ABE振り返りシート

【11/30ABE研究会開催のお知らせ】ものがたりとナラティブ

こんにちは! 研究所スタッフのくじらです。

プレイバック・シアター研究所では、2017年よりA.B.E.(Arts Based Education)研究会を開催しています。アートを使った教育について考え、実践につなげるための研究会です。2019年現在で第4クール目に突入しています。(先日noteでも第4クールの2回目の開催レポートを公開しました。)

その第3回目が、今月30日に開催されます!


ABE研究会 第4クール 第3回

11/30 (ワークショップの体験を通した検証)
『ワークショップ②〈ものがたりとナラティブ〉』」

◆ 開催日時
全日程10:00~16:30(予定)

◆ 会 場
中目黒周辺施設
※お申し込み頂いた方にご案内いたします

◆ 参 加 費
5,000円

◆ お申込み先
(株)プレイバック・シアター研究所
中目黒ヘッドオフィス&サロン
TEL : 03ー3461ー4242
E-mail : info@playbacktheatre-lab.com

ABE第4クールチラシ最終版.001

第4クール全体のテーマは「ABEの効果測定」。「アートを使った教育」のなかにある非言語の学びや経験をいかに可視化するか、という問いが、今回のわたしたちの課題です。

そこで、今回は研究会を前半・後半に分けて進行します。

前半:講師によるアートを使ったワークショップを受講者として実際に体験→ABE評価・振り返りシート記入
後半:ABE評価・振り返りシートを元に、ワークショップの振り返り+評価・振り返りシート自体に対する意見交換、ディスカッション

この二部構成で、めいっぱいアートを使った教育を体験しつつ、直後にその経験を俯瞰して考え、さらにその先の「評価基準そのものについて検討する」ところまで行ってしまおう、という、かなりボリュームのある内容。

そもそも、教育の現場において、「評価基準」というものは指導者側から一方的に与えられるもの(ときには指導者自身がもっと上の立場から一方的に与えられたもの)であることが多いのではないでしょうか。第4クールは、それをファシリテーターと参加者がともに考え、あたらしく編み直してみようとする、という、評価そのもののあり方を見直すチャレンジでもあるのかもしれません。そのおもしろさは、この研究会でしか味わえないのではないかと思っています。


わたしたちがいま作っている「ABE評価・振り返りシート」は、各回のディスカッションを元にして、回を追うごとにブラッシュアップされていきます。現在は第2回を終えたところ。1回目で作ったプロトタイプを2回目の実践で見直し、すこし手を加えた段階です。このあと、3、4回目と実践→ブラッシュアップが続きます。

ですが、ワークショップ部分は毎回独立しています。なので、これまで一回も参加したことがなくても大丈夫! 今回がはじめてでも十分に楽しめます。


そして! 今回のワークショップ部分の担当はオーハシヨースケさんです。

画像1

ヨースケさんはABEの講師3名のなかで最年長。しかし、いちばんパワフルで、ソウルフルなファシリテーターかもしれません。(講師3名のファシリテーションのスタイルがまったく違うのもABEの魅力のひとつです!)

今回のワークショップ部分のテーマは「ものがたりとナラティブ」。「ナラティブ」とは、おおまかに言えば「語るという行為/語られること」というような意味を指すことの多い言葉です。

今回ヨースケさんから、このテーマに関してメッセージが届いています!


−−−

ナラティブと感情の流れ


物語りの整合性つまり物語りの流れは、
一見、言語的な因果律に縛られているように見える。
 
その実、物語りの流れの底流には、感情の流れがある。

感情の流れ、

感情という言語の変化や拡散や凝固や変質が、
 
空間をゆがめながら有機的な時間軸を触手のように伸ばし
物語りに流れを生み出してゆく。


感情の流れは、

ドーパミンやエンドルフィン、アドレナリンやノルアドレナリンなど

人の脳の様々なホルモンを刺激しながら、

事柄や物事、出来事、事件、目の前の事象を
星座(コンスタレーション)のようにつなげ、引き裂き、物語りを動かしていく。
 
物語りの一見突然の展開も、

その底流を流れる感情の流れ、その奥に潜む気の流れの次元では、

予見し得る方向性をもって世界を駆動している。
 
ナラティブは、物語りの言語的な進捗の底流の、感情の流れが世界に滲み出した表現だ。
語られる物語り、ナラティブは、ことば(分節言語)を透かして、その感情の流れとその奥の気の流れを
世界に発散している。
 
行動、思考、ことば、しかし、語り手の熱は、感情(情念)の流れで、相手を世界を突き動かす。
ナラティブは、言葉の裏の 感情言語も 私たちに 放ってくる。
その感情という言語を翻訳する術を知ることができれば、物語りの行方すなわち未来を予知できる。
 
未来から、現実という物語に、変化を促せる……
 
やってみよう……
感情という言語を捉え、流れを、展開を 読もう!
 
Interpretation of emotion ……ナラティブを窓にして、感情言語の地図をつくろう!!

(オーハシヨースケ)


−––

じつは、今回の研究会では各回のテーマの方が先に決まっていて、そのあとに担当者が決まります。いわば、これはヨースケさんに対する「お題」みたいなもの。身体詩やアプライドドラマなどを専門とし、演劇的な要素、身体的な要素をワークショップに取り入れることの多いヨースケさんは、このテーマでどういうワークショップを作るのでしょうか? スタッフのわたしたちもとても楽しみです。

アートや教育にご興味のある方、ヨースケさんからのメッセージになんとなくぴんときた、心惹かれた方、ぜひお気軽にお問い合わせください!↓↓


ABE研究会 第4クール 第3回

11/30 (ワークショップの体験を通した検証)
『ワークショップ②〈ものがたりとナラティブ〉』」

◆ 開催日時
全日程10:00~16:30(予定)

◆ 会 場
中目黒周辺施設
※お申し込み頂いた方にご案内いたします

◆ 参 加 費
5,000円

◆ お申込み先
(株)プレイバック・シアター研究所
中目黒ヘッドオフィス&サロン
TEL : 03ー3461ー4242
E-mail : info@playbacktheatre-lab.com

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