【一首一句 そのニ】梅と鶯

【本日の一首】
梅が枝に鳴きてうつろふ鶯のはねしろたへに淡雪ぞふる
【新古今、巻一、三〇、読人しらず】

梅の枝ちょんちょんと乗って泣きながら羽ばたいて枝を移る鶯の羽根が衣であるかのように春の淡雪が落ちていく。

『詠歌大概』からの引用。新古今から引いてあるとのことだが、万葉集一八四〇にあるとのこと。
梅と鶯と淡雪の関係がうつろっていくのが目に見えていいなという感じ。

【本日の一句】
白梅の木々に鶯顕れぬ【ノンタン】

和歌を踏まえて真っ白の白梅の中に現れた鶯の身体の色の目立つ様を詠みました。おそまつ。

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