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今更ですが、神戸湾クルーズに乗ってみました。

ちょっと神戸に用事があったのですが、急遽空き時間ができてしまい、「何しよう」、と思ったところ、ちょうど港の近くだったので、いつか乗ろうと思っていた観光用のクルーズ船に乗ってみることにしました。時間にして45分ほどの周遊コースで、海から見る神戸はまた一味違います。ちなみにお値段は大人1500円です。

意外かもしれませんが、神戸はかつてのラグビーの名門社会人チーム「神戸製鋼」があったように、実は重工業の街でもあったりもします(ちなみに、今でも「神戸製鋼」の流れを引き継ぐラグビーチームはあり、市民に愛されています)。事実、港を出るとする目につくのは川崎造船所であり、三菱造船所です。昔は軍港だったという歴史もあるからでしょう。なかなかの迫力で、工場マニアの方々にもおすすめです。同時に造船所や港近くに停泊している船も見事です。自衛隊の船や潜水艦、国際的な企業の巨大タンカーもあれば豪華客船もあれば、定期便の大型フェリーもあります。と、このあたり、乗り物マニア、機械マニアの方にもご満足いただけるでしょう。

もちろん、景色の美しさというか自然の壮大さは言うまでもありません。山があり川があり海があり街がある、というのが当たり前ですが、自然の魅力なのですが、神戸という街にはそれがギュッと詰まっています。冬は雪も積もる六甲山脈から、海までの距離が近い、つまり高低差があるということですが、大林映画で有名な尾道しかり、異国情緒あふれる街として神戸同様人気のある長崎しかり(しかも、長崎には原爆とキリシタン迫害の歴史というものもあり、単なる観光地ではありません。もちろん、神戸も大規模な空襲がありましたし、阪神淡路大震災はまだ、皆さまの記憶にも残っていることでしょう)、やはり高低差のある街=坂のある街というのは魅力的です。余談ですが、ポン・ジュノ監督の名作『パラサイト 半地下の家族』はその高低差を利用して貧富の差というも描いていました。神戸にも「半地下」でこそありませんが、いわゆる「バラック街」というのはかつてはありましたし、いまも形は多少変わりましたがその名残は残っています。しかし、それも含めて街の貌(かお)であり、街の魅力なのです。と、そんなことを考えさせてくれる有意義なクルーズでした。以下に撮ってきた写真をいくつか貼り付けます。

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