第5回 「痛い」と言える環境
前回に引き続き、今回も「成長期のスポーツ障害」について部位別でお話ししたいと思います。
成長期は個人差がありますが
身長(骨):13.45歳
筋肉 :13.75歳
骨量 :14.11歳
上記が成長のピークと言われています。
そして、男子は高校1〜2年生まで、女子は中学3年生までが成長期の目安となります。
この時期から部活動が盛んになり、体を酷使することが増えます。
ということは、この時期に怪我をさせないようにするために、成長期の怪我を最小限に食い止めることが大切になります。
そこで、起こりやすい障害を部位別にお話ししたいと思います。
上記が、部位別の成長期に起こりやすい障害になります。
こちらは代表的なものになりますので、この他にも障害は多々あります。
次に予防のポイントをお話しします。
痛みを感じたら
病院や整骨院、アスレティックトレーナーなどに受診をして、診断等してもらうのが一番ですが、気づかないうちに障害が進行しているケースがみられます。
私も、臨床の現場にいていくつもの症例を診てきました。
長引いたもの・手術になったもの・選手生命を絶たれたもの・・・
悪化しているケースの多くが”我慢”をしています。
指導者や親御さまはこういった症状や動き、言動に注意深くなることが大切です。
「痛い」と言える環境を
スポーツ障害において「痛い」というのは重要なサインになります。
痛いと言って練習を休んだりすると、試合に出してもらえないと思い痛みを我慢する子供らがいます。
無理して練習や試合に出続けることが一番良くないことなので
スポーツの現場で長く選手を診ていると、確実に痛みを抱えているのに「痛い」と言わない選手だったり、明らか無理なのに目線で「行けます」と訴えてくる選手をたくさん診てきました。
自分自身もラグビー選手をしていた経験があるので気持ちは痛いほどわかります。
わかるだけに辛いです。
しかし、その「痛み」は必ずその前からサインがあります。
そういった状況を見逃さず
指導者や親御さま、大人たちが
「痛い」と言える環境を作ってあげてください
未来ある子どもたちを大切に思ってるのであれば・・・
次回は、子どもの「足」についてお話ししたいと思います。
広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師
明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師
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