ニューヨーク、一人旅 #3
――何度でもときめく、Bryant Park
タイムズスクエアからililiに向かう途中、思い出の公園に再会して、空腹を忘れて足を止めた。周りをぐるっとビルに囲まれ、後ろにニューヨーク市立図書館のあるブライアントパークは、8年前の夏の滞在中も頻繁に訪れた。ビルの灯りに照らされた公園で野外ライブの音楽がぼわんと響いて、涼しい夜風が吹いてくるその情景が何とも美しくて恋しくて、写真をしばらく何かの待ち受け画面にしていたような気がする。最後の朝に隣のWhole Foodsでフルーツを買ってここで食べていたら、変な毛虫に遭遇して母と大爆笑したという思い出の場所。
8年後の真冬は、快晴にスケートリンクが広がっていた。
澄み切ってキーンと冷たい空気に、ビルと図書館とクリスマスマーケットの屋台に囲まれたスケートリンク。思い思いに滑っていく子どもとカップル。なんだか胸がきゅんとしながら、あー!ニューヨーク来たー!と浸ってしまう。やっぱりときめくものって変わらないんだな。
タイムズスクエア側から入って東へ進むと、屋台村の奥に図書館が見えてくるのだけど、手前の白いオープンエアーのレストランが可愛らしくて、ここにもときめいた。
こんなところで友達とブランチできたら、素敵。
公園内にはこの極寒の中で完全屋外のバーもあった。…ホットワインなら飲みたい。
――NY市民のカイロ?
夕方になってくると、歩き続けていてもめちゃくちゃ寒い。もはや何かで暖を取らないとホテルまで辿り着けないぞと思った時、朝の通勤の光景を思い出した。
私もスタバでコーヒーをゲット。カイロみたいに手を温め、飲んで身体の中からも温め、何とか進む。まだ全てが新鮮で全部目に焼き付けたくて、どうしても地下鉄には乗りたい気分じゃなくて。
それにしても、ニューヨークはスタバが多い!
コーヒーのおかげで35丁目あたりまで来れたし、眠さも吹き飛んだ。ふとニューヨークっぽいところに行ってみたくなった。
――摩天楼と睡魔
Skylarkが穴場です、と書いてあったのでふらっと来てみたら、エンパイアステートビルをちょうど良い角度から拝める地上30階の雰囲気のあるバーだった。
ものすごくカラフルな光を放っているのがタイムズスクエアかな?こんな風に斜め上から眺められるなんて不思議な感じ。
何時間起きてるのか忘れた。疲れたけど、何か一杯だけ頼んで、眺めて帰ろう…
うん……
………
ねえねえ、前のgirl眠ってない? え?ほんと?
(girlだけは聞き逃さなかった。笑)
いつの間にか前に座っていた男女の会話で、飛び上がりそうなぐらいはっとした。
私、夜景見ながら眠ってしまったらしい!笑
物凄い勢いで一気に目が覚めて、謎の危機感を抱きながらささささささーっと30階下の地上に下りて、ホテルに帰って寝ました。笑
🍸The Skylark 📍200 W 39th St
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?