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スイッチ。

以前から疑問でした。
なんでスイッチを押さないとやる気は出ないのか?

やる気ってなに?

スイッチってなに?

予備校のCMか何かで『やる気スイッチ』という言葉を知りました。

それまで、やる気にスイッチを押したことはありませんでした。
押してる自覚がなかったのです。
幼い頃は気づいたらやる気になっていていろんなことに興味を持っていた気がします。

ただ、大人になるにつれて自分のやりたいこと意外のことでもやらなければならなくなったり、
『生徒をやる気にしてレッスンを終えましょう』などと言われると、やる気の迷路に突入したのです。

やる気ってなんだろ?
どうやって出すんだろう。
スイッチってなんだろ?
どうやって押すの?

そして私の場合、
生徒さんたちやる気になってるかな?
ピアノのやる気ってなんだろ?とこれまた悩むわけですが、

そんな時発見した記事がこちら。

記事の中でインタビューを受けていらっしゃる東京大学教授で脳研究者の池谷裕二先生によると

脳科学の分野では「やる気」自体が存在しないもの

らしいです。

スッキリしました。
どうやってやる気にさせようとか、いろいろ心配しなくていいわけです。
行動することがやる気につながるわけですから
ピアノの場合だと、とにかく家で弾き始めさえすれば、徐々にやる気スイッチが入って練習してくるはずです。

そのためには家で一人で弾ける状態を作って帰らせる。

ここです。

私の生徒の場合、弾いてこない生徒さんはたいてい弾けない生徒さんが多いです。
譜読みの仕方がわからないか、レッスンで難しい印象があった場合、弾いてきません。

レッスンで出来たところを『次までに家で1日10回弾いておいでね?できる?』と相手に同意をまず求めて回数も調節しながら課題を出します。
新しい譜読みなどはさせずとにかく今日レッスンで出来たところを弾いてくる課題を出すわけです。
曲数もレッスンで一緒にやった曲だけにします。少なくていいです。

(この方法でやってこない生徒さんの場合は、譜読みに難ありです。譜読みに力を入れます。)

だいたい、ある程度でも弾けていた部分を家でたくさん弾いてくる課題を出すと誰でも先週より上達してレッスンにやってきます。
この場合、たいていにこにこした顔で入ってきます。

そして、レッスンで褒められます。

それから必ず、『弾けて嬉しい?先生も嬉しい』と私の印象も伝えます。演技で構いません。今日良かったところをそして、上達していたところを話します。必ず、目を覗き混んで伝えます。あと、楽しい雰囲気も忘れずに。
褒められたり認証されるとやる気のスイッチが押され、また家で練習しようというやる気につながるようです。
すると、家で練習→出来る→嬉しい→家で練習の三角形につながりやすいです。
徐々に、本当に徐々にですがこれを繰り返しながら難易度を上げていきます。
が、これまた、全員には当てはまらないですし、生徒さんの性別、年齢などによってはうまくいかない場合があります。難しいですね。

それでも、ただ一つ言えることは、
やる気は存在しないということ
これを今は逆算してレッスンを組み立てています。


ただ、今は感染症の影響で
通常のレッスンなど行えないですよね。
しばらく生徒さんに会えないのがとても淋しいです。
まだまだ、感染症は序の口なのかも知れないですよね。
1日でも早い終息を願うばかりです。



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