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【目指せソムリエ#37】爽やかな白ワインの輸出大国、ニュージーランド

はじめに

プレソムリエの皆さん、こんばんは!昨日に引き続き、オセアニア。今回はニュージーランドです。

ニュージーランドといえば、豊かな自然。試験勉強の合間にニュージーランドの美しい風景を眺めて癒されてください♪

また、ニュージーランドの国鳥といえば同じ名前のフルーツの語源ともなったと言われているキウイが有名ですが、改めて調べてみると確かにフルーツのキウイにそっくり。

©︎ニュージーランド政府観光局

私もラストスパートに向けてnoteの更新に改めて気合を入れているところです。今月を乗り越えたら、頑張ったご褒美に大きな達成感が得られそう。ご褒美に美味しいワインが飲みたいですね!!何を飲もうか、今からわくわくしています。


ニュージーランドの概要

ニュージーランドは南太平洋に浮かぶ北島と南島からなる島国で、南北1,600kmにおよびます。
ワイン産地は10(18GI)に分けられ、南緯35~45度の間に分布しています。 

1980年代後半にはソーヴィニヨン・ブラン、1990年代末からピノ・ノワールが栽培され始め、世界の注目を集めるようになりました。 
いまは年間ブドウ収穫量の76%をソーヴィニヨン・ブランが占めています。 南島マールボロ地域の収穫量は全体の77%を占めますが、生産量の大部分をマールボロのソーヴィニヨン・ブランが担っています。

生産者全体の9割近くが小規模生産者です。輸出は全販売量の8割を占め、うち9割近くがソーヴィニヨン・ブランです。そして現在99%以上のボトルワインにスクリューキャップ(ステルヴァン)が採用されています。

独自の環境保全型農法「サステイナブル・ワイン・グローイング・ニュージーランド」の推進を積極的に行っていて、現在ブドウ畑の98%が認証済み。有機農法への取り組みも進んでいて、現在60以上の生産者が認証取得済みとなります。世界中のワイン産地でサステイナブルなワイン造りが進んでいますね!

政府は先住民であるマオリ民族の文化との融合を積極的に進めていて、マオリ語で人間が結びついている土地を意味する「トゥーランガワエワエ」は、「テロワール」と重なる概念です。ワエワエってなんか可愛いですね。マオリ族の有名な伝統食に「ハンギ」がありますが、熱した石の上で、葉や布でくるんだ食材を蒸し焼きにする料理です。

©︎ニュージーランド政府観光局

想像の斜め上をいくダイナミックな調理法・・・!!

ニュージーランドの歴史

1819年に英国人宣教師サミュエル・マースデンが、オーストラリアのシドニーから持ち込んだブドウの苗木を、北島のベイ・オブ・アイランズの ケリケリに初めて植樹しました。

1836年は「オーストラリアのブドウ栽培の父」であるスコットランド人ジェームズ・バズビーが、北島ノースラ ンドのワイタンギに開いた畑から初のワインを生産します。

1898~1899年にはフィロキセラがノースランドのワカピラウで見つかりましたが、1902年フィロキセラ害に対してロメオ・ブラガートによりアメリカ系台木が持ち込まれ、解決しました。

1916年は現在のクロアチアの一部であるダルマチアからの移民がオークランド周辺でワイン産業の基盤を整えます。

20世紀後半には、それまで主流だったハイブリッド種による酒精強化ワインから、スティルワインに消費傾向が変化、ミュラー・トゥルガウ種による白ワインが普及します。やはり冷涼産地の品種が向いているようですね。(シラーやカベルネも栽培されていますが)

1970年代前半には政府の研究機関所属のディレック・ミルネ博士が、ニュージーランド各地の天候や土壌を分析・調査し、「マーティンボロー」がブルゴーニュと似ているとして推奨、現在の銘醸産地の始まりとなります。

ニュージーランド政府観光局の公式サイトをチェックしていたら「マーティンボロにはお腹を空かせて出かけましょう」と書いてありました。ワイン関連のイベントもたくさんあるようで、とっても楽しそう・・!

©︎ニュージーランド政府観光局

この時「マールボロ」も二番目に推奨されましたが、当時地元ではその寒さのためブドウ栽培が可能だとは考えられていませんでした。

1975マールボロ地区でのソーヴィニヨン・ブラン種の植樹とワイン醸造の成功が世界の注目を集めました。政府のブドウ栽培技師を務めたリチャード・スマート博士の指導により、「キャノピー・マネジメント」が導入。飛躍的に栽培技術も向上します。

その後、2018年にはニュージーランド初となるGIが誕生します。

ニュージーランドのブドウ品種

ニュージーランドの代表的品種といえば、有無を言わさずソーヴィニョン・ブラン!白黒ブドウを合わせた順位は1位ソーヴィニヨン・ブラン、2位ピノ・ノワール、3位シャルドネとなっています。

ニュージーランドのワイン法

ニュージーランド食品衛生安全局(NZFSA)がワイン法を管轄しています。

2006年にワインとスピリッツ類に関する地理的表示(GI)制定法が成立し、2007年ヴィンテージより「85%ルール」が適用されています。添加物(亜硫酸、ソルビン酸、アスコルビン酸など)の表示だけでなく、国内ではアレルギーを持つ消費者に配慮して、醸造工程に用いられる卵白など(製品には残っていないと考えられる)の表示も2003年から義務付けられ、輸出される全てのワインに対して、輸出適格審査を受けることが義務付けられています。

ワイン生産地域

ニュージーランドでは現在マールボロで最もワインが生産されており、ニュージーランドのブドウ栽培面積の7割を占めています。

次いでホークス・ベイセントラル・オタゴの順にワインが多く生産されています。

North Island 北島

北島には首都のウェリントンがあり、南島よりも人口も多く賑わった印象です。北島というと涼しそうな気がしてしまいますが、南半球なので、南島より温暖ですね。

北島の主要産地にはジェームズ・バズビーによって同国初のワインが造られたNorthland ノースランド、クロアチア移民(ダルマチア地方)によりNZワイン産業の礎が築かれたAuckland オークランド、ニュージーランド最東端のGisborne ギズボーン、Martinborough マーティンボローのあるWairarapa ワイララパなどがあります。

Sauth Island 南島

南島は北島よりやや冷涼で、豊かな大自然があります。ワイン産地も北島よりも集中しています。

南島の主要産地にはニュージーランド最大の産地であるMarlborough マールボロ、リースリングを使用したワイン造りの盛んなCanterbury カンタベリー、オタゴの北端にあるWaitaki Valley North Otago ワイタキ・ヴァレー・ ノース・オタゴ、世界最南端の産地の1つであるCentral Otago セントラル・オタゴなどがあります。

おわりに

今日も忙しい中、学習お疲れ様でした!
これから受験される方、体調管理には十分お気をつけ下さいね。

ついに、このnoteで取り上げるソムリエ試験の主要国は残すところ日本のみとなりました。今週中にはupし終えたいなと思っています・・!

プルールではニュージーランドのワインをはじめ、世界各国のワインを取り扱っています。

オンラインショップにはほんの一部のみの掲載なので、ワインをご希望の方はお気軽にこちらまでご相談ください☆
また、よく見直しをしているつもりなのですが、noteの間違いに気がついた方はこっそり教えて頂けるととても助かりますm(_ _)m

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