週刊PLANETS CLUB通信(浅生鴨さん、降臨!)
PLANETS CLUBでは、毎月さまざまなゲストをお迎えして、トークセッション&交流会を行う定例会を開催しています。
2020年最初の定例会のゲストは、作家の浅生鴨さん。新刊『だから僕は、ググらない。』を踏まえつつ、誰もが検索し、発信することが当たり前になったいま、どうすれば「面白い」ことを生み出せるのか? というテーマでトークセッションを行いました。
Twitterの初代・NHK_PRのアカウントの中の人としても有名な浅生鴨さん。実は宇野さんとの出会いはかなり古いそうで……
「なんか、震災直前にニコニコの動画イベントの審査員をやっていて。鴨さんが覆面ディレクター「ビデオカウボーイ」って言って、顔隠して出てたんだよね。それが、初対面じゃない? 頭にデパートの袋みたいなのかぶってさ」
「カウボーイハットね(笑)」
今回のテーマは「Googleに頼らない発想力を、Googleに頼らずに見つける」。冒頭から「震災以降、SNSの使い方はどう変わったか?」という質問から議論がスタートしました。
「一言で言うと、使っている人数の母数がかなり増えましたよね。昔は使わない人も一気に使うようになった。僕はNHKを辞めたあとはTwitterをやっていなかったけど、本を出すタイミングで再開して……」
浅生さんのツイートでとても特徴的なのはやはり、3日ごとにツイートが消えていう驚きの(!)仕組みです。この仕組みにしてから何が変わったのかについて伺うと……
「遠慮がなくなったと思う。ずっと残ると、人間としての一貫性をキープしなきゃいけない、みたいな同調圧力がかかってくるでしょう。
「ダブルスタンダードと言われたくない」みたいな。でも僕はマルチスタンダードなので、安心してできるようになりましたね。今日は左翼で、明日は右翼、その次の日は尾翼です、みたいな」
今回は浅生さんのTwitter以外のSNSの活用についてもお話をお伺いしました。ご紹介いただいたのは、「食べ終わったあとのお皿しか上げないInstagram」と、
「普通には読めないnote」。
どれも思わずついついくすりと笑ってしまう内容ですが、この方針について、鴨さんは……
「僕はやっぱり、変なことをしたくなっちゃう。プラットフォームが想定していない使い方を探したくなるんですよね。もっと狂気を高めたいとは思っているんだけど。こういう狂気をノーマライゼーションされるようなものからは距離を置きたいと思っているんです」
プラットフォームに規定されてしまうことへの反感、常に人とつながっていることで「本当のこと」を書けなくなってしまうことの危うさ、他人から評価されることを捨てるときの良さ、ひとりになることの大事さ……。トークセッションでは、長年文字と向き合ってきた浅生さんだからこその、数々の名言を聞くことができました。
さて、トークセッション終了後は、毎度おなじみ交流会! 今回から趣向を変えて、いくつかのグループに分かれ、「今後クラブでやりたいこと」をテーマに、ワークショップ形式で話し合いました。
今回の交流会のおともは、渋谷ストリーム「BaKING SHU」のパン! あんバターサンドや、マスタード入りのカツサンドなどから好きなものを選びました。この時間の胃袋にしみるおいしさでしたね……🍞
みなさん、パンを片手に思い思いの定例会感想と、今後やりたいことや、最近の近況について語り倒し、あっというまに時間が過ぎていきました。
こうしてPLANETS CLUBの夜はふけていくのでした……。ご参加いただいたみなさん、最後までありがとうございました!
(文:PLANETS編集部、写真:岡田 久輝)
■PLANETSからのお知らせ
「PLANETS the BLUE PRINT」 観覧募集中!
「PLANETS the BLUEPRINT」では、クラブメンバーから観覧を募集しています! ゲストと宇野常寛によるアツい議論を肌で感じてみませんか? 観覧のご応募はこちら。
〈今後の放送予定〉
また、「PLANETS the BLUEPRINT」、「オールフリー高田馬場」では、会員限定Facebookグループで延長戦を限定配信中です。よりクローズドな場でしか聞けない話を聞きたい方は、ぜひご視聴ください! 片渕須直さんをお迎えした回の延長戦はこちらから。
==
今後の予定やお知らせはPLANETS CLUB公式LINEで更新しています! クラブメンバーはぜひご登録ください。
PLANETS CLUBは、週単位でも毎日のようにイベントや映像コンテンツがあります。気になった方は下記リンクからどうぞ!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?