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第19回 「ブロックストリング」

今回は「ブロックストリング」についてお話ししたいと思います。

このトレーニングは「両眼で見る/両眼視」のトレーニングになります。

●両眼視とは

普段、両目を使って対象を見ているからといって、物が「2個」に見えるわけではなく、頭の中で統合されひとつの対象として認識されています。この「2つの目がバランスよく作用する力」を「両眼視機能」といいます。そして、この機能は以下のように「同時視」「融像」「立体視」の3つに分類することができます。

●同時視…両目で異なる図形(右目で三角形、左目で四角形など)を見たとき、2種類の図形を同時に見ることができる能力のこと。
●融像…両目に映った同じ像をひとつに認識できること。
●立体視…左右の目で見える像の位置が異なるために生じるズレによって、ものを立体的に捉える力のこと。

両眼視機能はこれら3つの力が作用することで正常に働きます。
ただ、斜視や近視・遠視などの屈折異常によって両目の視力に差が出ると、左右の見え方のバランスが崩れうまく機能しなくなってしまうのです。
スマホゲームパソコンテレビなど長時間同じところを見続けることで視力視覚機能の低下が起きます。
その結果、片目が疲れやすい両目で見たときにピントが合わない、運転中に距離感速度を把握しにくいなどの不具合が生じてしまいます。
片目が見えにくくなると自然と見える側の目を使うようになってしまい、もう一方の視力は低下してきます。両眼視機能も次第に低下していきます。
その際に効果的なトレーニングとなるのが「ブロックストリング」です。

●ブロックストリング


基本的な目の動きがまずできなければいけませんから
眼球運動トレーニングは「基礎」です。
情報の8割を受け持つ「感覚器」としての機能を生かす為に「目」がスムーズに的確に動くことはとても大切な事です。
視覚を整える必要がある目には正しい方法でそれを訓練する必要があります。
いつのまにか片目しか使っていなかった状態から両目を一つのシステムとして使えるように脳の配線を整える為には「フィードバック」つまり「両目を使っているかいないか」を自覚できる種類のトレーニングが必要になります。

●やり方

1.片方の親指を鼻に当てます(鼻から約15cm離します)
2.もう片方の手で先端を持ちピンと張ります
3.手前からひとつずつ焦点(ピント)を合わせます

※ビーズの間隔は「15cm・40cm・80cm」が基準。
ピントが合わない場合は間隔を狭めても構いません

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