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【3月9日】おすすめ教育ニュースまとめ

 今週の配信記事の中から、気になる「おすすめ教育ニュース」をピックアプしてお届け!みなさんの記事に対する意見は、ぜひnoteのコメントにお願いします🙇

【コメント】
 ここで紹介されている団体『ルーム・トゥ・リード』は、非識字や男女不平等のない教育を推進する団体で、さまざまな国への学習支援を行っています。活動自体は素晴らしいものであるのは、前提で、この記事に書かれている『社会的インパクト』をしっかりと計測しているというところに目を惹かれました。日本でも教育や子育てなどに関する団体は存在しますが、『社会的インパクト』を丁寧に検証している団体はどのくらいあるのでしょうか。教育や子育てという検証しにくいものだからこそ、エビデンスを大切にした施策が増えてくると良いなと思っています。


【コメント】
 外国にルーツを持つ子どもたちが、学校現場で増えていっている現代。両親が日本語を話せないため、手続きの代筆や書類の翻訳などの家庭での役割をもっている子どもたちも増えているようです。「ヤングケアラー」という言葉がよく聞かれるようになってきていますが、介護や育児、家事だけでなく、言葉のケアをしている「ことばのヤングケアラー」と呼ばられる子どもたちの存在もあるようです。外国にルーツのある子どもたちが増えていく中で、どのようにケアしていくのか。学校現場だけでなく、日本社会全体として考えていかなければならないかもしれませんね。


【コメント】
 2022年4月より高等学校の学習指導要領が改訂され、新たに「総合的な探究の時間(探究学習)」が加わりました。探究学習には、主体的に深い学びを行う力を育成できるなどのさまざまなメリットがある一方で、学習成果の評価方法が確立されておらず、多くの学校で課題となっています。「主体的な学び」というところがうたわれているからこそ、その評価(アセスメント)に関してはなかなか言及されることがありません。今回の取り組みのように、大学などの研究機関との連携を図ることで、より正確に探究学習の成果を検証できるようになると、探究学習の質の向上を見込めそうですね。

【コメント】
 「超少子化」が進んでいる韓国では、合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む見込みの子の数)は0・72となっています。最近注目されている点として、「競争圧力」という背景があるようです。「良い教育を、良い就職を、という過度の競争圧力が若い人たちを追い詰め、自分一人でやっていくのが精いっぱいという状況」で、この状態は日本でも見られるようになってきたのではないでしょうか。昨今、中学受験が過熱してきている報道も多くなり、受験者数も少子化に反比例して増加傾向にあります。長時間労働などの親の働き方の構造の問題からくる少子化もありますが、「競争圧力」という視点でも少子化について考えられそうですね。


【コメント】
 「教育の質」という言葉がニュースやSNS等でも目にするようになってきており、今後さらに「教員養成」や「教員研修」といったところに力を入れる大学や自治体が多く出てくるのではないでしょうか。ディスカッションの話題にもあがった「多忙な教師の学び続ける意欲をいかに喚起できるか」「教職の魅力をいかに持たせるか」「研修の中核となるリーダー教師をいかに育てるか」という課題に対しては、従来の校内研修の形である同じ研修テーマでの学びは解決策にならないのかもしれませんね。

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キュレーター:小林大和

 東京学芸大学を卒業後、公立小学校で勤務した後、児童発達支援(児童福祉)に転職。未就学の発達特性での困り感がある子どもたちに対して直接支援を行いながら、行政の委託事業で1歳半検診で気になる子どもたちのアセスメントをする事業にも携わる。

 ICF認定スクール「THE COACH Academy」でコーチングを学び、ライフコーチとして教員や児童福祉の業界の方、子育て中の方、大学生など幅広く伴走している。社会起業家向けコーチングサービス「Social coaching」にも参加し、社会起業家に向けたコーチングも行っている。

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