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読書が苦手なわたしが 2018年に「読んで良かった!」と思った本③

 「読書」に対する苦手意識が強かったわたしですが、昨年「これは読んで良かった!」と思った本を数回に分けて書いておこうと思います。難しい文章や長い文章は読めない人間なので比較的読みやすい書籍ばかりだと思います。

 最終回の今回は【仕事に役立った 実用書】を3冊挙げます。どれも基礎的な書籍ばかりですが、仕事のなかで”当たり前”にやっていることを基本に立ち返って学びなおしてみると気づきがあるなぁと思った書籍です。

 第1弾(科学読み物)はこちら
 第2弾(科学と思想)はこちら

■ ビジネスモデルを見える化する ピクト図解 / 板橋 悟

 note発のベストセラー「ビジネスモデル2.0図鑑」の参考書籍にも挙げられている書籍です。「ビジネスモデル2.0図鑑」もとても面白かったのですが、こちらの「ピクト図解」は、それよりも基礎的な内容です。

 “ヒト・モノ・カネ”という3つの「エレメント」と、“販売・支払いの関係”の2つのコネクタ、あとは“タイムライン”と“まとめ(統合)”という「オプション」で、非常にシンプルに「ビジネス3W1H」(「誰が(Who)」「誰に(Whom)」「何を(What)」「いくらで(How much)」)を可視化します。

 2010年に刊行された書籍なので、最新のビジネスモデルなどに触れられているわけではありませんが、代表的な8つのビジネスモデルなど、基礎的な部分を実例を交えて学ぶ読み物としても 面白い書籍でした。

 そして読むだけでなく、自分で手を動かして身近なビジネスモデルを書いてみると、より理解につながりました。自分で書いている中で発生する「どこまで細かく書いたら良いの?」という疑問を「社長縮尺」「プロジェクトリーダー縮尺」「現場担当者縮尺」といった視点から解説されていたりもします。また、ビジネスモデルをもとに、「足したらどうか」「(矢印を)逆転させたらどうか」といったフレームワークで新しい発想のトレーニングもできます。

 入門書的な書籍なので、ご自身ですでに勉強されている方には物足りないかもしれませんが、今まであまり仕事の中でこういった事を意識してこなかった場合には一度読む価値ありの書籍だと思います。


■ パワーポイント スライドデザインのセオリー / 藤田 尚俊 

 こちらは、実務で最も役立った本かもしれません。仕事のなかで毎日のように使うにも関わらず、そういえば使い方はちゃんと勉強したことがなかった「パワーポイント」。スライドが分かりやすい人のプレゼンって、説得力があるように感じるし、センスがある人はいいなぁ… なんて思っていました。

 でも、読みやすいフォント、行間、使う色の法則… そんなちょっとしたことに気をつけるだけで、全然変わるんだなぁ〜と、個人的にはかなり驚きました。

①フォントや色でスライドを「読みやすく」する
②1枚のスライドで「いいたいことは1つ」にする
③「意味のあるレイアウト・デザイン」にする

という原則に従って、「わかりやすい」スライドを「効率よく」つくる方法が書かれています。

 セオリーだけでなく、実際の手順で説明してあるのでわかりやすく、筆者の方の作成したスライドマスタもDLできるのも嬉しいところ。

 個人的には、このあたりのテクニックをパワーポイントだけでなく、word, excelでの資料にも転用していくことで、ニガテな資料づくりが少しだけ楽になったように感じました。

 この書籍の著者の方のwebサイト(The power of powerpoint)でも同様な内容は見ることができますが、手元に1冊置いておいて損はない書籍だと思いました。


■ 説明がなくても伝わる 図解の教科書 / 桐山 岳寛 

 こちらも、視覚的に・直感的に ”伝わる” 資料をつくるためのポイントが書かれた書籍です。

 「図解は「センス」ではなく「ちょっとした知識」でつくることができる」「“伝わる図”にセンスはいらない」という説明は、2冊目に紹介した「パワーポイント スライドデザインのセオリー」に通じるところがあります。

ポイントは、

①発見:参考になる事例を見つける
②変形:課題に合わせ事例に手を加える
③形成:スケッチをもとに図を仕上げる

という、“直感的にわかる”図をつくるための3ステップ(DTMの思考プロセス)で図を作成していくというもの。イチから自分で考えて作っていくのではなく、”参考になる図”を見つけて手を加えていくというのは今まであまりない発想で興味深かったです。(書籍の中にも、参考にできるケーススタディが多数紹介されています。)

 また「用途に応じたグラフの選び方」といった基礎的なところも、きちんと教わる機会って実はあまりなかったのでここで一度振り返ることができたことや、「それぞれのグラフを使う際のテクニック」といったコツを知ることができるのも良かったです。


 最後はあまり「読書」という感じではない内容になってしまいましたが、2018年に読んだ書籍を振り返るのは今回で最後にします。

 本を読むのは相変わらず苦手ですが、2019年も週に1冊程度のペースで読み進めているので、良い本があったら適宜感想を書き留めていきたいなと思います。

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