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マキシマムザホルモンのサマソニ失言で感じたこと

はじめに、マキシマムザホルモンのファンの方々に言います。この記事は、彼らへの厳しい話になるので、心してお読みください。ブリの許せない気持ち、愛をこめて憤りを書きたいので、まとめました。

ブリは、ブリの父親と一緒に、ロックバンドのマキシマムザホルモン(以下ホルモン)が大好きでした。ホルモンは、激しいラップロックがかっこよく、英語のような日本語の歌詞がおもしろく、演奏に感激していました。ブリの父親は、メンバーの演奏に盛り上がりました。ホルモンは結成から20年以上活動する、実力があるバンドです。バンド自身が運営する事務所に所属しています。

マキシマムザホルモン。写真左から、上ちゃん、ダイスケはん、ナヲ、マキシマムザ亮君。

しかし、ある出来事により、ホルモンに対する敬意が失墜しました。それは、ホルモンのメンバーが2022年8月のサマーソニックにて、海外アーティストが話す日本語をモノマネした行動をとりました。サマーソニックは、国内外のアーティストが集まる、日本で有名な夏のフェスです。サマーソニックを見に来た方々の話から、ホルモンは片言の外国人のモノマネをしていたと、知りました。この発言により、ホルモンへの反発が起きました。

ブリは正直言って、ホルモンに失望しました。なぜなら、外国人のしぐさをからかうような幼稚な行動をとったからです。立派な大人であるバンドメンバーが、外国人のしぐさをおもしろがる行動をするのは、社会を知らない子供のような、情けない様子です。ブリの父親も、その話を知って、本当にメンバーがそんな行動をしたか、疑いました。ブリの父親も、彼らの行動に対して、かっこ悪いものだと厳しく言いました。つまり、ホルモンの行動は差別的なもので許されないと、ブリの父親は気持ちが冷めました。

あと、この問題行動をきっかけに、ブリの父親はホルモンに対する、不満が高まりました。近年のホルモンは、楽曲発表のペースが落ちて、バンド活動よりバラエティー活動が目立っています。ブリの父親は、「バンドをろくにしないで、余計なことに力を入れて、タレント活動ばかりでバンドへの関心が下がった」と言いました。ブリもホルモンの様子が気がかりでした。長く活動しているアーティストは、音楽より違う仕事に力を入れて、本業をなかなかしてくれない様子に、ファンは心配になります。チャリティー活動なら応援できますが、利己的な活動はよろしくないと思います。ホルモンへの関心が下がるなかで、サマーソニックでの失言問題は、さらにイメージを悪化させました。

問題行動の話を戻ります。ブリも、ブリの父親も、外国人への差別は反対です。外国人のしぐさ、外見、言葉をからかう行動に対して、人間の尊厳をけなすものだと、許されないと思います。ブリの家族は、仕事や学校で、外国人と交流したことあります。いろんな外国人が集まっている、仕事や学校では、英語が必要な状況だったので、それぞれの変わった英語の発音を毎日聞いていました。アメリカ人、イギリス人、オーストラリア人といった英語圏の人々だけではなく、韓国人、インドネシア人、タイ人の方々と話していました。英語圏ではない人々は、独特な発音で英語を話します。日本人でも、英語をのっぺりに発音するように、アジア系の外国人も変わった発音で話します。聞き取りやすい時もあれば、分かりにくいことも多かったです。

ブリの周りでは、学校の同級生が「自分がインドネシア人だからって、変な発音だと言われて辛かった」と言ってました。外国人でも、一生懸命に言葉を話している姿勢があります。英語をすらすら言える人もいれば、片言で話す人もいます。日本人でも、英語の単語だけ分かるけど、文法の順番がバラバラで、相手にとって、何が言いたいか分からない状況があるでしょう。でも、推測によって、何が言いたいか分かることがあります。話す姿勢で伝わることがあります。

ホルモンがモノマネした海外アーティストは、邦楽ロックに興味があって、バンド活動をしていました。サマーソニック出演で来日しました。邦楽ロックが好きだから、片言の日本語でファンに伝えたい気持ちがあったと思います。ブリは相手が日本語が分からなくても、伝えたい姿勢が分かります。表情と発音としぐさから気持ちが分かります。状況説明からでも、邦楽ロックが好きだと分かります。そんな好きな思いを、ホルモンはきちんと理解していないと思いました。全く相手に敬意がなく、モノマネをして、おもしろがっていた。国外アーティストが集まるイベントで、身内ノリで盛り上がって、モノマネで観客を不快にさせた。さらに、イベントライブはテレビ放送や音楽媒体で見せられない事情があって、ますます疑いがおさまらない。だから、炎上が起きてしまったのです。

この行動で問題だと思ったのは、ホルモン自身は海外でライブコンサートをした経験があって、海外ファンがいる認識を持っているはずなのに、外国人に対して、人種への固定概念を持っている様子が見えたことです。「悪気があってモノマネをしたのではない」と、ホルモンが行動の問題に気づいていないように見えます。本人達が想像しなかった炎上が起きて、問題に気づいたが、鎮火を待つように黙っている様子が、公式SNSから気づきました。もしくは、「周りが些細なことで騒いでいるけどたいしたことない」と思っていたかもしれません。確かに今日はSNSで問題が指摘されると、公式運営はすぐに対応をとることが多いです。しかも、人種差別に関する内容だと、社会的イメージに響くものです。インターネットからあふれた情報は、海外へ広まってしまいます。国内でとどまる問題ではないのです。運営が沈黙と無視を貫いて、問題に触れないのは悪い方法です。
ホルモンは、謝罪をしたほうがよかったと思います。心証を悪くさせないようにするために、自分たちの行動を省みるコメントを出せば、周りへの配慮が違っていたと思います。今も無視をしていては、周りの反感はおさまらないと思います。ホルモンは今後、外国人に対する敬意をしっかり持っている人になってもらいたいです。

話がそれますが、一部の音楽ファンが「日本の音楽は社会的メッセージがなくて情けないから」と言っていますが、ブリは音楽で社会的メッセージを表現するから、人間性も良いなんて思いません。そんなことを表向きで語っても、人間は差別をします。一見、洋楽は社会的メッセージであふれていますが、人種差別が起きる社会ゆえにそのような内容が多いのです。日本でそんな楽曲がないのは、人種差別があふれる社会ではないからです。日本がもし、外国人が占める社会だったら、人種差別が強まります。隣の芝生は青く見えて、世界はいまだ、人々全員が先進的な認識を持ち合わせていません。
邦楽ロックは、海外でも聞かれています。外国人は歌詞に対して、何も求めていません。作品として聞いているだけであって、社会的メッセージを求めていません。日本人でも、洋楽を聞いて、歌詞をしっかり読まないでしょう。そして、そんな社会的内容があっても、売れません。そういう楽曲を出すのに、アーティストの相当な勇気と、ファンの器の大きさが試されます。

名の知れたアーティストは、日本国内だけの社会性で、身内ノリでふざけてはいけません。外国人を疎外するような行動、発言はあってはならないのです。音楽は自由であるなかで、人種の壁を作ってはいけません。皆さんは、外国人に対して、仲間外れ、からかいをしないでください。彼らは自分たちと同じように音楽に興味があって、聞いています。

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