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「俳優の心の課題」無料塾レポート(〜58時間)

昨日に引き続き「かもめ」のシーンワーク。
今日はステージングのワークから。相手との関わりをお客さんにどう見せるか?

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特に相手との「距離」を探求。
Touch、Close、Safe、Spaceの4種類。役者は油断するとSafeな距離感に立とうとする。触れられもしないし、スペースもそんなに取れない、安全な距離。ドラマがない距離。意識的に動いて、ドラマティックな関係性、交流を作る。

身体でもドラマを作れる。
キーワードは不安定、フォーカス、複雑さ。身体の様々な部分が違う質感や方向性を持っていた方が葛藤を生み、ドラマティックになる。

そうした身体の可能性の探求を経てのシーンワークは、昨日とは見違える程良かった!
瞬間瞬間で選択し、相手に働きかけ、物語を伝えるために動いていた。演出家なしでここまで動けるのは凄いぞお!全員がこういう俳優だったら多分2週間は稽古を短縮出来る!

ここまで来て初めて、演技を阻害している各人の心の課題が見えてくる。
ステータスの取り方にパターンがある人、相手に介入する、受け入れる領域に限界がある人、自分の選択を信じ切れない人…
演技訓練はセラピーではないので、各個人の人生にまで踏み込む必要も踏み込ませる必要もない。
だが、それが演技に支障を来していることがわかったら、それらを克服していく必要がある。心理ではなく身体から。

残り時間も半分ない。ここから各々の可能性をどこまで広げていけるか…!第3ステージ突入。

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