【台本】ルパンとコナン
それでは、まずは自己紹介をしてもらおうか。
江戸川コナン&ルパン三世:はーい。
江戸川コナン:じゃあまずは僕から。
江戸川コナン:頭脳は大人、見た目は子どもその名は名探偵コナン!
はい。ありがとう。
じゃあ次、ルパン三世くん。
ルパン三世:はいはぁい。おまたせ〜。
俺の名は「ルパン三世」かの怪盗アルセーヌ・ルパンの孫だ。
世界中の警察が俺に血眼(ちまなこ)。
とっころが、これが捕まらないんだなぁ。ま、自分で言うのもなんだけど、
狙った獲物は必ず奪う神出鬼没(しんしゅつきぼつ)の大泥棒。
それが、この俺。「ルパン三世」だ。
よろしくな。
江戸川コナン:えっ?いまなんて言った?
ルパン三世って言ったような……。それとも僕の聞き間違いかな?
ルパン三世:はは。驚くのも無理はない。けれど、聞き間違いじゃないよ。
俺の名は「ルパン三世」だ。
江戸川コナン:アルセーヌ・ルパンの孫で大泥棒の?
ルパン三世:そうそう。こんなちっこい子にも知られているとは嬉しいね。
コナンくんの名前は、「江戸川乱歩」と
「コナン・ドイル」を合わせた感じかな?
江戸川コナン:!!!
そ、そうなんです!
やっとわかってくれる人が現れた!!
ルパン三世:おや。わかる人少なかったのかい?
こんなにわかりやすいのになぁ。
江戸川コナン:中々ね。
ルパン三世:それはそうと、キミいつまで麻酔銃を乱用する気かね?
コナン:・・・
ルパン三世:なーに。なにも責めたりしない。
知らないうちに子どもの姿にされたりしたら、
生きるための装備も必要だろう。
けれど、褒められるものじゃない。
毎週毎週、毛利小五郎というへっぽこ探偵を眠らせて
「犯人はお前だ!」と解決しているが、
どの現場でも言えるのは、君がいるところが殺人現場になるってこと。
つまり、君は子供の姿をしてる死神なんだよ。
江戸川コナン:・・・
ルパン三世:でも、安心するがいい。
もし、君がルパン一味に加わり、その能力を活かしてくれるなら、
君の正体もやってきたこともバラさないよ。
あの世まで隠し持っていくさ。
生活面も心配しなくていい。すべて面倒みる。
どうだろう?
江戸川コナン:・・・
江戸川コナン:……。(致し方ないという顔で)
……。わかった……。入るよ……。
ルパン三世:おっ!さぁすが「江戸川乱歩」(えどがわらんぽ)と
「コナン・ドイル」の名前を合わせた名前を持つだけのことはある。
なにが正しい選択かよくわかってる。
では、頼んだよ。「コナン・ドイルくん」じゃなかった、
「江戸川コナンくん」
江戸川コナン:ああ……。
わかったよ。蘭(らん)には……。
蘭(らん)には言わないでくれ!
そして、あいつとあいつの大事な人は、
守ってくれ!そのためならなんでもするから!
ルパン三世:ああ。もちろんだよ。
君がルパン一味に加わり、抜けるまでは、それも保証しよう。
そういうと、大泥棒「ルパン三世」は、すっと消えた。
その消え方があまりにも完璧で、見とれてしまった。
こうして僕は、世界中の警察が血眼(ちまなこ)になっている
「ルパン三世」という男と生き死にを共にすることになった。
こんな話をもし、かの小説家「江戸川乱歩」や
「コナン・ドイル」が知ったらそれこそ眼をキラキラさせて、
夢中になり、色々取材したがったかもしれない。
現実は、小説より奇なり。
そして……。
「真実はいつも1つ!」
それだけは変らないと信じている。
【完】
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