2022年04月選 ロングロングツインテール - FUCKOKA ver. /評
ロングロングツインテール - FUCKOKA ver. 評
4月は良いものが殆んどなかった。『おしゃれホリデー』『貴女に死にたいと言われたから』『プラネタリウム葬』『群衆』『あの世』『共鳴する棘』『ロングロングツインテール - FUCKOKA ver. 』の7作品だけだった。更に絞ろうと思えば容易に出来て、実際は3作品くらいかな? もっと言うなら4月は1作品だったと私は思う。人によっては毎月0作品だって人もいるよね。これは偏見だけど、気紛れにビーレビを覗いた範囲での感想だと思ってる。多分、上から通せば5作くらいは見付けられると思う。まぁ…とにかく4月は私に合わなかった。
なんとなく通して読んだ時にコミカルポップな詩が多いイメージがあった。ただ、文章量が短かくあまりにも内容がサッパリしているので選ぶとなると…って感じだった。それ以外の詩はどうなのかって話になると、いつも通りのお気持ちポエムと押し付けマイワールドをいつも通りの人達がやってる感じだった。もちろん、作風や詩想は毎回変える必要や義務はないのだけどね。 ただ…飽きないのかなぁという疑問を抱いた。なんか同じ材料を掻き集めての1表現をやってる人が多いよね。1材料から100表現して欲しいなと思った。これはある意味、作者の惰性とか妥協なのかもしれない。まぁ、ここで語っても何も変わらないとは思う。
私達は他人を変えられないし、変えようとする輩はろくでもないのだ。そう、だから私はろくでもない奴だ。それを再確認出来た4月であった。
4月は選ぶなら『ロングロングツインテール - FUCKOKA ver. 』が良かった。コミカルポップが最も出来ていたように思えた。抱いてるものは非現実的なマキシマムドリーム、だけど実際のところはバイトのうまい辞め方を考えたり、親を泣かせるおっさんニートのミニマムリアルが広がっていて、この夢と現実の距離感を良いポンコツ加減で出していると思う。世界征服の夢はバニラカーだけでブレブレになるし、世界の手下にならんと誓いながらもツインテールソープ嬢の下僕になってる。
でもなんか悲観な感じがしないのが良いなと思った。明るいネガティブってのは少ないと思うし、ビーレビでも記憶にないので新鮮な気持ちになった。俺はまだ本気を出してない…(ドヤ)みたいな感じがするよね。NHKにようこそ!の佐藤くんみたいな、サルチネスって漫画に出てくる主人公も思い出させる。 あと、やっぱり私はこういった詩が書けないからさ。正確には書けるんだけど、ほんと数撃ちゃ当たるなのよ。偶然出来上がりましたみたいな感じ。このくらいのユルユルな無頼をやってる詩を読んでると憧れちゃうよね。とにかく今作、好きなのはもちろん、何より面白かったです。
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