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アマゾンプライムお薦めビデオ③ 130 :また一つ凄い作品を見つけてしまった!松本大樹初監督作品『みぽりん』

いわゆるハリウッドのブロックバスター作品と同列に、国内のインディペンデント作品も紹介、というか扱っているのがアマゾンプライムビデオの凄いところである。そして今回紹介する作品は正にその拾い物、掘り出し物の作品というか傑作、松本大樹監督による『みぽりん』である。

https://crocofilm-miporin.com/


恐らく、この作品も、監督である松本大樹氏も、ご存じではない方のほうが大多数であろう。私もその一人であった。ただ、現在在住しているところが神戸に近いということと、前回紹介した『スパイの妻』が神戸を舞台としているということから、偶然繋がったのがこの映画であった。これはもはや「運命」というしかないであろう。そしてその「運命」は私に十分以上の衝撃を与えてくれるものであった。

とにかく見て欲しいので映画自体の内容には触れないが、この映画、松本大樹氏の事実上の長編デビュー作である。それまでも映像関係の仕事についていた松本氏であるが、あのインディーでもメジャーに勝てるということを身を持って示した『カメラを止めるな』を見て、一念発起し、借金もしたうえで作成したのがこの映画であるそうだ。そしてそれは、ある意味『カメラを止めるな』以上の作品ともなった。しかも、その後、いわゆるメジャーに進出した『カメラを止めるな』の上田監督とは対照的に、松本監督はインディーであることにこだわり、神戸においてインディーとしての作品を発表し続けている。そのような活動ができるのはこれも神戸の魅力的な映画館である「元町映画館」の存在も大きいのであるが、やはり、監督の覚悟と想いとが大きな原動力となっていると言えよう。とにかく、一度見てみて欲しい作品である。

と、この記事を書いている時に、なんとこの度、神戸にあるライブハウス「神戸D×Q」で2024年3月20日(水)に「岡松2」というイベントがあることを知り、さっそく申し込んだ。岡松の松は松本大樹監督のことであり、もう一つの岡はバンドマンであり映画監督でもある岡本崇氏のことであるらしい。残念ながら、岡本氏の作品はアマゾンプライムビデオでは引っかからなかったが、松本氏と同じ志を持つ人と捉えていいであろう。とにかく、これらの作品をライブハウスで観れること(恐らくコメンタリー付き)、観衆の反応も含め、今から楽しみで仕方がない。




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