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面談地獄 / 猫たちと / 夢の諸島

まだまだ賞与前評価の面談が終わらない。期限があることなので焦るものの、相手があることでもあるので急ぐわけにも行かない。

私が担当するのは各課の主任3名と副主任1名、ケアマネ1名、ナースたち。主任陣は沢山の部下の面談をするわけだから、それと比べればずっと少ない人数だ。

が・・・・。一人一人が濃いのだ。こんなこと会った事も観たこともない人に言っても分からないけど。

唯一無二の私の上司は面談シートと評価表を提出する度に『ふう・・・、大変だったね。』と言う。『私、直接やらなくて済んで良かった。』と。

いや、でも、ボスを交えて2対1でやっていた頃よりずっと良い。方針や表現の仕方が違う二人が一緒に被面接者に向き合うと、何が何だか分からなくなることがよく分かった。

***

ラガマフィンのブルーノが我が家に来てくれたのは6月12日。もう、10日になるのか。

ブランカは内気な女の子だったが、それなりに悪かった。『おーい、私のブラシをどこにやった?!』と、しょっちゅうモノを取られていた。私がKちゃんに編んだ手袋が大好きで、見事ボロボロにしてくれた。
今は、ブランカのおもちゃ箱の一員となっている。
そのブランカも身体の成長と共にずいぶん落ち着いて来たのだが、そこに悪ガキのブルーノがやって来た。

真っ直ぐで甘えん坊で、乱暴者で、モモンガのように飛んだりとか。

ブランカは、いつも腰のあたりにくっついて来る。私としては胸に抱っこしたいのだが。
それに引き換えブルーノは、顔面とか首に来る。何だろ、この差は。どちらにしても胸じゃないんかい。

どうでも良いけれど、毎日が楽しい。Kちゃんも私も笑い声が絶えない。毎日猫ばかり見ている。

***

明け方、不思議な夢を見た。立体的に2本の線路が走っている。私鉄が二つ交差する一つの駅に居た。

片方の乗り場は、インドネシア人やフィリピン人たちが集っていて、片方の乗り場は我々が普段使っている日本の駅だ。

何故だか異国の方の駅のベンチに座って、水たまりを眺めていた。その水溜まりに、見慣れた諸島が浮かんでいる。インドネシア諸島?
大きさで言えば島々はどれくらいの大きさなのだろう?

彼らは、日本で同胞と仲良くなっても国に帰ると一生会えないのだという。母国は広すぎるのだそうだ。

そんな話を、初めて会った彼らと話していた。

人と人が出会う確率って凄いねと。

目が覚めてからも何だか不思議な感じだった。あのミニチュアのような諸島と水たまり。

起きてから気が付いたのだけど、あれは、水たまりに浮かぶミニチュアではなかったんだ。

私は夢の中で本物を見ていた。あの駅も、あの人々も多分この世のものではなかったのだろう。凄く上空にあったのだ。
いったい誰が招待してくれたのだろうか?

こういった問いの答えは今は分からなくとも、多分そのうち明かされるものだ。楽しみにしていよう。

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