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「2・6・2の法則」は部署で変わるか

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの真凛です。

実はひっそりもう1つnoteのアカウントを持っていたのですが、手放すことにしました。閉じるアカウントでスキをたくさんいただいていた記事をいくつか転載することにします。

ビジネスに関するちょっといいこと がテーマだったのでこちらとは少し趣旨が違うのと、文体がかなり異なるのですが敢えてリライトしてません。

お口に合えば、読んでみてくださいませ。

「2・6・2の法則」は部署で変わるか

2・6・2の法則ってご存知でしょうか?

表現は数あれど、組織全体を見たときに2割が優秀(意欲的)、6割が普通、2割が不調(消極的)になるという法則です。


イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した「パレートの法則」が基になっていると言われるこの法則、よく言われるのは、不調(消極的)といわれる2割のメンバーとの向き合い方かなと思います。
ちなみにこの法則に従うと、不調(消極的)といわれる2割を組織から排除したところで、他のメンバーからまたその不調グループに移動してしまうそうです。例えば20人の会社組織で、不調グループの4人を部署異動して16人の組織を作ったところで、その中の3人が不調に陥ってしまうといった具合。


ではその4人を排除することなく、ボトムアップするには、という話になっていくわけですが、今回はその「不調グループの4人」にフォーカスを当ててみようと思います。

不調グループの2割は、どこでもダメ人間?

不調グループの2割は、どんな会社・どんな部署でも不調グループに属するのでしょうか。

私はその答えは「No」であると胸を張って持論としています。

なぜなら私がその不調グループと意欲的グループの両方を経験したことがあるから。

私はnoteで何度か記事に登場させているのですが、新卒で金融機関に入社しました。入社当時から部署に馴染めず、怒られてばかりの自他共に認めるお荷物社員でした。当時はその事実すら自分で認められず、成績も会社との接点も最低限、昇進昇格からは程遠く、最低給に助けられていた状態。
上司や先輩社員の手を焼いてばかりで「あの子とどう接していいのかわからない」といった陰口が自分でもはっきりとわかるような状態でした。


そんな私は今の職場に転職をしました。自分で意欲的2割と言い切るのはなかなかハードルが高いものですが、前の職場とは自分も周りも心持ちが違うように思います。
会社の重要会議に呼ばれることが増え、自分で判断を下す場が増え、部下の教育等で周囲と関わる機会が増えました。毎日働くことが楽しくなり、常に改善を頭に置き、社内の様々なことを自分ごとと捉え視野広く働くことができるようになり、必然的に自分の営業成績はアップしました。

まさにどちらにも属していた人物でないのかなぁ、と思うわけで、場所(部署や空間)によって属する2・6・2が変化することは容易に考えられると思うのです。

不調グループは何も考えてない、は間違い!

不調グループの2割のメンバーは、果たして何も考えていないのではないでしょうか。少なくとも私はそんなことはなかったと思います。

当時スマホで調べていたキーワードは
前向きなもので「やる気を見せる方法」「職場 新人 成長するには」
後ろ向きなもので「部署異動 変化のきっかけ」「仕事 認めてもらえない」などなど・・・

自分なりに考えてはいたと思うのです。

私は転職という形で前の職場を離れてしまいましたが、仮にその部署にいたとするならば、今でも積極的2割にはいないのではないかなと思います。
それは私が急成長を遂げたわけでも、今の職場の同僚が前職と比較して劣っているわけでもないと思うのですね。
その理由が「部署の空気」ではないかなと思うのです。

2・6・2の初期設定と更新

このブロックは私の持論を展開しております。
データに基づいた記事を御所望の方は、次のブロックまで飛ばして頂くことをお勧めします。

私は、その職場に所属をした段階(馴染むまでの期間)で、2・6・2の初期設定が決まるのではないかと感じます。そしてその情報は普段の行いから上下動があるものの、初期設定から大きく動かすためには大きな労力とイメージチェンジが必要になるのではないかと思います。

下のイメージ図のような感じですね。

私の経験談を基にすると、左側が前職、右側が現職ですね。

それならば、初期設定は何で決まるのか?

初期設定を握るカギは、部署の人間の性質ではないかと仮定します。

特に私がよく使用するのは、1968年、アメリカの社会科学者 デビッドメリル氏が提唱したソーシャルスタイル理論です。人の性質を性格診断のような質問から


・自己の意見(主張性)の強い/弱い
・感情の表出(表出性)が強い/弱い 
で4パターンに分類化するというもの。

分類化するとこんな感じになります。具体的な診断方法は、「ソーシャルスタイル理論 診断」で検索すると山ほど出てまいりますので、心理ゲームのようにやってみるのも1つです。

ちなみに私はエクスプレッシブに該当していました。今の職場のいわゆる上司にあたる方々にもエクスプレッシブに該当する方が多い印象です。そして前職は、実際に試したことはないけれど、エミアブルに該当する方が多かったよう。こうなると、排他心理から私は初期設定があまり高くなかったわけです。

そしてなかなか馴染めなかった事もあり、いつしか万年不調グループに陥っていったと自己分析をしています。

環境を変える勇気

私は前職では2・6・2の法則には最後まで抗うことができませんでした。

それでも今の職場では、当時教えてもらったこと、叱ってもらったこと、経験したことを感謝しています。頂くことばかりで恩返しできなかったことを後悔する気持ちと、別のフィールドで活躍することこそが恩返しという想いで、これからも仕事を楽しんでいこうと考えています。

生涯1職場という認識が薄れてきた現代、2・6・2の負のループに陥ってしまった方は、「転職」の2文字を視野に入れてみることも大切ではないでしょうか。もちろん、環境を変えただけでは自分は変われないので、自己研鑽の心を持ち続けることも大切なんだろうな、と思います。

悩める方に1単語でも届きますと幸せです。

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