やっぱり間違っていました。
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
屋号にしている「Plava Stablo」って、どう読むの?とか、どういう意味?とか聞かれることがあります。
一応、「プラバ スタブロ」と読んで、意味はセルビア・クロアチア語で「青い木」を意味しています、と説明してきました。
そもそも、なんでこんな名前にしたかというと、まずは自分の苗字を使って屋号を作りたい、という想いがありました。
ただし、「豆本青木」とか、「青木手芸商会」とか、日本語を使うのではなく、外国の言葉を使ってみたかったのです。
というのは、屋号をそのままメールアドレスにしたかったからなのですが、英語の「blue tree」とか、フランス語の「arbre bleu」とか、ドイツ語の「blauer Baum」など、メジャーな外国語は既にメールアドレスに使用されていたりして、ちょっとマイナーな外国語でいいのはないかなあ…と思っていました。
ただし、アラビア語やロシア語、ギリシャ語などはラテンアルファベットではないので、使うのは難しい。
そこで、ふと思い浮かんだのが、セルビア・クロアチア語だったのです。
ネットで調べてみると、「青い」はplava、「木」はstabloだということが分かりました。
ネットの翻訳で、クロアチア語※で「plava stablo」と入れると、英語で「brue tree」と表示され、メールアドレスにも使用されていなかったので、これに決めようと思ったのです。
※セルビア語とクロアチア語は同じ言葉なのですが、セルビア語は、ロシア語で使っているキリル文字、クロアチア語はラテンアルファベットで表記されます。
ただ…
逆に英語で「blue tree」と入力した場合に、クロアチア語で何と表示されるのかまで確認していなかったのは、うっかりしていました…
ちなみに、2017年に旧ユーゴスラビア諸国を旅行したとき、セルビアやクロアチアの人に、「plava stablo」というのは日本語で「青い木」で、私の苗字は青い木だ、なんだかんだ…と説明したら、何か納得してくれていたみたいだったので、これでいいのだ、と思っていました。
ここまで読んで、ちょっとロシア語を知っている方なら、ちょっと綴りがおかしいんじゃないかなあ…と思われたのではないでしょうか。
セルビア・クロアチア語を含む、スラブ系の言語は、英語と違って、名詞には性別(男性形・女性形・中性形)があって、形容詞も名詞の性や格に合わせて語尾変化をするのではないかと。
名詞の「stablo」はoで終わるので、少なくとも女性形ではないはず。なぜなら、女性形はaで終わるはずだから。
例えば、ロシア人の女性の名前って、イワンじゃなくてイワーナとか、エレーナとか、aで終わるじゃないですか。あれは、言葉の上からも性の一致をしているからです。
同様に、名詞を修飾する形容詞も性の一致で語尾変化するのですが、形容詞の語尾がaになるのは、修飾する名詞が女性形の場合のみのはず。
なので、「plava stablo」という綴りは、文法上間違っているのではないかと、ふと気づきました。
そこで、性を一致させた「plavo stablo」という言葉をネットで検索してみたら、クロアチアの首都ザグレブに同じ名前のお店が存在してました…お店の写真には、まさしく青い木が。
というわけで、「Plava Stablo」という言葉は、文法上間違ってはおりますが、男女の差異なく、皆様に可愛がっていただけるように、という意味を後付けして、このままの屋号で行かせていただきますので、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
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