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粂の良さについて語る(2023/05/03)

・水曜日のダウンタウンを見ていたら「粂原」という名字が登場した。粂原という名字には出会ったことがなく、初めて知った。

【名字】粂原(くめはら、くめばら)
【全国順位】10468位
【全国人数】およそ760人

名字由来netより引用

中々レアな名字である。だが居なくはない程度の数ではある。そんな粂原だが、私はそのに強く興味を持った。は1文字で久米くめ と読む。なんというか、ニコイチでお得感がある。言葉で言い表せない嬉しさがには内包しているのだ。もし自分の名前に粂が入っていたら、普段から久米を凝縮した漢字を用いていることを思い、それが自己肯定感に繋がり、QOLの向上や健康志向、ポジティブな思考などを引き起こすに違いない。

・似たような成り立ちの漢字を調べてみた。こういう複数の文字を合成して1音にしたものを合字(Ligature、リガチャー)と呼ぶらしい。色んな言語に見られる特徴のようで、スペースの割愛や筆記体の影響などが関係しているらしい。


・漢字で代表的なものは麿(麻呂)、杢(木工)、袰(母衣)、塰(海士)などが挙げられる。どれもコンパクトでどこか端正である。これは個人的な意見だが、漢字はごちゃっとしていればいるほどカッコいいと思っている。薔薇や鬱などが魅力的なのは画数の多さによるものだろうし、魑魅魍魎なんてタイプライターなら⚫️⚫️⚫️⚫️になっちゃうんじゃないかというくらいの窮屈ぶりである。そんな黒塗りの漢字のカッコよさは共通の感性ではないのだろうか?

・そういえば学生の頃、気怠い授業のノートを取る時は、無意識のうちに謎の文字を書いていたりした。ほとんどは青春の記憶として欠落してしまったが、ひとつだけ印象に残っている漢字がある。それは予定という文字を1文字にしたものだ。先ほどの言葉を使うなら、合字である。

脳が空っぽの状態で書いた「予定」

・こうやって合字は生まれていくのだろうか??
しかしこれからの時代は電子化であり、もしかすると手書きで文章を書く機会すら失われていくのかもしれない。そうした場合に、漢字を創作するというセレンディピティも享受できなくなる。

・それとも、より電子化が進んでノートも機械となって、電子上の合字も生まれてくるのかもしれない。事実、ネットには別々の漢字を組み合わせて検索避けをする方法(言と吾で語みたいな)も存在しているし、案外合字は増えるのかもしれない。

・それまでは私も予定と書く。いつか予と定が糸充合されることをイ言じて。

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