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「お客さんをガイドする」無料塾レポート(〜44時間)

今日はコスチューム付きでクラウンのデュオに挑戦。
コスチュームを付けてキャラクターを被ることで、よりその人の魅力が溢れてくる。
だが同時に、2人でシチュエーションを演じる難しさがあった。

シーンをパートナーと共に演じながら、お客さんとも一緒にいる。
考えてみれば当たり前のことだが、いざやってみるとどこかが疎かになってしまう。
難しいことをやっているのはわかっているのだが、僕は舞台で演じる俳優にとって必須だと思っている。

特に小劇場のようにお客さんとの関係性が築きやすい場所で、俳優が閉じてしまうことが多々ある。
演技が舞台と客席の境目で止まる。お客さんに届いていないという状態。俳優がお客さんの存在を取り入れた上で立っているのか、そうでないかということ。

脚本や演出は、世界を設定したり、仕掛けを作ることしか出来ない。その日のお客さんを惹きつけるのは俳優の役目だ。
だが、お客さんがどんな呼吸をしていて、何に興味を持っているのか、わからない人は多い。

俳優の役割は、お客さんを脚本世界にガイドすること。
それを育むため、今ここで起きてることに気付き、お客さんの反応にも耳を傾け、共有しながら物語を進めていくクラウンは、最もダイレクトな訓練となる。

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