ってても、寝ながらでも、電車の中でも、歩きながらでもできる!
筋トレと同じで、1回では劇的な効果は感じにくいけど、色々方法はあるよ。
マインドフルに今に集中すると…人間関係もめぐりめぐって、よくなる?
よしの(ジーコ):会社員でもよく眠れない話を聞くけど、それは脳のフォルダが開きっぱなしで、寝ているけど寝れていなかったり、熟睡できていないからだよね。
さくら(ウィム):うん。科学的に、なかなか眠れない時はDMN(デフォルトモードネットワーク)という脳波が活性化している、といわれている。
ようは、脳が自動操縦モードで常に動いてる状態。
特に現代人は日常生活がバタバタで忙しすぎるから、活性化した脳波のまま眠りに落ちて、脳は全然休まっていないことが多い。
だから、「あんなに寝たけど、全然スッキリしていないし眠れていないな」という状態に陥りやすい。
そこで、先ほどよしのがいっていた、開きっぱなしのフォルダを閉じてあげたり、脳波を落ちつかせてから眠るのがすごく効率いいよ。これが習得できると、質の高い睡眠につながる。
それが、Googleなどでいわれているマインドフルネスというもの。マインドフルネスをすごく簡単に説明すると、脳をしずませて、落ちつかせてあげる方法なの。
よしの(ジーコ):脳がおちついていないのは、過去や未来に目が向いていて、あれもこれもしようと、興奮状態になっているからだと思う。マインドフルになるということは、今に目を向けて、自分に集中するということだよね。
さくら(ウィム):そうそう。結局現代人はマルチタスクだけど、本来人間はシングルタスクで、1つのことしかできない。その中で脳を無理矢理使っている。
それを1回マインドフルに、今に集中すると、脳波が落ちついて、眠りが深くなったり、リラックスできたり、ストレス耐性が高まったり…
さらには脳の灰白質が5%も増えて生産性が上がって、今流行りのEQ(エモーショナルインテリジェンス)も上がるから…
人間関係までも、めぐりめぐって、よくなるんだよね。
私はここが素晴らしいと思う!心に余裕が持てるようになる。
実際、心療内科の現場でも、認知行動療法の一環としてマインドフルネス療法があって、ほとんどの人が実感してくれている。
忙しい人や日頃から仕事や子育てをバリバリやってる人ほど悩みが多い。
頭を使いすぎて脳疲労が溜まって、力を発揮したい時にかぎってできない。
そういう人は、意図的に休める方法を学んでしまえば、プレゼンの前など大事な時に使えるよ。ちなみに、私はオペの前にイメトレして、オペをしていたんだけど、日常生活に取りいれてさらに変わった。
よしのも最近始めてくれたよね。
なんでみんな、体は鍛えるのに心は鍛えないの?
よしの(ジーコ):(マインドフルネスは)よくわからないとか、怪しいという人もいるけど、ただのトレーニングだよね。
さくら(ウィム):そう、心のトレーニング。なんでみんな、体は鍛えるのに心は鍛えないの?と思う。
鍛えるというとスパルタ要素があるけど、これはどちらかというと、自分を知って向き合ったり、自分を大事にする方法。確かに、ひたすら瞑想したり座禅訓練するのは厳しいよね。座禅ははじめから行動自体シングルタスクにして精神統一する方法だから、しんどい。笑
でもそれ以外にも方法はたくさんあるよ。
自分を大事にする方法として、気軽に取り組んでもらいたいな。「エビデンスがないものは信じない」という人もいるけど、脳科学の複雑なエビデンスを理解するより、とりあえずやったほうが早いと思う。笑
やりながら、これはどういうことなんだろう?と勉強することもちろん理解が深まるし継続にもつながるけど…
勉強してからだと理解するまでにすごい時間がかかるから、
効果があるというエビデンスも沢山あるので、安心してやってみて欲しい!
とにかく現代人こそ必要だと思います。
私たちもサービスや配信でちょっとずつ伝えていけたらなと!
Vol.2に続く
【Credit】
Wim.サクラ Instagram / Twitter / Note 紹介記事
よしの(ジーコ)Twitter
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