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【DIG THE DESIGNER special】vol.2 NONAME Produce せんざきさん<学習編>

こんにちは、PLAY THE DESIGNERの長島です。PLAY THE DESIGNER(以下、PTD)と姉妹サービス「デザミツ」との連動企画【DIG THE DESIGNER special】。未経験や異職種からデザイナーとなって活躍中の“あの人”に、自分なりの学習方法や、転職・就職における経験談をお聞きするインタビューシリーズです(第1回はこちら)。

第2回となる今回は、人材業界から未経験でデザイナーとして転職、「毎日クリエイティブ」で注目を集めるせんざきさんにインタビュー。PTD公式noteでは、その前編として<学習編>をお届けします!

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■未経験からWEBデザイナーへ!すべて独学でこなしたデザイン学習

ーーよろしくお願いします!せんざきさんはもともと人材業界出身なんですね。

せんざき:そうなんです。ニッチな業界の人材サービスをやっている会社で、IT系のフリーランスの方の支援を担当していました。さらに職種によって担当が別れていて、私はクリエイターを担当していました。カスタマーサポートのような立場で、クリエイターの方々とやりとりする業務が中心。ポートフォリオや職務経歴書などを見て、案件紹介の割り振りや日程調整などをしていました。

ーーそこからの転職エピソードについては明日のデザミツの記事で具体的にお聞きするとして、現在のWEBデザイナーという職業の選択肢は、どういう経緯で浮かんできたのでしょう?

せんざき:就職した当時は、WEBデザイナーという職業を知っていたかどうかさえ危うい感じでしたが、業務でポートフォリオを見ている中で、その仕事の存在を知りました。実は当時、そうした制作の世界に進むのは、専門学校や美大を出た人だけだと思っていたんです。でも、毎日書類を見ていたら「普通の大学出身の人もいるんだ!」「自分とそんなに変わらない人たちなんだ!」とわかって、親近感を持ち始めました。

ーー転職を決めてから、デザインの勉強をし始めたそうですね。大変だったことなどはありますか?

せんざき:コーディングがとても辛かったです!業務上「案件が決まる人」を観察して、コーディングはがっつり出来なくても大丈夫そうだなと思っていたんですが、一応やってみたんです。そうしたら「全然真ん中に揃わない!」ってすごく辛かった(笑)。

狙いとしては2つありました。1つは、コーディングはどんなものかを探ること。もう1つは、やる気を伝える必要があった場合に備えること。デザインだけ出来ればいい企業と、コーディングも求める企業とがある中で、行きたい企業がコーディングまで求める場合、ある程度コーディングへのやる気を伝える必要があるだろうと考えたんです。やる気が見せられないと、その時点で切られちゃうかなって。あくまで転職のため、ポートフォリオに載せるためという目的での学習でした。

ーーデザイン自体の学習はいかがでしたか?

せんざき:楽しかったけど、わからないことが沢山ありました!例えば「結局、幅はいくつで作ればいいのか」とか、ボタンのサイズとか、細かいところですね。そういうことって、もっと決まっているものだと思っていたんです。でも、意外に答えが落ちていない。楽しいけど、よくわからない、半信半疑で作っていましたね。

もちろんネットでもかなり調べましたが、あまり情報がなくて。一応会社にデザイナーはいたし、知り合いにコーダーもいましたが、当時どれだけ頼っていいか分からず…もう少しヘルプを出しても良かったなと思っています。

▼せんざきさんの学習過程をまとめたnoteはこちら▼

■スキルアップを助け、今後を生きる武器にもなった「毎日クリエイティブ」

ーー転職後もせんざきさんの学習は終わらないですよね。2019年から20年の夏まで取り組んでいた「毎日クリエイティブ」について教えてください!

せんざき:きっかけになったのは、サワタリタツヤさんの作字を見たこと。その時すごく「これが作りたい!これが作れるようになった世界を見てみたい!」と思ったんです。「平成令和」という文字がモーションで動いているもので、文字自体がすごい綺麗で。言葉がもともと好きでしたが、「文字って作ったことない!文字って作れるんだ!」と思い、興味を持ちました。作るには練習が必要で、それで毎日やるようになっていきました。

ーー偶然の出会いから始まった取り組みだったんですね。1年間も続けていくのに、目的などは決めましたか?

せんざき:目的は2つあって、1つは「このクオリティのものを作れるようになる」こと。「作字が出来るようになりたい」ではなく、「”このレベルの”作字が出来るようになりたい」でした。もう1つは「実績・武器をつくる」こと。当時デザイナー歴1年で何の実績もなく、どこからどうこの先を切り開いていくか考えた時、「これをやりました!」というものを何か1つ残したいなと。自分の武器を作りたかったんです。

ーーその武器は、会社で使うこと、もしくは個人で使うことなど、どのような場面で使うイメージだったんですか?

せんざき:どちらもありました!現職は副業OKの会社なので、副業で何か面白いことが出来たらいいですよね。あとは、あのクオリティのものを作るには精度が必要なので、本業のWEBデザインにも必ず活きてくるはずだなと。この先もし会社が潰れて転職せざるをえなくなった時に、自分が有利になるようにしておきたかったんです。やれることは早め早めにやっておいて、先が詰まないようにしたくて(笑)。

デザイナーを楽しく続けていきたいので、何かに依存することが怖いんです。何があっても崩れないように、自分のスキルを積み上げていきたいなと思っています。

ーー1年続けてみて、見える景色はどのように変わりましたか?

せんざき:めちゃくちゃ変わりました!会社の中でも、外で関わる人たちも。会社では、自社のロゴのリニューアルに関われるようになったり、ちょっとしたキャンペーンでもタイトルロゴ作れるようになったり。前はなかった仕事なので、とても楽しいです。会社の外でも、それまでは全く関わりがなかった外部のデザイナーさんや他のクリエイターさんと関われるようになってきたのは大きな変化ですね!

ーー周囲に自分のデザインを発することに抵抗感を感じる方も多いと聞きます。せんざきさんは毎日クリエイティブの時、そうした不安などはありましたか?

せんざき:始めた頃はフォロワーさんもそう多くなかったので、特に不安はありませんでした。そもそも自分が出すものに自信があるわけでもないし、何を言われようとまだ成長の途上なので、ただただ自分を律するために出しています。でも最近はフォロワーさんが増えたことで、間違った情報とか、やってはいけないことをした時が怖いな、ということはありますね。

▼毎日クリエイティブの軌跡はこちらから▼

■アウトプットで実力差を認識。成長を加速させた先輩との良きライバル関係

ーーせんざきさんのnoteには、ところどころ会社の先輩が登場しますよね。アドバイスをもらうことも多いようですが、どのような関係なのでしょう?

せんざき:入社当時は、先輩からデザインに対してばーっとたくさんのことを指摘されて「何言ってるのかわかんない!」と思っていました(笑)。抽象的な内容も多く、「結局、何をどうすればいいの?」みたいな。「そんなに言うなら、先輩が作ってよ~」と思うこともありました。

そこからもう少しだけ私もデザインが上手くなった頃、社内コンペで同じ案件に私と先輩がそれぞれデザイン案を出す企画があって。その時に、先輩と自分とのクオリティの差に唖然としたんです。同じ題材なのに、なんでこんなに違うのか。その時、「まずはこの人のレベルまで行かないとだめだ!」と意識が変わったんです。

そこからの変化は大きくて、先輩のレビューの意味がわかるようになったり、この差を生み出しているのは何なのかを考えるようになって、アドバイスを求めるようになりましたあとは、背中を見て観察しています。「デザインもレイアウトも、これがあるから締まっているのか!」とか、いちいち先輩の作ったものを見て考えています。

ーー自分の現在地とその先にいる人の実力を並べてみて、一気にスキルアップの道筋が見えた感じですね。

せんざき:そうなんです!スキル不足を実感した一方、いろいろなものが明確になりました。自分と先輩のスキルに差があるなら、その間にある部分を埋めればいいだけ。それまでは自分の立ち位置もわからなかったので、スキルを高めるのに必要なものがわかってむしろ良かったなと思っています。

実際、先輩との社内デザインコンペで勝たないと案件がこないんですよ。先輩に勝たないと、一生トップページを作れない。最近は結構勝つことも増えました(笑)。今は、またあらたなライバルを募集中です!

▼後編<転職編>に続きます!▼


Interview&Text:Shiho Nagashima

※2021/3/1追記: 新規受付は停止いたしました。

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