Where Brookly at? -ニューヨークでDJ / Get Hype!と巡るヒップホップ名所- ⑨
こんばんは、コウイチロウです。
充実したニューヨーク旅行でしたが、滞在最終日の最後の最後まで濃厚なHip Hop体験が出来ました。今回はいよいよHip Hop生誕の地であるブロンクスにカチ込みます!
ブロンクスに向かった目的はこのグラフィティ。グラフィティが現存しているのかは分かりませんでしたが、とにかく行ってみることにしました!
サウスブロンクスのサードアベニューとE144ストリートの交差点付近にあり、散髪屋の隣という絶妙に素晴らしい立地にブロンクス出身のあのMCのグラフィティがちゃんと残っていました!
実際にA.G.のグラフィティを見た瞬間、失神して道路に倒れ込み、7台くらいの車に次々に轢(ひ)かれましたが、アドレナリン出まくりだったので何とか無傷で済みました。
この赤レンガの壁に描かれているところが最高なんですよね。燻銀(いぶしぎん)のA.G.のラップのように渋すぎるカッコ良すぎるグラフィティ!
左手にはD.I.T.C.の準構成員となるG.D. = Ghetto Dwellas、Amed等の名前が並びます。
Get Hype!にもShow&A.G.の掲載ページがあるので一緒に撮りたかったところですが、この時にはもう手持ちのGet Hype!は無かったので無理でした。
この旅で一番のお気に入り写真が撮れました。D.I.T.C.好きとしてはこのグラフィティと写真を撮れたことが本当に嬉しくて、A1サイズのポスターにして部屋に飾りたいくらいですよ!
まぁ、しないんですけどね。
右側にはD.I.T.C.メンバーの名前が書いてあります。上から順にGang Starr、Diamond、Show、O.C.、Fat Joe、Big Punisher、Lord Finesse、Buckwildと書かれています。Gang Starrの綴(つづ)りが間違えていたり、明らかにPUNて書いた後にBIGを付け加えたであろう適当さはご愛嬌(あいきょう)ですね。
Big Lの名前がありませんが、おそらくこのグラフィティが描かれた当時に活動していたD.I.T.C.メンバーの名前のみにしたのではないかと思われます。
D.I.T.C.メンバーではないGang Starrの名前が書いてありますが、「DJ PremierはD.I.T.C.の一員ではなくともファミリーみたいなもんだ」といった内容がD.I.T.C.側から語られていたこともあり、両者の深く親しい関係性から書かれたものと思われます。
この写真もA4サイズくらいでプリントして額装して部屋に飾りたいですね!まぁ、しないんですけどね。
次の目的地に行くためにサウスブロンクスより北に向かいます。
A.G.のグラフィティから車で20分ほどのところにあるこちらの交差点には...
店の前の外でバーベキューパーティーをやっていた車屋の横の壁にはあの巨漢MCのグラフィティが!
ニューヨークにいくつかあるBig Punのグラフィティの一つ、ロングウッドにあるこちらのグラフィティを見に来ました。
BIG PUNの文字を全部入れて写して欲しかったんですが、Omen44さんが撮ってくれた写真は全てPUNの方しか入ってませんでした。でもBIGの方だけ写っているよりかは遥(はる)かにマシなので、ヨシとしましょう!
Big Punisherじゃなくて、Big Punとしか表記しないんだなー。と思って調べてみたら、Big Punの方が一般的なんですね。
Christopher Lee Riosと本名は書いてあるのに、Punisherは省略するのは不思議です。
この写真は19:40ごろに撮影しましたが、サマータイムに入っていたのでニューヨークは20時過ぎまで明るかったです。
Big Punisherのグラフィティから車で3分ほどのところに、去年に新たに描かれたグラフィティが!
The Loxのメンバーってヨンカーズ出身じゃなかったっけ?と思いつつ、ブロンクスにある巨大なThe Loxのグラフィティを堪能(たんのう)。
Sheek Louchの暑苦しい顔面が強力ですね。巨大な半開きの口に圧倒されました。
正面だけではなく、横の壁までしっかりと描かれていました。線画のマンハッタンビル群は個人的にめちゃくちゃツボです。
とにかく至(いた)るところにグラフィティはありました。
ブロンクスで3つのグラフィティを見た後は最後の目的地、Hip Hop生誕の地に向かいます!
Hip Hop生誕の地はブロンクスのマンハッタン寄りにあります。その方面に向かっている途中、メルローズ駅の近くにあったグラフィティ。
そしていよいよこの旅の終着点となる"Hip Hopが生まれた場所"に到着しました!
1520 Sedgwick Avenueにある建物の一室で
1973年8月11日にDJ Kool Herc主催のパーティーが行われた日がHip Hopの始まりの日とされており、そのパーティーが行われた建物が正にこれなんです!
正面には"Hip Hop Blvd"の看板もあります。この看板があるのは大きいですよ!建物自体には一つもHip Hop色は無いですからね。
ビルの正面にわざわざ住所を貼り出していますね。
Hip Hopの聖地はどこか?との質問には、この場所と答えるのが一般的なのでしょう。
建物自体はアパートになっており、普通に人が暮(く)らしているので中には入れません。
"Hip Hopが生まれた場所"と定義されたところには来れたので、ひとまず聖地巡礼は完了です。Hip Hopレコード狂として聖地に足を踏(ふ)み入れることが出来、感慨深かったです。
"Hip Hop好きは絶対に行ったほうがいい"とは全く思いませんが、聖地巡礼に興味のある方は行ってみてください。看板と写真を撮(と)ったらそれで終わり、他にやることはありません!
夜ご飯はドミニカ料理を食べました。
インスタントの鍋焼きうどんみたいなアルミの容器で出て来ました。
骨ごとブツ切りにしたデカい肉が入った大胆な料理でしたが、めちゃくちゃ美味しかったです。確か$10くらいだったと思うので、値段も安かったです。
帰りにOmen44氏おすすめの夜景スポットに立ち寄りました。
Omen44、Cronosfaderと摩天楼を望む公園に来ました。
この後すぐ夜中発の飛行機に乗り日本に帰るので、マンハッタンの夜景を見るのもこれで最後かと思うと寂(さみ)しい気持ちになりました。
ちゃんと時間をかけて撮ればもっと良い写真になったんでしょうね。適当に一枚撮って終わり!って感じでした。
0時くらいにJFKに到着。
夜中のフライトで日本に戻りました。たくさんの大切な思い出が詰(つ)まったニューヨークの旅もこれにて終了となり、非常に充実した5日間でした。
持って行ったレコードの破損や盗難もなく、また事件事故にも遭(あ)わずに過(すご)せたことが何より良かった時思います。
それではこの日に訪(おとず)れた3つのグラフィティに描かれたアーティストのレコードを順に紹介します。
Party Groove / Soul Clapの自主盤、ジャケット付き正規盤、プロモーションシングルは全てオリジナルプレス。何年か前にA.G.にサインをもらったアーティスト写真とプレスキットは一生モノのお宝です。
今は亡きSlice of Spiceの各種7インチ。ジャケットにハンコが押してあるテストプレスは見た目が凄くカッコ良いですね。
所持しているShowbiz & A.G.、もしくはShow & AGとして残したアルバム、EPを集めてみました。もちろん全てオリジナルプレスで、リイシュー(再発)盤はありません。
A.G.のソロ作を集めてみました。実直な名作揃い。
続いてはBig Punisherのレコード。
Big Punisherのファーストアルバムとなる "Capital Punishment" からのシングルカットはプロモーションレコードが多数存在します。写真に掲載されているのは全て当時のオリジナルプレスになります。
アーティスト写真のサインは本物で、よくebayで売っている鑑定書付きの偽物ではありません。本人が亡くなっていることもあり、もう2度と手に入ることはないと思うので、大切に保管してあります。
各種オリジナルプレスのアルバム、"Endangered Species"の発売当時のプレスキット。このアー写はカッコ良いですよね!
最後はThe Loxのレコードです。
The Loxのレコードはあまり持っていないので、この4タイトルのみ。DJ Premierが良い仕事していますね。
ということで、旅行記はこれにて終了です。次回はイヴェントで集まった募金額のお知らせ等の番外編をお届けします。
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