パパ活VS怪盗あだむ

僕は、今日、世界中のパパのために、ある戦に挑む。

それは、僕が、パパ活女より先に
「ブロンズの称号」を僕が、手に入れることにより、

パパ活などしないでも、
誠実な配信でちゃんと王冠を手に入れることができる。

人気者になれる。

帯に載るのも夢じゃなくなる。
だから、みんな諦めずに配信しよう!

そして、パパ活女に騙されないよう、
貢いで大事なものを失わないよう気をつけて!という
メッセージも込めた戦だ。

少し、大げさな言い方をすれば、
HAKUNAを変える戦だ。

しかも、負けは許されない。

決戦は、金曜日。

偶然にも昔の曲をイメージしてしまう曜日だ。

そして、今日が、その日。

時間は無制限。どちらかが先に
ブロンズの称号を手に入れるまで続く。

そのため、僕も長丁場になる覚悟をしてきたが、
たった1時間で勝負はついた。

結果は…。

僕(怪盗あだむ)の勝利!

この結果に、パパ活女はショックを受けたようだが、
勝負は勝負。

女だから手加減してもらえる、
パパがたくさん貢いでくれると
高を括っていたのが敗因だと
僕は思う。

もちろん、女を傷つけたり、
泣かせるのは、趣味でないから

心苦しくもあるが、
勝利を彼女に献上するつもりはない。

そして、その意思表示も兼ね、
このまま「ブロンズ獲得」をお祝いする
パーティーをすることにした。

パーティーといっても、
リスナーさんと僕だけのささやかなものだから、
とても砕けたものだ。

内容は、パーティー会場からの配信。

各々自由に過ごしてもらう。
このパーティーから、縁が拡がり、
友人、恋人、伴侶などが見つかると僕も嬉しい。

そんなことを思いながら、
僕にとって特別名ウヰスキーを
みんなにも振る舞った。

このウヰスキーは、
手に入れることが入手困難なウヰスキーで、

ウヰスキー愛好家が、
金と時間を惜しまず使ってでも
手に入れたがるものだ。

なぜ、そんな貴重なものを
手に入れることができたかって?

当たり前だろ?

この僕に手に入れることが
できないものはなにもない。

僕という人間を好いてくれている人たちが、
僕が、己の道を突き進むと決めて、

人生の舵を切り替えたあの日、
プレゼントしてくれたウヰスキーだ。

だから、酒そのものだけの
美味さじゃない「うまさ」が
この酒にはある。

そして、そのうまさの秘密は、

「愛」

それは、なにも男女の愛だけではなく。

それぞれの負担にならない範囲で、
会ったこともない、一配信者であるボクを
「応援」してくれる。という愛である。

そのピュアな愛に応えることができ、
ホッとしている。

そして、その愛の大きさに
感動して、ボクは涙が溢れそうになり、

慌てて帽子を深く斜めに被り直してごまかした。

けれど、ボクの気持ちは、
僕の隠したい気持ちとは真逆で、
とめどなく溢れてくる。

さすがに、これは、もう誤魔化しきれない…。

そう覚悟して、
トレードマークの帽子を外して、

嗚咽を堪えながら、
みんなに素直な気持ちを伝えた。

時計は、24時を指していた。

はじめましてたかはしあやと申します。 記事作成・キャッチコピー・タイトル付けを 生業としておりますが このままだと止めないと いけなくなるかもという位 金銭的に困っていますので、 サポートをしてもらえると 泣いて喜びます。 どうぞよろしくお願い致します。