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「白昼のグリーンジャーニー」を観に来た方がいい理由

今僕は、妻の夢子の企画「Manhattan96」の公演「白昼のグリーンジャーニー」に参加しています。
本番自体は10/27-30と3週間後なのですが、現在絶賛作品創作中です。
今日はこの作品を観に行くかどうか迷ってる方に、いくつかの魅力をお伝えします!

魅力①「ディバイジング(集団創作)で作る作品」

この座組では主に「ディバイジング(集団創作)」を用いた作品創作を行なっており、あらかじめ用意された台本ではなく、俳優と演出家がそれぞれ意見を出し合って、一緒に作品を作っています。
思ってもみないようなアイデアが次々に飛び出し、当初の予定とは全く違う作品が出来たりもして、とてもエキサイティングな創作の日々です。
日本ではまだ脚本演出様様文化がありますが、そういうトップダウン式のスタイルではなく、横一線のスクラムスタイルで作っていく作品が「面白い!」と認知されることはとても重要だと思うのです。
今回の作品がお客さんに響き、その評判が広まることは、引いては日本の演劇界のスタイルに一石投じる行為だとも思うのです。
なので、今回観に来るお客さんというのは、新たな演劇の文化を作っていく役割を担うことになるでしょう。

魅力②「演劇ではなくレビューショーである」

公演自体も、いわゆる演劇ではなく「レビューショー」で、さまざまなジャンルの作品(芝居、ミュージカル、ダンス、インプロなど)が次々と披露される形式です。どれも短く疾走感があるので、1時間50分を常にワクワクしながら楽しむことが出来ます。
ちなみに僕はお客さんとの繋がりを作る役割を担当し、本業のインプロを披露することで、お客さんを楽しませます!パートナーには同じくインプロバイザーの塚越光がいてくれるので、とても心強いです!2人でファニーな時間をお届けします!その他の作品にも出演し、薔薇になったり、唐辛子になったり、運送屋になったりします。どこに僕がいるかも「ウォー◯ーを探せ」的に見つけてみてください♪
レビューショーは一時期日本で流行り、今は宝塚以外では聞かなくなってしまったように思いますが、夢子はそもそもレビューショーを日本でやるために海外に渡り、その経験と知見を今回大いに生かしてくれています。日本でなかなかな観られないレビューショー、とても貴重な体験になるかと思います。

魅力③「歌がむずかっこいい」

音楽監督の高崎真介さん。毎回Manhattan96の音楽を担当しているらしく、作られる楽曲がむずかっこいいことで有名。例えるなら「イントゥ・ザ・ウッズ」や「スウィーニー・トッド」の音楽を作ったソンドハイム。過去にイントゥに出演した時に、その難しさに苦しんだ覚えがあるが、それと似たような雰囲気を曲から感じる。しかし、難しいからこそ完成した時の世界観は緻密で壮大で、一気に観客を引き摺り込んでしまうようなパワーがあります。この曲を聴きに来るだけでも価値があるのはないかと思います。

魅力④「ムーブメントが美しい」

今回、ムーブメントディレクターとして美木マサオさんに入って頂いているので、身体を使ったシーンがとにかく美しいです。
マサオさんはそれぞれの俳優のクリエイティビティを尊重してくれて、それぞれのアイデアを取り入れたムーブメントを作り上げてくれます。なので全員が前向きに取り組めています。
また、全員の身体能力がとにかく高いため、全体が揃った時に「カッコいい!」ってなります。特にオープニングは目を凝らしてみてください!
更に、大型セットを使った壮大なムーブメントもありますので、視覚的な楽しみが満載です!

魅力⑤「メンバーがすごい」

最後にして最大の魅力は「よくこんなメンバーを集めたな!」ってくらいの豪華メンバーだっちゅうことです。そんなすごいメンバーを一人一人を紹介していきましょう!

市川真也

現在絶賛公演中のイマーシブシアター「ムケイチョウコク」にも主演で出演しながら楽曲も担当している。シンガーソングライターでもあるため歌も上手く、一時期ドリカムを原曲で歌えたらしい。今回振付を担当している美木マサオさんのチーム「マサオプション」のメンバーでもあり、身体もバリバリに使える。何色にもなれるという意味ではリアルクレヨンしんちゃん。

大柿友哉

過去に一人芝居ミュージカルでも共演(というか同じ座組)だったガッキーと、今度こそ一緒に舞台に立って本当の共演!声と顔の綺麗さ的にガッツリミュージカルキャリアかと思いきや、実はアングラ出身らしい。ずっと優しくて真面目なのだが、そのベースを変えないままふざけたり、大嘘を言ってきたりするので、常に子供らしさ全開で生きている人なのだ。

大西碧

夢子が作った「Miss Inside」という、ホテルでのイマーシブシアターに出演していたどりちゃん。当時からダンサーのイメージが強かったが、実は力強い声で歌も歌える。これまで本番中でなかなか稽古に来れてなかったが、持ち前の人柄ですぐに稽古場に馴染んで、やることにもすぐ適応するポテンシャルは凄い。距離感が近くて、時折おばさんっぽい。

春日希

とにかく歌が上手いまれまれ。芯が強いけど、外側は柔らかく、優しく触れてくる歌声が、とても植物っぽい。見た目や内面もそんな感じなので、今回のテーマに最も適した人なのかもしれない。なんでも出来るから、なんでもやらされているので、今回最も早替えがやばい人の一人。皆からも、やれ鳥になれだの、機械になれだの、リクエストをされまくる。

椛島一

演劇無料塾の第1期生で、一緒に100時間を過ごしたかばちゃん。身体が使えて、尚且つ男性陣最年少なので、必然的に今回のカロリー担当になった。求められる前に思い切ったことをやってくれる大胆さがあるので、夢子のお気に入りでありつつ、仲間たちからは怪我をしないか心配もされている。最近ようやくTwitterを始め、混沌とした社会と繋がる準備が出来たらしい。

塚越光

先述もした僕のパートナー、ピカル。わらび座や坊ちゃん劇場など、輝かしい演劇キャリアもありながら、スタチューとしても活動している、アートを愛し、アートに愛された男。基本的にアイデアに検閲をかけないタイプらしく、誰もが採用しなさそうなアイデアを口走ったりするが、それが創作の突破口になることもしばしばある。夢子には変な人扱いされている。

月代彩佳

実は10代の頃から一緒にやったことがあるあやか。当時から本名の苗字で呼んでいたため、未だに呼び方が定まらない。しかも結婚し、当時の本名ではなくなっているため、僕が知っている彼女はもうどこにもいない。何はともあれダンサーで、夢子からの信頼や厚く、とりあえず踊らせておくと場が映える。ぼーっとしてるイメージもあるため、とりあえずぼーっとさせられることもある。

藤尾勘太郎

元犬串のスーパー俳優かんちゃん。過去にはチャーリーブラウンの舞台で、一緒にチャーリー役をやった(かんちゃんは日本語、僕は英語版)が、今回舞台上初共演。毎稽古これでもかというくらいアイデアを提供してくれて、作品を引っ張ってくれる頼もしい存在。今回のかわいいチラシは彼がデザインしている。着るものをセンスに溢れているため、毎回着てくるものが楽しみ。

宮本伊織

今回初共演のいおりん。最年少だが、それを感じさせない落ち着きとどっしりオーラ。聞くと瞑想やアロマが好きでらしいので納得だ。稽古序盤では瞑想担当に任命され、稽古開始時の瞑想のガイドを行っていた。ダンス、歌、芝居、なんでもござれで、周りに重宝されている理由がわかった。夢子と同じ様に地黒なので、横顔はクリスタルケイに似ている。

美木マサオ

夢子の作品に欠かせない存在になったマサオさん。今回の振付、というかムーブメントを担当してくれている。形よりも身体から出るエネルギーを重視しているので、作られる空間は密度が濃い。その密度はお客さんにも伝染して、伝わっていくことでしょう。パラリンピックの振り付け助手やったり、日本でトップクラスの身体性を持ってるのに、稲穂は首を垂れるというか、とにかく優しい人です!

今井夢子

企画、演出家であり、愛する妻であるゆめこ。毎稽古後「うああああ!どうしようううう!」と言いながらも、翌日の稽古には最高の脚本と構成とアイデアを持ってくるので、最早雄叫びは創作の儀式だと思っている。とにかくたくさん仕事をする人で、そのうち壊れてしまいやしないと心配だが、観てくれるお客さんが一番のエネルギーになるらしいので、どうか皆さん観に来てくださいませ。彼女のこれからの創作のためにも。

まとめ

これを書き切るのに2時間費やしました。上演時間と同じくらいです。
書いてる時間は有意義でしたが、それ以上の意義と楽しさを皆さんにプレゼントするため、僕ら頑張って作っております。
本番を観に来ていただいて、大いに楽しんでいただくことが、僕らの一番の願いであります。

10月27〜30日。浅草九劇にて、皆様をお待ちしております!
是非ともお越しくださいませ!!!


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