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家賃って滞納するとどうなるの?

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。
私は普段、FPとして家計の相談に乗ることがよくあります。

その中でも今日は少し生活に困っている方からの相談を
記事にしてみようと思います。

題して家賃の滞納が引き起こす影響について

突然ですが、皆様は家賃を滞納したことがありますか?
私は意図せず払えなかったことはあります。
家賃の引き落とし口座を通常使っていない銀行で設定しており
残高不足になったという情けない過去があります。

今日はそういったうっかりさんではなく
本当に家賃を払えないかもしれない方向けの情報です。

また今、賃貸住宅に住んでいる方で
・家賃は滞納したらダメって教わったけど、なんで?
・実際に滞納するとどんなことが起きるの?

といった疑問をお持ちの方にも参考になるかと思います。

家賃を滞納するとどうなる?

その前に私がFPとして活動する中で滞納の相談が多いのが家賃です。
なぜそのような相談が多いかを考えてみます。

滞納の相談1位が家賃である理由

これは推測ですが
・金額が大きいこと
・水道や電気のように、滞納した結果として不便になる点が見えにくいこと
・固定的にかかる費用のため、今月節約しよう!ができないこと

が挙げられるでしょうか。
ピンポイントにこの理由で、というよりは
いろいろな理由が合わさった結果といえるのかという印象です。

家賃を滞納するとどうなる?

起きることをまとめると
①今住んでいるところを追い出されて
②新しいところに住めなくなって
③住所不定による困難(就職とか)がついて回る

という3ステップを踏んでいくことになります。

まず今住んでいるところを追い出されます。
これは具体的には滞納が続く場合に
契約解除通知 という書面が届きます。
(もちろんそれまでにはたくさんの連絡が入ります)

その後、裁判所に請求手続きが行われ
強制退去という流れになっていくことが多いです。

そして保証会社を利用している場合には
家賃滞納の状況によっては、信用情報に延滞情報が記載されます。

最近では連帯保証人を立てるケースよりも
信用会社を利用するケースが増えています。

この場合に関係してくるのが次の住居を決められなくなる可能性です。

信用情報とは様々な場所で利用されます。
・保証会社に加入するときの入居審査
・住宅ローンを含む借入の審査
・クレジットカードを作るときの審査
といったところでしょうか。

保証会社に加入することを入居の必須要件とする物件も増えています。
その場合、家賃を延滞した信用情報が残っていると
入居の審査で引っかかったり
住宅ローンが組めなくなるといった弊害があります。

そしてどうにも住む場所がなくなると、住所がないということになるので
生活における他の部分で支障が出てきます。

就職・転職の際に住所を書けないため、仕事の選択肢が狭まります。
結婚などでも支障をきたさないとも限らないですね。

家賃の滞納は生活の他の部分にも大きな影響を与える可能性があります。

でも家賃が払えない。どうすれば?

とはいえ、ないものはない。払えないものは払えない。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは2つ紹介しておきます。

まずは大家さん・不動産会社に相談

当たり前と思うかもしれませんが、まずは相手となる方に相談しましょう。
言い訳するのではなく、現状を伝えて分割払いにできないか相談します。

絶対とはいえませんが、応じてくれるケースもありますからね。

黙って滞納、言い訳ばかりで払う気がない態度 は厳禁ですね。

生活困窮者自立支援制度を活用する

市区町村の「生活困窮者自立支援」窓口に相談しましょう。
お住まいの地域によって窓口が異なるので、検索してみてくださいね。

迷ったら、市役所でどこに相談すればいいか聞いてみるのも1つです。
実際に滞納してからではなく滞納しそうだと思った段階で相談しましょう。
早めに行動して、事前の相談がおすすめです。

あなたの家賃、高すぎない?

そもそもの家賃の見直しも必要です。
1か月の家賃を滞納した場合、翌月には前の月と当月で
2か月分の家賃を払わないといけませんね。

1か月分が払えなかった人が2倍の出費を払えますか?
なかなか厳しそうではないですか?

となってくると、そもそもの家賃負担を下げる
つまり安い物件への引っ越しも視野に入れないといけないですね。

そしてこれも早い段階で考えた方がいいでしょう。
貯金を食いつぶしてしまってからでは、引っ越し費用も捻出できません。

新しい物件でも敷金や礼金といった初期費用が発生する可能性もあります。

住まいは生活の基盤です。
大きな固定費である家賃と向き合うきっかけにしていただければ幸いです。

あなたの資産形成の一助となりますように。

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