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【ぶれる境界】四方山話そのいち(企画の成り立ち)

こんにちは。
#家で出来る演劇 ディレクターの日野あかりです。

#家で出来る演劇 at 北千住BUoY「ぶれる境界」の情報公開をしてからはや10日、9月に入り急に秋の気温になってきました。
早くもご予約をいただいており、お客様からの期待の気持ちをひしひしと嬉しく感じる日々です。本当にありがとうございます。

ご好評いただいているフライヤーは少数印刷し、会場となる北千住BUoYのカフェに設置させていただきました。
ぜひお近くにお立ち寄りの際はお手に取ってみてください!

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さて四方山話ということで、公演にまつわる様々を不定期で更新していく予定です。

今回は、企画の成り立ちについて。
去年の春に始めた #家で出来る演劇 の活動ですが、その最初のオンライン本読みから一緒に遊んでくれている佛淵くんから、このコロナ禍でも出来る形で演劇の公演をしたい、という話をもらいました。
ちょうどその頃、私としても公演を打つことができる方法を考えていたところだったので、ぜひ共同企画として一緒にやらせてほしいということでまとまりました。
作品の内容方面については佛淵くん、興行や広報、制作まわりについては私、とざっくりとした役割分担はあるものの、様々なことについて相談しながら企画を進めています。

その中で、私の意向を強く主張させてもらったのが、会場である北千住BUoYの利用についてでした。
実は(とかいいつつTwitterでは勤務のたびに発信してますが)去年の春からBUoYカフェの店員として働いておりまして。
ハンドドリップで淹れるコーヒー、店の小さいキッチンで丁寧に手作りしているスイーツ、自家製のレモネードやジンジャーシロップ、広々として穏やかな時間が流れる店内、可愛い植物たち、そういったBUoYカフェを構成する要素をとても愛するようになっていることを感じます。
と同時に、ご来店いただけるお客様も、その居心地の良さを楽しんでいただけている方が多く、このコロナ禍でサードプレイスとして素晴らしく機能しているように見えます。
BUoYは元銭湯(地下)・元ボーリング場(2階)の廃墟で、とても広い空間が特徴です。他の人と適切に距離をとれるだけでなく、大きな窓から風が入り、換気もばっちり。まさに今の世の中で、遠出はできないけど、ちょっと一息つきたいときにぴったりの優しい場所です。
そういう空気を纏う場所で、小さいけれどふと心を動かされる演劇をすることができたらどんなに素敵か、と勤務のたびに思っておりました。

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そこで佛淵くんからの声がけをもらって、BUoYともご相談させていただき、カフェと地続きになっているギャラリーでの演劇公演を企画することができました。
普通の劇場空間とは異なり制約もありますが、BUoYカフェという特殊な空間を借景として、特別な作品づくりができるように頑張ります。

当企画は「#家で出来る演劇」と銘打っているように、当初はオンラインで戯曲の読み合わせをする集まりでした。そこから集まった俳優のエネルギーを感じ、コロナ禍でも上演できる形態を探して昨年夏に「#家で出来る演劇と岸田國士」を古民家にて上演しました。
今回はカフェです。正直「カフェで出来る演劇」としてもよかったのですが、あえて初志貫徹、「#家で出来る演劇 at 北千住BUoY」と場所の名前を冠した企画名にすることにしました。

理由は、「#家で出来る演劇」という活動は、家に籠らざるを得ない環境にあってもなお演劇をしたい気持ち・エネルギーの集合によって生まれているということ。言い換えれば、この逆境においてもユニークな演劇の形態を模索しているということです。
多少、この逆境を単なる逆境に終わらせたくない。という負けん気があるのかもしれません。この機会に、演劇をやるのが当たり前の場所ではなく、感覚的にも感染の不安を低減できるような生活の場所(例えば窓があるとか)で演劇をして、その場所のユニークさを生かしたい、という想いが昨年夏の企画から自分の中に根付いていました。
そういう意味で、自宅でも古民家でもカフェでも、その場所に適したユニークな演劇活動をすること、それが「家で出来る演劇」の活動なのではないか、と思い今企画は「#家で出来る演劇 at 北千住BUoY」と名付けました。

初回から熱い長文をかましてしまいましたが、今回の四方山話はこのあたりで終わりにします。
次回もお楽しみに。

また、今回は複数パターンのポートレートポスターを作成しました。公演日まで徐々に公開していきますので、そちらもぜひ注目していただけると嬉しいです。

公演詳細はこちら。ご予約好評受付中です。

心身共に健康に、作品を通してお会いできることを楽しみにしています。


日野あかり

20210712家で出来る演劇宣伝01


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