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かえってきた"祭"のにおい。『渋谷・鹿児島おはら祭』

2022年5月15日(日) 第25回 渋谷・鹿児島おはら祭が開催されました!
3年ぶりとなる開催、コロナ禍始まっての交通規制をかけた大型イベントの開催に心躍りました。

九州伝統 『おはら祭』とは?

鹿児島の代表的民謡「おはら節」。
江戸時代の初めに、日向国・安久(現・宮崎県都城市)の武士が陣中で唄った唄を、鹿児島の原良(はらら)の武士が歌詞を作って歌い始め、それが鹿児島一円に広がるにつれ、原良に「お(小)」が付いて「小原良(オハラ)節」と呼ばれるようになりました。
「おはら祭」は、昭和24年に「鹿児島市政60周年」を記念して始まり、鹿児島市とともに発展を遂げ、鹿児島の秋の風物詩として定着しました。総勢2万人を超える踊り手が、郷土民謡「おはら節」や「鹿児島ハンヤ節」、
そして近年では渋谷・鹿児島おはら祭で踊られています「渋谷音頭」の曲に合わせて、南九州随一の繁華街「天文館」一帯を練り踊る様子は圧巻で、鹿児島の人々の情熱や温かさ・優しさを肌で感じる場面に数多く出会います。

渋谷でなぜおはら祭?歴史的に深い関係?

5月中旬に渋谷を通行止めにして、道玄坂・文化村通りをメイン会場に開催されます。「渋谷」と「鹿児島」の縁は古く、鎌倉時代に渋谷氏が所領を得て、一族をあげて薩摩に移住したとあります。「渋谷・鹿児島おはら祭」も、その流れをくむ「ふるさとへの思い」を強くするお祭りで、当時の渋谷区長と鹿児島出身の経済人のご尽力で平成10年4月に始まった踊りパレードです。
平成12年には、渋谷区と鹿児島市で防災協定が締結されて「絆」がより深まり、これまで以上に交流が広がることが期待されています。

渋谷・鹿児島のつながり

渋谷区と鹿児島市としては行政同士のつながりも深く。2つの協定を結んでいます。
平成12年4月 「鹿児島市および渋谷区災害時相互応援に関する協定」
平成29年8月「鹿児島市・渋谷区観光・文化交流協定」

3年ぶりの渋谷で"祭"

同イベントの開催では3年ぶりに渋谷駅周辺大型交通規制がかけられました。
渋谷区長をはじめ、鹿児島市関係者、渋谷を見守っている地域商店会の皆様、渋谷の街で働く多くの方々、その場にたまたま立ち合わせた来街者。
渋谷が地元である 渋谷区立神南小学校 ブラスバンドクラブによる行進など渋谷の街らしくさまざまな参加者による祭りが実現されました。

日本の伝統文化である"祭"。
規制ばかりで動きずらかった世の中が少しずつ緩和され、万年の笑みで開催された同イベントは、たくさんの人々の心に響くような祭りの開催になったのではないかと感じました。


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