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ついに行ってきました!芦屋浜のモノリスこと芦屋浜団地こと「芦屋浜シーサイドタウン」

メインの仕事の都合で神戸よりの関西方面に越してきて約10か月が過ぎましたが、とうとうかねてより行ってみたかったあの「芦屋浜団地」こと「芦屋浜シーサイドタウン」に行ってきました!

まあ、この団地、1976年に建築が開始し、1979年7月に竣工した超巨大団地なのですが(ちなみに1979年はあのYMOがブレイクをした年!)、今となってはまさにレトロフューチャーというか、当時の人が思い描いていた未来の団地で、むしろ今こそ新しくかっこいい団地です。神戸出身の作家、村上春樹はこれができる前と後を比べ、揶揄的に(埋立地である)芦屋浜にモノリスが乱立した、とどこかで書いていたようですが、今となってはむしろ誉め言葉のようにも聞こえます。阪神電車の打出駅を降りて、本来はバスで行けば楽なのですが、散歩がてら歩いて行ってきました。

と、とにかくまずは見てください。このカッコよさ!この写真はあくまで一部でこのような今見ても近未来な建築物がいくつも並んでいるのです!

確かに今となってはデザインの面ではかっこよくても、設備の面では古くなりいろいろとガタが来ているところもあるようですが、マジで今後引っ越すことになれば、ここに部屋を借りるのもありだな、と考えています。ただ、当時としては最新の集中暖房設備(マンション単位ではなく、この団地すべての暖房と温水を集中管理している!)を取り入れていたため、冬の寒さは凌げるようですが、夏のエアコンはない(というか自分で設置する必要がある)ようです。また、エレベーターも各階どまりではなく、ユニットごとの4階おきだそうです。このあたり、当時のはやりだったメタボリズム建築の名残なのでしょう。古くなったらユニットごと取り換えればいい、という発想です。写真を見ると4階おきに空白のスペース(住民の共用スペースという位置づけ)になっていますが、その4階分をまとめて作り、それを積み上げて建てていったという工法だそうです。ただ、かの中銀ビルが結局は取り壊されてしまったように、現実的には、そこだけ外して入れ替える、というのは難しいというか無理でしょう。また、各ユニットおきにゴミシューターがあり、そこからごみを出せる仕組みなっているそうですが(つまりは階下までゴミを持って行かなくてもいい!)、これも結局は管理とコストが大変(単に上から落とすのではなく、どうも空気圧を使っているらしい)ということで廃止になるようです(高層マンションはゴミ捨てが課題ですが、今どきのタワーマンションはどうなっているのでしょう)。ということで、今の暖房設備も今後どうなるかは分からないなど(廃止はないでしょうが値上げはあるでしょう。実際今でも高くついているようです)実際に住んでみるには課題も多そうです。

が、しかし、魅力的なところであることは間違いないですし、公園やショッピングセンターもあり、住むにはいい環境でもあります。また、いずれは取り壊し、または長崎の軍艦島のように歴史的遺構となるにせよ「ここに住んでいた」といことは自慢の種にはなるでしょう。ちなみにここを訪れた後で、事前に調べていた無料の送迎バスを利用し、近くにある温泉施設に行きましたが、そのように、最寄りの駅からは離れてはいますが、車がなくても十分に生活を楽しめるエリアでもあります。今回はさすがに部屋の中の様子までは見ることはできませんでしたが、随時いくつか空き室も出ているようなので、今度機会があれば、是非内観させてもらいたいと思います。

なお、こちらがその後で立ち寄った温泉施設です。お風呂(なんと100%の天然温泉!)に食事、マッサージに仮眠と満喫させてもらいました(サウナは高血圧の薬を飲んでいる関係上、のぼせるというかふらふらになってしまうのでご遠慮させていただきました)。まあ、満喫するとなるとそこそこのお金はかかりますが、食事処からはヨットハーバーである芦屋浜マリーナも見渡すことができるなどなかなか素敵なところでした。






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