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私がモノつくりを始めるきっかけとは?(1)

はじめまして。ハンドメイド作家のPlava Stabloと申します。

以前は、ごく普通の会社員をしていましたが、思うところあって会社を辞め、今は海外旅行とモノつくりと睡眠にいそしむ毎日です。

元々、生まれ育ちが東京・下町の町工場密集地帯で、周りにも、身内にも職人が多く、私も子どものころから手で何か作るのが好きだったのです。

特にはまったのが、折り紙とあやとりでした。

親におねだりして本を買ってもらったり、図書館で本を借りたりして、ひたすら折ったりしていました。

当時は、今のように子供向けに丁寧親切に分かりやすく描かれた本はなく、普通の大人向けに描かれた実用書を必死で解読していました。

小学生低学年で、漢字もまともに読めないし、まだ折り紙の本は折り図があるから多少マシなものの、あやとりの本などは、写真と糸のすくい方が文章で書かれているだけなので、本当に大変でした。

そのためかどうか、漢字の読み書きは比較的早く覚え、学校の勉強にも役立ったのですが…

小学校高学年から、中学校にかけては、洋楽、特にビートルズにはまっていたことがあって、しばらくは折り紙から離れていたのですが、高校に入ってからしばらくして、神保町の書店である本が目につき、ちらちら立ち読みして衝撃を受けました。

それが、「ビバ!おりがみ」という本でした。

早速購入し、家でいろいろ折ってみたのですが、何しろ見た目がリアルなのに驚きました。

左の作品が、「ビバ!おりがみ」に載っていた作品「かえる」なのですが、足の指まで表現されていて、今までに見たことのない作風でした。

「ビバ!おりがみ」が画期的だったのは、「設計」という概念を取り入れたことです。

それまでの折り紙の作品は、基本の折りパターンをいろいろと変形させて完成させていったものが多いのですが、「ビバ!おりがみ」の作品は、あらかじめ正方形の紙に必要なパーツを組み込んで折り図を完成させ、その折り図を基に折り進めて完成させるという、全く新しいアプローチで作り上げられたものでした。

この「ビバ!おりがみ」を機に、私はまた少しづつ折り紙を再開し始めていったのです。

大学時代は、いまや折り紙ファンの聖地である、東京・白山にある「おりがみハウス」に出入りしていた時期もありました。

ただ、大学を卒業し、一般企業に就職してからは、趣味も含めて、手仕事という意味でのモノつくりからはしばらく離れることになりました。

私の就職先がコンピュータシステムインテグレータ(SI)企業であったことと、海外旅行にハマってしまったからです。

(続く)


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