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いつか通ってきた道

いつかのトンボ
冬を越え
迎える春は
未知のかぜ

羽も傷つき
色も褪せ
夏の入口
辿り着く

こゝろ残りの
恋探し
二度目の季節
やりなおす

喜怒哀楽の感情は
表情でわかる伝わる
でも

優しさは
どうだろう
愛は
どうだろう

時が過ぎゆく
その道に
忘れぬようにと
しがみつく


まだ夏の入口なのに
どこからか年老いたようなトンボ
未練なのか
その風貌がいつかの私にみえた


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